世界をあるいて25年!はじめての山旅からベテランまで楽しめる海外ハイキングのすすめ

更新日:2025年07月23日

マッターホルンを展望しながらのハイキングで間近に山を望む(イメージ)

マッターホルンを展望しながらのハイキングで間近に山を望む(イメージ)

【世界をあるく】ブランドが誕生して以来、おかげさまで25周年を迎えました。海外でのハイキングは、その土地ならではの壮大な自然や、日本では見ることのできない 景観を満喫できるのが大きな魅力です。そこで、20年以上添乗してきたベテラン添乗員が絶賛する、世界のハイキングスポットをご紹介します。海外ハイキングが初めての方にも挑戦しやすいスポットから、山小屋に宿泊する本格的なトレッキング、火山や砂漠、渓谷などの秘境まで、バラエティ豊かなスポットを取り上げます。海外でのハイキングデビューのご参考に、ぜひお役立てください!

はじめての海外ハイキングにおすすめのトレイル10選

No.01 グリンデルワルト/フィルスト〜バッハアルプゼー(スイス)

スイス・グリンデルワルト(イメージ)

スイス・グリンデルワルト(イメージ)

グリンデルワルトは、アイガー、メンヒ、ユングフラウを望み、2つの氷河が迫る地域。ロープウェイや鉄道でスイスを代表するフィルストやユングフラウヨッホなどスイスを代表する観光地とつながっており、観光拠点として便利なロケーションです。
フィルストからバッハアルプゼーへのハイキングは、スイスアルプスの絶景を気軽に楽しめる人気ルート。整備された緩やかな道を歩けば、澄んだ空気の中に広がるアイガーなどのユングフラウ三山やヴェッターホルンの大パノラマ。そして湖面に山々が映るバッハアルプゼーは、絵画のような美しさ。初心者でも安心して歩け、スイスらしい風景を存分に満喫できる贅沢なコースです!

お花畑とアイガーを同時に楽しめるハイキング

フィルストからバッハアルプゼーへのハイキングは、アルプスの名峰を望む絶景だけでなく、可憐な高山植物の宝庫でもあります。初夏から秋にかけて、エーデルワイスやアルペンローゼ、ブルゲンシュタインなどが彩りを添え、足元には花畑、眼前にはアイガーの絶景。五感で楽しむアルプスの魅力が詰まった至福のトレイルです。

お花畑とアルプスの湖(イメージ)

お花畑とアルプスの湖(イメージ)

No.02 ツェルマット/リッフェルゼーと逆さマッターホルン(スイス)

リッフェルゼーと逆さマッターホルン(イメージ)

リッフェルゼーと逆さマッターホルン(イメージ)

せっかくスイスを訪れるならば、スイスのシンボルともいわれるマッターホルンを満喫してみませんか。マッターホルンはアルプスの中では珍しい独立峰で、ピラミッドのような4つの斜面がある鋭角なフォルムが特徴です。このマッターホルンを拝めるコースのひとつがリッフェルゼー・ハイキング。アルプスで三番目に大きいゴルナー氷河やモンテ・ローザなどの絶景を眺めることができます。山上湖のリッフェルゼーは、湖面に「逆さマッターホルン」が映り込む絵画のような美しさで知られています。ハイキング中に羊やマーモットといった野生動物に遭遇することもあり、絶好の撮影スポットでもあります。

タイミングが合えばマッターホルンと高山植物をセットで見られるかも!?

マッターホルンを展望しながら歩くハイキング中に様々な高山植物を見ることができます。スイスの伝統的なヨーデルと民俗音楽を演奏するグループの名前であると同時に、スイスアルプスに咲く高山植物の名前でもあるエンツィアンは一際明るく咲き、リッフェルゼー・ハイキングの道中でも見かけることがあります。日本では見かけないカラフルな高山植物も多く、憧れのマッターホルンと高山植物をセットで撮影できるチャンスも!

スイスの高山植物・エンツィアン(イメージ)

スイスの高山植物・エンツィアン(イメージ)

No.03 シャモニー/ラ・フレジェール〜ラック・ブラン(フランス)

美しいラックブランとモンブラン山群(イメージ)

美しいラックブランとモンブラン山群(イメージ)

ヨーロッパの最高峰モンブランの麓に広がるシャモニー渓谷は、登山やスキー場で有名なリゾート地です。切り立った山々が連なる景観が世界中の人々から愛され、感動を与えてきました。シャモニー有数のハイキングコースのひとつ、ラ・フレジェールは、雪を頂いた山々や緑豊かな渓谷、きらめく湖のパノラマビューを望み、自然の宝石のような場所です。ラック・ブランは、モンブランやグランドジョラス、ドリュなどの山々を望む絶景の山上湖です。雪を頂いた山頂と輝く氷河の荘厳な反射を楽しめ、写真愛好家からも愛されています。ミルキーブルーの湖面に映るモンブランの姿をぜひ撮影してみてください。

道中、様々な高山植物が咲き、湖周辺でもかわいらしい花と出会えるチャンス

例年6~7月(一部、8月)、モンブラン山麓を彩る色鮮やかな高山植物たち。タイミングがあえば、アルペンローゼやエーデルワイス、ジェンティアン、アネモネなどの高山植物を道中で見られるでしょう。また、美しいラックブランの湖周辺には所々に高山の厳しい環境に咲く一輪の美しさを楽しむ場所です。その静けさと雄大な景観とのコントラストが、多くのハイカーを魅了しています。モンブラン山群を背景にした写真を撮影してみてはいかがでしょうか。

モンブラン山群と花々(イメージ)

モンブラン山群と花々(イメージ)

No.04 ドロミテ/トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(イタリア)

トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードをぐるり一周することで岩峰を目前に楽しめます(イメージ)

トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードをぐるり一周することで岩峰を目前に楽しめます(イメージ)

イタリアの北東部に位置するドロミテは、アルプス山脈の一部です。スイスのアルプスとは違って、突き出た尖峰や灰色の岩肌がむき出しになった山容が見どころ。地殺変動の特徴が見られるエリアで、地形学的、地質学的な価値が認められ、世界自然遺産に登録されています。ドロミテにて最も有名な景色の一つがトレ・チーメ・ディ・ラヴァレード。イタリア語で「3つの頂」を意味する名前の通り、尖った岩が3つ並んでいます。周囲をぐるっと一周するハイキングルートを歩くと、圧巻の巨岩を間近で見られます。ミズリーナ湖の向こうにそびえるトレ・チーメや、アウロンツォ小屋から見える雄大な山々など、多彩な風景を満喫できます。

岩場に咲く花々も隠れた魅力

トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードの登山道自体は歩きやすいものの、道の脇には石がゴロゴロしているような場所があります。迫力の岩峰につい目が行きがちですが、脇に咲く花々が意外と多く、石の間から顔を出す色鮮やかな高山植物の風景はまた格別です。

イエローポピー(イメージ)

イエローポピー(イメージ)

No.05 ピレネー/ガヴァルニー圏谷(フランス)

ガヴァルニー大圏谷(イメージ)

ガヴァルニー大圏谷(イメージ)

フランスとスペインを境に、約430㎞にわたって連なるピレネー山脈。その中心にそびえるペルデュ山のフランス側に、ガヴァルニー圏谷が広がっています。氷河の侵食によって形成された巨大なU字型の谷で、3,000m級の山々が眼前に迫ります。切り立つ断崖から流れ落ちる滝の景色が見どころで、特にフランス最大級の落差といわれるガヴァルニーの滝は圧巻です。
ピレネー山脈の一帯は国立公園に制定されており、マルモットやイヌワシをはじめとする野生動物が生息し、多様な植物が観測されている自然環境が特徴です。世界遺産にも登録されており、自然遺産としての価値に加え、山岳の農牧民が受け継いできた文化的景観も評価されています。畑や牧草地、農家、納屋が点在し、夏は羊の放牧が行われる牧歌的な風景が広がります。U字谷の近くまで歩くとより迫力のある景色に出会うことができます。シルク小屋まで歩けば、目の前はU字谷の絶景ですが、もうひと踏ん張りして谷から流れる大滝の真下まで歩くこともできます。

固有種を含めた花の宝庫を歩く!

例年6月~7月のガヴァルニー圏谷やピレネー地方は花の咲くシーズンで高山植物の宝庫になります。様々な花が咲き誇り、見飽きることがありません。ピレネー地方には固有種も多く、アンドラのソルテニー谷やオルデサ国立公園でよく見られる「ピレネー」という冠を持つピレネーリリーは特に必見です!

ピレネーリリー(イメージ)

エリンジウム・ブルガティ(イメージ)

プルサチラ・アルピナ(イメージ)

No.06 マウントクック国立公園/フッカーバレー・トラック(ニュージーランド)

マウントクック国立公園・フッカーバレーを歩く(イメージ)

マウントクック国立公園・フッカーバレーを歩く(イメージ)

ニュージーランド南島に位置するマウントクックは、国内最高峰を誇る山で国立公園のシンボルです。マオリ語でアオラキと呼ばれ「雲を突き抜ける山」を意味します。一年を通して雪や氷河におおわれており、標高1000m程度の場所でも見ることができます。そんなマウントクックを間近に感じられるのがフッカーバレー・トラックで、国立公園の中でも人気の高いハイキングコースです。
ハイキングのお楽しみは、フッカー川に架かる3つの吊り橋です。特に第2の吊り橋は川との落差が大きくスリル満点です。ここから第3の吊り橋までの道中でマウントクックが姿を現し始め、トレイル終点のフッカー氷河湖に着くと湖畔の向こうにそびえ立つ雄大な景色を堪能できます。時期によっては、湖面に浮かぶ氷塊の景色を楽しめます。天気が良ければ氷河湖のほとりでピクニックランチを楽しめるチャンスもございます!

固有種のマウントクック・リリーと最高峰マウントクックを同時に満喫!

南半球にあるニュージーランドでは、例年10月末から12月中旬に花との出会いを楽しめます。特にニュージーランドの固有種マウントクック・リリーは、フッカーバレー・トラックでも見かけるのでぜひ探してみてください。

マウントクックとマウントクックリリー(イメージ)

マウントクックとマウントクックリリー(イメージ)

No.07 サランコット・ハイキング(ネパール)

朝日のマチャプチャレ(イメージ)

朝日のマチャプチャレ(イメージ)

ネパール観光都市のひとつ、ポカラのペワ湖北部に位置するサランコット。標高は約1600m、ポカラの町並みを見下ろす高台で、サランコットの丘とも呼ばれています。ポカラからアクセスしやすいため、ネパールの自然を手軽に楽しめる初心者向けのハイキングスポットとして人気です。いくつかの展望スポットがあり、マチャプチャレやアンナプルナ山群、ポカラ湖を一望することができます。早朝や夕刻は、朝日や夕日に染まる神秘的なヒマラヤ山脈の絶景をお楽しみいただけます。ハイキングのベストシーズンは、雨季を避けて9月後半から5月前半がよいと言われていますが、その中でも特に乾季で山岳展望を満喫しやすい10月から3月にてハイキングに関してはご案内しています。

ヒマラヤの山々とシャクナゲを同時に満喫

例年3月から4月はヒマラヤ山脈の山肌が、シャクナゲの赤やピンクの花で染まります。シャクナゲはネパールの国花で、現地ではラリーグラスと呼ばれています。雪をかぶったヒマラヤの山々と赤やピンクのシャクナゲの対比はとても美しく一見の価値あり!

ヒマラヤ山脈のシャクナゲ(イメージ)

ヒマラヤ山脈のシャクナゲ(イメージ)

No.08 プレーケストーレン(ノルウェー)

プレーケストーレン(イメージ)

プレーケストーレン(イメージ)

プレーケストーレンはリーセフィヨルドにある断崖絶壁で、写真撮影スポットとしても人気です。高さ600mの一枚岩でできており、真っ平らな頂上はおよそ25m四方もあります。その形状から演説台を意味するプレーケストーレンとの呼び名がついたといわれています。道中では小さな湖や白樺の森、岩場など変化に富んだ風景を楽しみながら歩き、プレーケストーレンに辿り着いたときの感動もひとしお。頂きに立つと、壮大なパノラマが目の前に現れ、足元には紺碧のフィヨルドが広がります。夏季は多くの旅行者で賑わうため、早朝に出発するのがおすすめです。天候が変化しやすいので、防寒具や雨具を準備しておくとよいでしょう。

広大なフィヨルドと小さな花々

ノルウェーのプレーケストーレン周辺は、6月中旬から8月中旬にかけて高山植物が咲き誇る絶好の季節を迎えます。岩場や湿地には、紫色のヒース、白く可憐なコットングラス、赤い実をつけるリンゴンベリーなどが姿を現し、荒涼とした北欧の大地に彩りを添えます。ひっそりと咲く小さな花々が、広大なフィヨルドの景観と対照的に印象的で、歩きながら自然の息吹を感じられるのがこのハイキングの大きな魅力です。

リンゴの花(イメージ)

リンゴの花(イメージ)

No.09 タスマニア島/クレイドルマウンテン(オーストラリア)

クレイドルマウンテン(イメージ)

クレイドルマウンテン(イメージ)

オーストラリア本土の南端に浮かぶタスマニア島は、3万年以上も前の氷河期から人が生活したといわれ、当時はオーストラリア大陸とひとつにつながっていました。島の総面積の約20%が太古からの歴史を残す原生地域で占め、世界遺産に登録されています。クレイドル・マウンテンセント・クレア湖国立公園は、その原生地域の一部にあり、氷河の浸食でできた湖やクレイドルマウンテンをはじめ、熱帯雨林や6000万年以上前から茂るマートルの木の森など、太古からの自然を感じられます。
国立公園内にあるいくつかのトレイルの中でも人気のひとつがダブ湖周遊コースで、美しい氷河湖をぐるっと回り、湖から山々まで一望できます。迫力ある絶景を眺められるのがマリオンズルックアウトまでのトレイルで、クレイドルマウンテンとダブ湖のコントラストはまさに息をのむ美しさです。更にしっかり歩きたい方は5泊6日をロッジに宿泊しながらクレイドルマウンテン周辺を巡るオーバーランドトラックも非常に人気のあるルートです。

固有の動植物と出会えるチャンスも!

タスマニアのクレイドルマウンテン周辺は、12月〜2月にかけて高山植物が最も美しい季節。可憐なワラタやタスマニア特有のユーカリ、野生のランが足元を彩ります。また、ウォンバットやクレイドルマウンテン特有のトゲトカゲなど固有の動物も間近で観察できます。湖畔や湿原、森を抜ける多彩なトレイルで、色とりどりの花々と野生動物に出会える、まさに自然と生命の宝庫といえるハイキングが楽しめます。

固有種のタスマニア・ワラタ(イメージ)

固有種のタスマニア・ワラタ(イメージ)

No.10 プリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア)

プリトヴィツェ湖群国立公園(イメージ)

プリトヴィツェ湖群国立公園(イメージ)

世界遺産のプリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアで最大の国立公園です。カルスト台地の渓谷に形成された大小16ヶ所の湖や90の滝が織りなす自然美が魅力で、これらは石灰華の堆積作用によって、長い年月をかけて作り出されました。湖は石灰岩層によって浄化され、湖底が見えるほど透明度が非常に高く、ミネラル濃度や日光の当たり方次第でエメラルドグリーンやコバルトブルーに絶え間なく変化しています。
木道や橋が巡らされており、落差92mのヴェリキ滝や階段状に早瀬が連なるミルカ・トルニナ滝など滝の轟音を聞きながら、ハイキングを楽しめます。途中、遊覧船に乗って湖上から眺める原生林の景色も格別です。

おすすめシーズン

初夏の煌めくプリトヴィツェ国立公園も素晴らしいですが、秋の黄葉シーズンも一味違った美しい景色を楽しむことができる穴場のシーズンです。涼しくなり過ごしやすいのも嬉しいポイントです!

秋の黄葉(イメージ)

秋の黄葉(イメージ)

ベテラン添乗員おすすめ!旅の熟練者も驚く絶景トレイル10選

No.01 ヨルダン/クブサトレイル(ヨルダン)

クブサトレイルの絶景スポットから宝物殿を見下ろす特別体験(イメージ)

クブサトレイルの絶景スポットから宝物殿を見下ろす特別体験(イメージ)

アジアとヨーロッパとの間に位置するヨルダンは、旧石器時代から人が住んでいたといわれています。旧約聖書にゆかりのある場所も多く、古代文明の名残である遺跡が点在しています。中でも世界遺産のペトラ遺跡は、有名な冒険映画の舞台にもなった最も人気のある観光地。遺跡内には様々なトレイルがありますが、クブサトレイルは特に魅力的なコースといえるでしょう。ペトラの谷全体をはじめ、壮大なモニュメントや王家の墓、クブサ高台からは宝物殿を正面から見下ろします。岩山上から眺めるクブサトレイルだからこその絶景を眺められ、写真撮影にも最適です。

クブサトレイルのルートをご紹介!

ロイヤル・トゥーム(王家の墓)エリア(アーン・トゥームなどの奥)を出発し、エル・ハズネ(宝物殿)を見下ろす絶景展望スポットまで往復ルートを歩きます。階段が非常に多く荒涼とした土地ですが、岩の隙間から時折見られる動植物にも出会えるかもしれません!

クブサトレイルの入り口、階段を上ります(イメージ)

クブサトレイルの入り口、階段を上ります(イメージ)

No.02 ミルフォードトラック(ニュージーランド)

ミルフォードトラック(イメージ)

ミルフォードトラック(イメージ)

ミルフォードトラックはニュージーランドの南島、フィヨルドランド国立公園にある全長約53.5kmのトレッキングルートです。「世界で最も美しい散歩道」と称され、世界中のアウトドア愛好家を魅了してきました。氷河によって形成された谷やシダやコケが生い茂る原生林、そびえ立つ山々といった自然景観が続き、感動の連続です。特に標高1140mのマッキノン峠から眺めるパノラマビューやニュージーランドで最も落差のあるサザーランド滝が最大の見どころです。ただし、サザーランド滝に行くとなると往復1時間以上かかるため、早めに峠越えをクリアした方だけの特権とも言えるでしょう。

ピークシーズンにあたる10月下旬から4月下旬は、トレイルへのアクセスがガイド付きでも50名までに制限されます。また、個人の場合はニュージーランド環境保全省が管理している山小屋が宿泊場所となりますが、ガイド付きのツアーであればロッジに宿泊することができます。希少価値の高いミルフォードトラックは、一度枠が埋まってしまうと空きが出てこないため、早めにご検討いただくことをお勧めします。

ミルフォードトラックの歩き方

4日間で約53.5kmを歩くミルフォードトラックには大きく分けると2つのポイントがあります。1つ目はトレッキング3日目のマッキノン峠越えの日で、上り下りは長いですが急な道はないため歩きやすいです。2つ目は4日目の最長歩行の日で緩やかな上り下りはあるものの、基本的に道もよく整備されています。

ミルフォードトラックの入り口にて(イメージ)

ミルフォードトラックの入り口にて(イメージ)

No.03 モンブラン/ツールドモンブラン(フランス、イタリア、スイス)

モンブラン山群を見ながら歩きます(イメージ)

モンブラン山群を見ながら歩きます(イメージ)

ツール・ド・モンブランは、フランス、イタリア、スイスの国境をまたぎ、モンブラン山群をぐるりと巡る全長約180kmの壮大なロングトレイルです。そのルートの多くは、何世紀も前に交易路として使われてきた歴史を持ち、ヴィクトリア朝時代には、裕福な人々や著名人がこぞってラバに乗って挑む、憧れのコースでした。今日では、ヨーロッパアルプス屈指の人気を誇る長距離トレッキングコースとなり、探検家、科学者、地質学者たちを、魅了し続けています。モンブラン山群を常に横目に歩くことができ、山容や高山植物、牧草地など、日ごとに異なる表情を見せてくれます。国境越えが3度ありますが、パスポートは不要なので、自分の足でまたいで国境越えを体験してみませんか?

抜群の山岳展望とたくさんの高山植物に出会う

フランス、イタリア、スイスと3か国に跨るツールドモンブランは国が変われば見られる高山植物も変わるところが特徴的です。6月下旬~8月上旬頃までが高山植物が見られる時季で、世界をあるくでは山岳展望や高山植物が咲くエリアを厳選してご案内するようにしています。

モンブラン山群の迫力の山々と咲き誇る高山植物(イメージ)

モンブラン山群の迫力の山々と咲き誇る高山植物(イメージ)

No.04 エベレスト街道(ネパール)

ヒマラヤの高峰群(イメージ)

ヒマラヤの高峰群(イメージ)

エベレスト街道とは、標高2840mのルクラ村から、標高5350mのエベレスト・ベースキャンプまでを結ぶ登山ルートを指します。エベレスト登頂を目指す登山者たちが歩むキャラバンルートとして知られ、エベレスト街道と呼ばれるようになりました。もともとは、ヒマラヤ山脈を越えてチベットと交易を行うための重要なルートであり、高地に暮らす人々の生活道としても使われてきました。今日では、エベレスト登頂を目指す登山者だけでなく、世界中から多くのハイカーが訪れる人気のトレイルです。エベレストやヒマラヤの山々の雄大な景色はもとより、シェルパ文化や仏教寺院の文化に触れられる貴重な体験ができるでしょう。
ベストシーズンは、天気が安定する10月~11月または気温が安定する3月〜5月にかけて。体調を整えながら歩くことができるよう、ゆとりのある行程をおすすめします。

エベレスト街道を歩く際のポイント

世界をあるくでは、高山病対策として、通常よりも小刻みに山小屋泊を入れており、一気に標高を上げないように配慮しています。道中はアップダウンと吊橋が多く、体力配分や水分補給には注意しながら進みましょう。
世界をあるくでは、天候が安定しやすい朝早く出発し、1日当たりの歩行時間は3~6時間とそこまで長くないため、山小屋到着も早く周辺の景色などを存分に楽しむことができます。

仲間とともに世界最高峰の眺望を目指して歩きます(イメージ)

仲間とともに世界最高峰の眺望を目指して歩きます(イメージ)

No.05 パタゴニア(アルゼンチン、チリ)

トーレス・デル・パイネ国立公園(イメージ)

トーレス・デル・パイネ国立公園(イメージ)

パタゴニアはアルゼンチンとチリをまたぐ広大な地域です。切り立つ山々、氷河が作り出した湖、そして青く輝く氷河が、世界中の旅人を惹きつけてやみません。ロス・グラシアレス国立公園やトーレス・デル・パイネ国立公園をはじめとする30もの国立公園には、貴重な動植物が息づいています。
アルゼンチン側のトレッキングの拠点となるのはエル・チャルテンです。南アンデス山脈のデ・ラス・ブエルタス川とフィッツ・ロイ川が合流する谷間に位置し、草原と森林が入り混じるこの地からは、渓谷、氷河、そして尖鋭なフィッツロイ山など、変化に富んだ景観を望むことができます。一方、チリ側のトレッキングで人気なのはトーレス・デル・パイネ国立公園。象徴的な3本の岩塔とターコイズブルーの湖とが織りなす絶景が見どころです。

しっかり歩ける方向け、いつかは歩きたい圧倒的な絶景の数々

切り立つ峰と青い湖を望む絶景。往復8時間のトレッキングでしか辿り着けないフィッツロイ山。三本の岩塔と氷河湖が織りなす壮大な景色。Wトレックでしか出会えない自然の造形美が魅力のトーレス・デル・パイネ。山と湖、草原が織りなす風景は時間帯で表情を変える。徒歩でしか辿り着けない静寂と絶景の世界のクエルノス・デル・パイネ周辺など見どころがいっぱい!
さらに、歩く道中で野生のグアナコやコンドルに遭遇。高山植物や風景との出会いが五感を満たしてくれます!

歩くからこそ出会えるフィッツロイ山群の絶景をバックに(イメージ)

歩くからこそ出会えるフィッツロイ山群の絶景をバックに(イメージ)

No.06 エルタアレ火山ハイキング(エチオピア)

エルタ・アレ火山(イメージ)

エルタ・アレ火山(イメージ)

エルタアレ火山は、エチオピア北東部のダナキル砂漠に位置する標高613mの活火山です。楯状火山として知られるこの山は、太古の昔から現在に至るまで活動を続けています。2000年代に入ってからは、2005年以降から継続的に活動し、近年では2016年と2017年にも大規模な噴火が観測されました。山頂に火口が2つありますが、そのうち一つは火口内に溶岩湖が存在します。
地球の鼓動を感じられるのがエルタアレ火山です。真っ赤な溶岩が渦を巻きながら沸き立つ様子を、間近で観察します。厳しい環境下でのトレッキングとなりますが、苦労を超えた分、感動もひとしお。一生の思い出になるでしょう。

赤く燃える火口の絶景を目指して…

エルタアレ火山のトレッキングでは、世界でも稀な常時活動する溶岩湖を間近に見られる貴重な体験ができます。荒涼としたダロール地帯を通り、星空の下をナイトハイクするのも魅力。日中は50℃近くになることもあり、過酷な暑さと火山性ガスへの対策が必須。十分な水分・装備・現地ガイドの同行が不可欠のため、安全に配慮したツアーでのご参加がおすすめ。冒険心を刺激する、地球の鼓動を感じる旅となるでしょう!
■外務省では、海外での安全を確保するため、国・地域毎に治安悪化の程度等の内容により4段階の『海外危険情報』を出し、注意を呼びかけています。ご旅行の訪問地「エチオピア」では「レベル1・十分注意してください」および「レベル2・不要不急の渡航はやめて下さい」の発出地域が含まれます。現在、ツアーの募集はいたしておりません。海外危険情報の引き下げが行われ、安全が確認でき次第のご案内となります。

火口の様子(イメージ)

火口の様子(イメージ)

No.07 アタカマ砂漠/月の谷ハイキング(チリ)

アタカマ砂漠(イメージ)

アタカマ砂漠(イメージ)

アタカマ砂漠の月の谷は、チリ北部のサン・ペドロ・デ・アタカマ近郊に位置する自然保護区にあり、世界で最も乾燥した砂漠といわれています。風と水の侵食によって形成された独特の地形が広がり、まるで月面のような景色が特徴です。NASAが火星探査機のテストを行ったこともあるとか。アタカマ砂漠が海の底だった名残で塩の結晶が至るところに見られ、風化した岩山や砂丘、洞窟といった荒涼とした景色が広がります。夕暮れ時のサンセットツアーが特に人気で、赤く染まる岩肌と広大な空のコントラストが幻想的。世界一晴天率が高く、空気が澄んでいることから、夜は美しい星空を堪能できます。

月世界を歩いたような体験

アタカマ砂漠の月の谷ハイキングは、荒涼とした大地を実際に自分の足で歩いて体感できる特別な体験です。乾いた砂の道やゴツゴツとした岩場、塩の大地などを歩きながら、風が作り出した自然の造形美に出会えます。ルートは約2〜3時間程度で、アップダウンも適度にあり、遠くにアンデスの山並みを望む絶景ポイントや、狭い岩のトンネルを抜ける冒険的な区間も。乾燥・日差し・風への備えと、水分補給が重要です。歩くほどに「地球とは思えない景色」が広がる、記憶に残るトレイルです。

まさに月の世界に迷い込んだかのような景色(イメージ)

まさに月の世界に迷い込んだかのような景色(イメージ)

No.08 ハワイ島/キラウェア火山イキトレイル

イキクレーター(イメージ)

イキクレーター(イメージ)

ハワイ島のキラウェア火山はハワイ火山国立公園で、敷地全体が世界遺産に登録されています。ハワイ神話に登場する火の女神ペレが住む、神聖な場所として地元の人々の信仰を集めています。現在でも活発に活動している活火山のひとつで、真っ赤な溶岩が吹き出る壮大な様子を見学する旅行者で常に賑わっています。1959年の噴火で形成されたキラウエア・イキ・トレイルでは火口底を歩くことができます。火口には噴火の噴石が堆積して山のようになった噴石丘が点在し、噴火の威力を物語っています。火口底は平らな地面になっており、ところどころに植物が生えており、生命力を感じさせます。

荒涼とした火山地帯に咲く花を探そう

オヒア・レフアはハワイ固有の花木で、火山地帯にたくましく根付き、真っ赤な花を咲かせます。火山活動後の森の再生に重要で、ハワイ神話にも登場する神聖な存在。6月~10月頃にハワイ火山国立公園などで観賞でき、その美しさと力強さが旅人を魅了します。

溶岩に咲くオヒアレフア(イメージ)

溶岩に咲くオヒアレフア(イメージ)

No.09 マダガスカル/大ツインギー(マダガスカル)

大ツィンギー(イメージ)

大ツィンギー(イメージ)

アフリカ南東部沖に浮かぶマダガスカルは、世界で4番目に大きい島。尖った岩が無数にひしめく、ツィンギーという奇岩群が点在しています。この地形は、石灰岩などを含む砂岩が、長い年月をかけて侵食され形成されたものです。ツィンギー・ド・ベマラハ国立公園では、大ツィンギーと呼ばれ世界遺産にも登録されています。この大ツィンギーでのトレッキングは、命綱やハーネスを装着する箇所があり、針山を上り下りしたり、谷間にかかる吊橋を渡ったりするダイナミックな景色が満載です。トレッキング中は、ワオキツネザルなどマダガスカル固有の動物に出会うチャンスもあるのでお楽しみに。

ギザギザの奇岩群を歩く冒険の旅へ

大ツインギーのトレッキングは、鋭く尖った石灰岩の岩稜を縫うように歩くスリル満点のルート。岩の間を登ったり、吊り橋を渡ったりと変化に富んだ歩行体験が魅力です。手足を使う場面も多く、滑り止め付きのグローブやしっかりした登山靴が必須。足元は不安定で、高所感もあるため慎重な歩行が求められます。普段のハイキングとは一線を画す、冒険的な歩きを楽しめる場所です。

大ツィンギーの絶景を目指してアドベンチャーハイキング(イメージ)

大ツィンギーの絶景を目指してアドベンチャーハイキング(イメージ)

No.10 ベネズエラ/ギアナ高地(ベネズエラ)

ロライマ山(イメージ)

ロライマ山(イメージ)

南米北部に広がるギアナ高地は、地球最後の秘境といわれる高原地帯です。イギリスの小説家コナン・ドイルが、ギアナ高地を物語の舞台にした小説『ロスト・ワールド』で、豊かな自然が描写し、世界的に有名となりました。アメリカとアフリカが一つの大陸だった太古の時代の自然が残り、テーブルマウンテンと呼ばれる平頂山が100以上もあります。その最高峰がロライマ山で、原始時代の動植物が数多く生息しており、独自の生態系が保たれている神秘的な場所です。ロライマ山への登頂は、別世界を訪れたかのような貴重な体験になるでしょう。世界最大の979mもの落差を誇る滝、エンジェルフォールや広大な草原地帯グラン・サバナも見どころで、冒険心をくすぐるトレッキングを楽しめます。

地球最後の秘境、固有種の宝庫を歩く

ギアナ高地のトレッキングは、テプイと呼ばれる卓状台地を目指し、ぬかるみや急坂、川を越える連続の本格ルートです。ロライマ山登頂では、原生林や岩場を何時間も歩き抜き、急坂を登る場面も。頂上では一面に奇岩群や湿地が広がり、平坦ながらも足場の悪い道をさらに歩き進めます。滑りやすい地面や急な天候変化への備えが重要で、健脚者向けのルート。歩いた者にだけ見える絶景と達成感が待つ、冒険的な縦走です。
■外務省では、海外での安全を確保するため、国・地域毎に治安悪化の程度等の内容により4段階の『海外危険情報』を出し、注意を呼びかけています。ご旅行の訪問地「ベネズエラ」では「レベル2・不要不急の渡航はやめて下さい」および「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」の発出地域が含まれます。現在、ツアーの募集はいたしておりません。海外危険情報の引き下げが行われ、安全が確認でき次第のご案内となります。

様々な花が咲くギアナ高地・ロライマ山
(イメージ)


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