サグラダ・ファミリア(イメージ)
19世紀後半から20世紀前半に活躍した建築家アントニ・ガウディ。スペイン・バルセロナには、彼がが手がけた数々の建造物が残り、世界遺産に登録されています。今回はガウディの没後100年に伴い、サグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラなど7つのガウディ作品群をご紹介。歴史あるスポットから美術館、地元グルメまで、バルセロナの魅力をお届けします。
No.01 サグラダ・ファミリア
サグラダ・ファミリア(イメージ)
サグラダ・ファミリアは、アントニ・ガウディが建築を手がけた教会。140年以上も工事が続いており「未完の傑作」といわれるバルセロナのランドマークです。最初に完成させた地下礼拝堂にガウディの墓があり、人生をささげた教会を見守っているかもしれません。近年は、ガウディの描いた全貌が刻一刻と姿を現し始めてきたことで、注目を集めています。2021年には、メインタワーのひとつ「聖母マリアの塔」が竣工。2023年には4つの「福音史家の塔」が次々と完成し、それぞれの塔の最頂部にマルコ、ヨハネ、ルカ、マタイを象徴するオブジェクトが配置されました。ガウディ没後100年にあたる2026年は、高さ172.5mのメインタワー「イエス・キリストの塔」が完成する予定です。
スタッフのおすすめPoint!
サグラダ・ファミリア(イメージ)
キリストの誕生から成長を描いた「生誕のファサード」、キリストの受難と死を描いた「受難のファサード」と、ふたつの異なった彫刻群が塔を彩ります。また、教会内部は木々の枝を思わせる柱が並び、まるで森の中にいるよう。昼でも青・緑・黄・橙色の美しいステンドグラスの光が差し込み、幻想的な空間を作り出しています。エレベーターで塔に昇り、バルセロナの街並みや彫刻を間近で見るのもおすすめです。
No.02 グエル公園
グエル公園(イメージ)
グエル公園は、もともと富裕層向け住宅地を建設する民間プロジェクトでした。実業家のエウセビ・グエルの依頼により、ガウディが建設を任されました。グエル氏の没後は、市立公園として開放されています。見どころは庭園、彫刻、装飾芸術など、随所でみられるガウディならではの個性的なスタイル。中央広場には、神殿のような大階段とカラフルなタイルで装飾したトカゲ(ドラゴンやサラマンダー等、諸説あり)や蛇のオブジェが出迎えてくれます。公園入口に立つ「お菓子の家」のような建物は、童話の世界に迷い込んだ雰囲気を味わうことができます。
スタッフのおすすめPoint!
グエル公園の敷地は広大で、見どころのほとんどがモニュメンタルゾーンと呼ばれる有料エリアにあります。園内にはグエル公園の代名詞とも言えるモザイクのトカゲやお菓子の家のような建物、天井のモザイクなど見どころが満載です。波打ったベンチが特徴のラ・ナトゥーラ広場からはバルセロナの市内を一望することができます。
No.03 コロニア・グエル教会
コロニア・グエル教会(イメージ)
ガウディが建築を手がけたコロニア・グエル教会は、もともと半地階部(クリプタ)と上層の教会堂との2層で計画されていましたが、資金難により半地階部(クリプタ)のみが完成しました。完成したクリプタ内部は、リブ・ヴォールトや交差ヴォールトの天井構造が特徴です。設計の際には布、ロープ、小さな重りで吊り下げる実験を行い、バランスと強度を把握しました。後にサグラダ・ファミリアの建設にも応用され、ガウディ建築の構造的安定性の基盤となっています。内部は、七色の花柄のステンドグラスが有名で、光が差し込むと聖堂内が鮮やかに彩られます。傾斜した玄武岩や、自然の形状を模した弓型アーチの梁など、構造の合理性と自然美が融合した独特な空間が広がっています。
No.04 カサ・ミラ
カサ・ミラ(イメージ)
カサ・ミラは、ガウディが手がけた民間建築としては最後の作品です。直線部分を全く持たない石灰岩の建物は当初「石切場」と酷評されますが、その芸術性・建築的特異性が再評価され、1984年に世界遺産に登録。外観や中庭、屋上の煙突群が有名で、椅子などの家具など、随所で彼の高いデザイン性を見られます。また、屋上にあるサグラダ・ファミリアがきれいに収まって見えるアーチも見どころのひとつです。中2階には開業100周年に復活したレストラン「カフェ・デ・ラ・ペドレラ」があります。時間帯によりカフェテリア営業もしており、気軽に訪れることができます。
スタッフのおすすめPoint!
グラシア通りでもひときわ目を引くガウディの代表的な建物のひとつですが、外観だけでなく内部の見学もおすすめです。中でも通りから見るだけでは、なかなか気付かない屋上の煙突群が圧巻。リサイクルされたビンを使ったものや不思議な形をした煙突が立ち並びます。屋上に上がったらアーチ越しに見えるサグラダ・ファミリアの姿をぜひ写真に収めましょう。内部に展示されているガウディらしい個性的な形をしたイスなども必見です。
No.05 カサ・バトリョ
カサ・バトリョ(イメージ)
カサ・バトリョは、同じグラシア通りに建つカサ・ミラから500mほどの距離にあります。1990年代に大修復が始まり、今世紀に入ってからメインフロアが公開され、2005年に世界遺産に登録されています。ランドマークとしての存在感も十分で、屋根がドラゴンの背中、バルコニーがその犠牲者の骸骨を想起させ「骨の家」とも称されています。海をテーマとしたといわれる造形美が、ステンドグラスやタイル装飾の壁の色彩、波打つような曲線的デザインなどに見られ、見学で味わえる展示の工夫や没入体験も魅力のひとつです。
スタッフのおすすめPoint!
建物内は5つの異なるエリアに分かれています。見どころが豊富で余すことなく堪能したいのであれば、音声ガイドがおすすめ。ガウディが20世紀のバルセロナで最も目を引く邸宅を目指していたことがより理解できます。音声ガイドに従い見学すると屋根裏部屋にたどり着き、そこから屋上テラスに進み出ると神秘的な煙突やドラゴンの背中のような鱗状の屋根を一望できます。建物内部では人間工学に基づくデザインの手すりやドアハンドルなど細部にまでこだわったガウディの思いを体感できます。
No.06 グエル邸
グエル邸(イメージ)
19世紀後半に建てられたグエル邸は、ブルジョワジーの社交・文化・会合の場でもありました。日差しの少ない限られた面積に、ガウディは光を取り込んだ広大な内部空間を構成しています。ガウディが完成させた初めての主要作品として、当時の状態が良好に残されている点も特徴的です。中央ホールはコンサートホールとして設計され、見学者はその音響効果を体験できます。屋上部分にもガウディらしい創造性が見られます。歴史の変遷の中、損壊の危機を乗り越えてバルセロナ県議会に寄贈され、1984年の世界遺産登録、2011年の修復工事を経て、現在の博物館 としての公開に至っています。
No.07 カサ・ビセンス
カサ・ビセンス(イメージ)
ガウディの「初めての住宅建築」としても知られるカサ・ビセンス。カタルーニャの伝統に根ざした建築技術に沿った設計は、若きガウディが師から学んだもので、彼の建築の変遷がよく分かります。自然を取り入れるデザインは、エントランスの錬鉄格子にあるマルガロの葉や、外壁を彩るカーネーションのタイルなどにも投影されています。2005年に世界遺産に登録され、近年の修復・改修でガウディが構想した当時の姿がより鮮明になりました。ワークショップや冬季限定のチュロスとホットチョコレートを楽しむガイドツアーなど、ユニークなサービスも楽しめます。
No.08 カタルーニャ音楽堂
カタルーニャ音楽堂(イメージ)
カタルーニャ音楽堂は、ガウディと並ぶスペインの著名な建築家、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーが手がけた建築です。カタルーニャ版アール・ヌーボーとも呼ばれる芸術様式、モデルニスモの代表作で1997年、世界遺産にも登録されています。現役のコンサートホールでありながら、音声ガイドや専属ガイドによる様々な形態の見学コースが提供され、彫刻・モザイク・鍛鉄細工など、多彩な芸術手法が見られます。天井の壮麗なステンドグラスや、「モダニズムの百科事典」とも称されるリュイス・ミレットホールなど、見どころも満載です。
スタッフのおすすめPoint!
世界文化遺産ですが、今も現役のコンサートホールとして使用されています。夜限定でコンサートとともに世界遺産の素晴らしい建物見学が一度に楽しめます。また、歴史や建物の説明が聞けるガイドツアーもあります。このツアーでしか見学できない場所もあるので、建物の美しい内装をじっくり見たい方にはおすすめ。 また音楽堂に併設された1階のバルでも素晴らしい装飾が見られます。コンサート来場者でなくともご利用できるので、ぜひどうぞ。
No.09 サン・パウ病院
サン・パウ病院(イメージ)
サン・パウ病院もムンタネーの代表作で、バルセロナの人口増に対応し、慈善的な役割も果たしていた旧サンタ・クル病院の機能を引き継ぎ拡張する形で建設されました。カタルーニャ音楽堂と同時に世界遺産に登録され、2009年までは市民が利用・入院していました。ムンタネーは当時の欧州の先端的な病院から着想を得て、自然光の取り入れや、良好な換気、装飾性が治療にも好影響をもたらす理念のもとに計画を作り上げました。庭園に囲まれ地下トンネルで相互に結ばれたパビリオン群で構成され、十字型の平面構成や外壁のモザイクなどに、旧病院から続く歴史と価値を今に伝えています。
No.10 ピカソ美術館 (バルセロナ)
ピカソ美術館(イメージ)
バルセロナ在住の幼なじみであり秘書であった、ジャウマ・サバルテスが所有していたピカソの作品を、バルセロナ市に寄贈して始まったのがこのピカソ美術館です。サバルテスが亡くなったあと、ピカソ自らが「ラスメニーナス」の連作の一部を寄付。さらに、奇才ダリやその妻ガラが所有していたピカソ作品数点も加わりました。ゲルニカは展示されていませんが、「青とバラの時代」「キュビズム時代」など、ピカソの作風の移り変わりを感じられる構成です。併設のショップでは土産物が充実しており、バルセロナ土産の名所になっています。
No.11 ラ・ボケリア(ボケリア市場)
ボケリア市場(イメージ)
サン・ジョセップ市場とも紹介されますが、地元の人に通じる正式名は「ラ・ボケリア」、胃袋を意味します。スペインに複数の王国が乱立していた1217年から始まり、今では観光客も多く集まるスペインの食の発信基地となっています。正面入口はランブラス通り沿いにあり、鉄骨のフレームとステンドグラスが印象的な屋根が目印。果物や野菜、名物の生ハムやソーセージ、精肉、魚介、デリカテッセンなど200以上の店舗が連なり、バルセロナの食文化を体感できます。
スタッフのおすすめPoint!
「ボケリアで見つからなければ、どこに行っても見つからない」の言葉に偽りなし!名物・イベリコ豚の生ハムや、パエリアなどに使う香辛料のサフランはもちろん、ありとあらゆるスペイン食材がところ狭しと並べられています。鉄製の屋根が市場全体を覆っているため雨の日でも安心。観光客向けに夜まで開いている店もありますが、やはり新鮮な食材を求めて客が集まる朝8時から昼までが活気にあふれ、おすすめです。
No.12 モンジュイック
モンジュイック城(イメージ)
スペイン広場と港の間にあるモンジュイックにはたくさんの見どころがあります。光と音楽で楽しめるマジカ噴水ショー、国際会議場、ミロやカタルーニャ美術館、考古学博物館、それらを一望できるロープウェイなど盛りだくさんです。モンジュイックの丘の頂上にある、街に貢献した著名人が眠る墓地もおすすめです。様々な芸術様式の墓碑が並びます。またさらに東には、軍事要塞から刑務所まで使用されてきたモンジュイック城があります。街と海の絶景が広がるここからの眺めは最高で、城の周りの庭園散策も立ち寄ってほしいスポットです。
No.13 カタルーニャ美術館
カタルーニャ美術館(イメージ)
モンジュイックの丘に建つカタルーニャ美術館は10世紀から20世紀まで、1000年の芸術作品を所蔵する国立美術館です。ロマネスク美術のコレクションが充実。壁画や板絵、石彫が見どころで、十字架降下や荘厳な装飾は見事です。この他、ゴシック、ルネッサンス、バロック、モデルニスモなどのあらゆる美術を所蔵。ダリ、ピカソなどのスペインを代表する近代美術の巨匠の作品も必見です。屋上に展望台が2か所あり、バルセロナのパノラマビューを満喫できます。
スタッフのおすすめPoint!
館内でぜひ見ていただきたいのが、その①ロマネスク様式の宗教画。中でも「サン・クリメント教会の全能のキリスト」は、壁画でありながら奥行きを感じさせる作品でピカソが絶賛したことでも知られます。その②ガウディ作の家具。木製のテーブルや椅子など一見して、それと分かるアール・ヌーヴォー的曲線美が特徴です。その③モダン様式の作品群 。日本でもお馴染みのエル・グレコの「十字架を担うキリスト」やピカソの「帽子の女と皮の首」などが人気です。
No.14 カタルーニャ広場
カタルーニャ広場(イメージ)
旧市街と新市街のつなぎ目に位置し、メトロや市バス、国鉄、カタルーニャ鉄道などが交差する中心地で待ち合わせの定番スポットにもなっています。ランブラス通り、グラシア通り、ロンダ・デ・サン・ペレといった重要な通りなどの起点で周辺には百貨店やブティック、おみやげショップが集まります。年間を通して展覧会、見本市といった大規模な集会が開催され、活気にあふれています。広場の中央には噴水があり、大きなモニュメントや彫刻も点在していて記念撮影にもぴったりです。
No.15 ランブラス通り
ランブラス通り(イメージ)
ランブラス通りは、カタルーニャ広場を起点にコロンブス記念碑まで続く約1kmの並木道です。レストランやカフェ、お土産屋や花屋や大道芸人なども立ち並び、地元の一日中多くの人々が行き交い夜遅くまで活気に満ちています。ランブラス通りの起源は18世紀にさかのぼり、中世にこの地域を貫いていた城壁に沿って遊歩道を整備されたのがはじまり。ビレイナ宮殿やリセウ大劇場といった主要な建物やラ・ボケリア市場もこの通りに面しており、バルセロナ観光に欠かせないスポットです。
スタッフのおすすめPoint!
世界中から訪れる観光客でにぎわうバルセロナの中でもひときわ人気が高い、緑美しい並木道。夜は街灯の下、土産物屋を眺めながらの散策がおすすめです。通りの中ほどでは足元にもご注目! 人通りに紛れ、素通りしてしまうこともありますが、路面にスペイン絵画の巨匠ジョアン・ミロのモザイク画が描かれています。老舗のカフェ・デ・オペラでチョコレートをたっぷりつけたチュロスも味わってみましょう。
No.16 カンプ・ノウスタジアム
旧カンプ・ノウスタジアム(イメージ)
サッカーファンなら、バルセロナは世界的クラブのホームタウンとしての印象が強いかもしれません。そんな方にとって、本拠地カンプ・ノウスタジアムは、いわば聖地。現在は大規模な建設工事が行われ、再開に期待が寄せられています。敷地内に開設されたミュージアムもおすすめです。展示やオーディオビジュアルなどのバーチャルツアーによって、選手専用のトレーニングエリアや試合当日といった見どころを、臨場感たっぷりに体験できます。
スタッフのおすすめPoint!
スタジアムの敷地内にあるミュージアムはサッカーファンならぜひ見学したいスポットです。数々のトロフィー、有名選手のユニフォームやスパイクなどが展示され、世界屈指の名門チームならではの栄光の歴史を肌で感じることが出来るでしょう。ミュージアムの隣にはクラブの大型ファンショップがあり、オリジナルグッズも充実しているので、お土産選びにもおすすめです。
※2025年11月現在、スタジアムは工事中のためスタジアムツアーはありません。敷地内のミュージアムを見学できます。
No.17 カテドラル
カテドラル(イメージ)
バルセロナに幾多ある教会の中でも司教座聖堂であることから「カテドラル(大聖堂)」と称されるのは、このサンタ・エウラリア大聖堂だけです。市民にとっては「教会」の象徴的存在で、壮麗な外観、重厚な聖堂内も見ごたえがあります。初期キリスト教のバシリカが占領下での破壊を経てロマネスク様式の聖堂が再建され、これを飲み込むように建て替えられたのが現在のゴシック建築の姿です。大聖堂前周辺は旧市街の中心で、ゴシック地区と呼ばれています。伝統的な街並みに、著名芸術家・建築家が通ったカフェや新ショップが立ち並び、落ち着きと賑わいが共存するエリアです。
No.18 ミロ美術館
ミロ美術館(イメージ)
20世紀のスペインを代表する芸術家の一人、ジョアン・ミロはバルセロナの旧市街出身。彼が現代美術の普及を目的として自ら設立したミロ美術館は、モンジュイックの丘にあります。22の展示室と6つのスペースで構成され、個人美術館としては相当な規模です。絵画、彫刻、オブジェに加え、巡回展などでは目にする機会のない大がかりな展示が見どころですが、実は建物も彼のもうひとつの作品ともいえるもの。親友であるカタルーニャ出身の建築家ジョセップ・リュイス・セルトとの共作で、ミロ作品を思わせるフォルムが随所に見られます。
No.19 レイアール広場
レイアール広場(イメージ)
バルセロナ旧市街の中心に位置するレイアール広場。石畳の床にクラシカルなアーチ型の回廊、ヤシの木が並びます。広場の中央には三美神の噴水。その両脇に、ギリシャ神話の神ヘルメスの装飾が施された街灯が立っています。これはガウディが設計したもので、6本のアームにガス灯を設置し、柱の中央にはバルセロナの紋章を配しているのが特徴です。レイアール広場を囲むようにカフェ、レストラン、バーが立ち並び、地元の人々にも愛されています。
No.20 コロンブスの塔
コロンブスの塔(イメージ)
コロンブスの塔は、ランブラス通りの南端に立つ高さ60mのランドマーク。1888年に開催されたバルセロナ万国博覧会のために、アメリカ大陸到達を記念して建設されました。頂上に立つコロンブス像は海の方向を指さし、台座部分には精緻な彫刻が施されています。エレベーターで展望エリアまで昇ると、バルセロナのパノラマビューを望む展望台になっています。新市街や旧市街の町並み、モンジュイックの丘、遠くにそびえるサグラダ・ファミリアの景色を眺められます。
No.21 モンセラット
モンセラット(イメージ)
カタルーニャ語で「のこぎり山」を意味するモンセラットは、奇岩が連なる標高1236mの山。人気の見どころは、中腹に佇むモンセラット修道院です。大聖堂に祀られた黒いマリア像が特に有名で、右手の球に触れると「願い事が叶う」といわれ、多くの参拝者で行列ができるほどです。参拝後は片道20分ほど歩いたところにあるサン・ミゲル展望台へ。大聖堂と岩山の全体を望む絶景は感動ものです。このほか、ピカソやエル・グレコの作品が展示されたモンセラット美術館や、少年聖歌隊の合唱(エスコラニア・時間は要確認)などもおすすめです。
No.22 ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋(イメージ)
バルセロナの約100km西にあるタラゴナには、考古遺産群として世界遺産に登録されたローマ遺跡が点在しています。川から水を供給するために造られたラス・ファレラス水道橋もその一つ。悪魔が一晩で作り上げたという伝説から「悪魔の橋」とも呼ばれています。現存部分は長さ217mですが、建設当時は10km以上あったそうです。大きな切り石を組み合わせて二重アーチ列を形成しているのが特徴で、橋の上を歩けて崩れることがない、建築技術に驚かされます。
No.23 グロリアスタワー
グロリアスタワー(イメージ)
大きなロケットのようにも見える30階建ての高層ビル、トーレ・グロリアス(Torre Glòries)。以前は「トーレ・アグバール(Torre Agbar)」と呼ばれていたこの建物は、現在は展望台として一般公開されており、サグラダ・ファミリアをはじめとする建築遺産や、地中海に面した港、そして遠くの山々までを一望できるパノラマビューが楽しめます。ドーム型の天井部分には、現代アーティストのトマス・サラセーノによるインスタレーションが設置されています。ケーブルとパネルが張り巡らされた空間の中に入り、まるでアスレチックのような体験ができます。地下1階には、芸術・技術・科学が融合したアートスペースもあり、こちらもぜひ訪れてみましょう。日本語のオーディオガイドも用意されており、新しいバルセロナの魅力を発見できます。
No.24 バルセロナおすすめグルメ
ガウディの建築が彩る街、バルセロナ。実はその景色と同じくらいグルメも魅力的です。地中海の恵みを生かした料理に、カタルーニャの伝統が息づく味わい。旅の思い出をより鮮明にしてくれる、バルセロナグルメをご紹介します。
有名な建築家アントニ・ガウディの建築作品群を堪能できる街、スペインのバルセロナをご紹介しました。サグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど、独創的なデザインは圧巻です。バルセロナは歴史と文化、そして美食も楽しめます。ガウディ没後100年にあたる2026年にその魅力を感じに訪れてみませんか?
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