芸術も歴史も堪能できるフランス観光スポット10選

更新日:2018年07月25日

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フランスは、ヨーロッパの中でも人気の旅先のひとつです。数多くの世界遺産があり、芸術や歴史、グルメなどさまざまな魅力に溢れています。華の都パリはもちろんのこと、都市郊外や地方にもそれぞれの特色があり見どころが満載です。

No.01 シャンボール城

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幅156m、奥行き117m、高さ56m。440の部屋と365本の煙突、70の階段、そして32kmもの城壁に囲まれるシャンボール城は、古城が多く点在するロワール地方の中でも最大規模のお城です。かつてはブロワ伯の城館でしたが、国王フランソワ1世が狩猟で使用する城として大々的に増改築。国王はわずか半年で城を去りましたが、その後もルイ14世をはじめ多くの国王や伯爵が滞在しました。

スタッフのおすすめPoint!

優雅かつ繊細な趣きはルネッサンス建築の傑作といわれ、外観や内装、壮大な敷地まで、全てにおいて魅力的です。中でも必見なのは、城の中央にある二重らせん階段。あのレオナルド・ダ・ヴィンチの設計と伝えられており、上る人と下る人がすれ違うことのない巧妙な造りになっています。また、広大な庭園とソローニュの森を見渡すことができる屋上もオススメです。

No.02 モンサンミッシェル修道院

モンサンミッシェル(イメージ) お客様写真:静岡県在住 川合 みねよ様

モンサンミッシェル(イメージ) お客様写真:静岡県在住 川合 みねよ様

夢で大天使ミカエルのお告げを受けた司教が礼拝堂を建てたのが、モンサンミッシェル修道院のはじまり。10世紀にベネディクト派の修道院が設立され、その後の増改築が繰り返された末、13世紀にほぼ現在のような形になりました。英仏百年戦争の際には城塞として、戦が落ち着くと巡礼地として、フランス革命後には監獄として使用されてきましたが、その後、再び人々の憧れと崇拝の場所となり、1966年に修道院が再開されました。

スタッフのおすすめPoint!

小島にそびえる修道院の美しい姿。その対岸からの眺めは絶景で、天候に恵まれた日の朝焼けや夕焼けはいうに及ばず、昼間でも“あの”全景を目の当たりにした時の感動は言葉にできません。歴史、建築好きだけでなく、フランスを訪れた人は必ず立ち寄るべき場所です。ただし階段が多いので、修道院に到着するころにはヘトヘトになってしまう可能性も。歩くのに自信がないという方は、グラン・リュ(大通り)で過ごす時間だけでも十分に雰囲気を満喫できます。

No.03 ベルサイユ宮殿

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華麗なフランスの宮廷文化が凝縮されたベルサイユ宮殿。ルイ13世が狩猟の際に使用していた邸宅を、息子のルイ14世が17世紀に宮殿へと造り替えたのものです。ベルサイユ宮殿は、絶対王政のシンボルとして君臨した一方、フランス革命の舞台にもなりました。しかしその多くが革命による破壊を免れ、宮殿内部は当時のままとなっています。広大な庭園にはマリー・アントワネットの離宮をはじめ、運河や噴水などがあり、こちらも見どころ満載です。

スタッフのおすすめPoint!

「鏡の間」は、第一次世界大戦後のベルサイユ条約が調印された場所。高さ12m、長さ75mの大回廊の壁一面に500枚以上の鏡や銀製品、調度品が設置され、息を飲むほどの美しさです。華麗な貴族文化を育みながら、フランス革命の舞台にもなるなど、数奇な運命に翻弄されたベルサイユ宮殿。当時の歴史について学んでおくと、より一層楽しめることでしょう。

No.04 ノートルダム寺院

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パリを流れるセーヌ川の中州、シテ島にあるフランス・ゴシックを代表する大聖堂。1163年に着工し、約200年の歳月をかけ1345年に完成しました。河畔に立つその優美で貫禄に満ちた姿は、周辺の歴史的建造物とともに世界遺産に登録されています。建物に施された装飾や彫像、ステンドグラスなどは美術史において重要なものばかり。またジャンヌ・ダルクの審判、ナポレオンの戴冠式など、数々の歴史的行事があった場所としても有名です。

スタッフのおすすめPoint!

薔薇窓の壮大なステンドグラスや彫刻、さらに階段であがれる塔や地下クリプトなど、見どころの多さが魅力です。円形のステンドグラスで飾られた大きな薔薇窓の一番古いものは、西側正面にあり、預言者達が描かれています。キリストと天使を描いた南窓、聖母子を描いた北窓といずれも高い位置にあるので、是非オペラグラスをご持参ください。

No.05 ルーブル美術館

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建物はもともと、12世紀にパリを守るために建てられた城塞でしたが、フランソワ1世やルイ14世など歴代の王によって増改築を繰り返されてきました。フランス革命後は、一般市民に王室コレクションを公開する場所として「中央美術博物館」が開かれました。これをきっかけに、ルーブルは王宮から美術館へその役割を変えていきます。先史時代から19世紀までの様々な美術品が公開されており、世界で最も入場者数の多い美術館としても知られています。

スタッフのおすすめPoint!

「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など、誰もが知っている至高の芸術作品の数々を直に鑑賞することができます。パリ観光にはもはや欠かせないスポットのひとつで、「1週間あっても足りない!」といわれるだけのスケールを誇ります。時間が限られている方には、ハイライトをめぐるツアーへの参加がオススメです。

No.06 凱旋門

エッフェル塔から望む凱旋門(イメージ) お客様写真:兵庫県在住 ROKKO様

エッフェル塔から望む凱旋門(イメージ) お客様写真:兵庫県在住 ROKKO様

正式名称は「エトワール凱旋門」といい、ナポレオン・ボナパルトの命令により戦勝記念碑として建設されました。しかし1836年の完成を待たずして亡くなったナポレオンは、4年後の1840年に棺に入ったままこの門をくぐりました。近代の歴史では、第二次世界大戦中にナチス軍がパリを占領した際、ヒトラーが戦車に乗って凱旋したことで知られています。また、門の下にある「無名戦士の墓」には、祖国のために戦争で命を落とした人々の魂が眠っています。

スタッフのおすすめPoint!

パリのシンボルであり、周辺からの眺めは圧巻です。シャンゼリゼ通りを散策した後は、そのまま正面にそびえ立つ凱旋門へ。真下から見上げる繊細な彫刻も、屋上からのパリの街並みも、その全てが魅力といえます。時間が許せば、234段の階段を上って屋上に出てみてください。最上部から望む360度のパノラマは圧巻です。

No.07 エッフェル塔

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フランス革命100周年を記念して開催されたパリの万国博覧会。エッフェル塔は、その目玉として1889年に建てられました。別名「鉄の貴婦人」とも呼ばれる塔の名前は、設計者のギュスターヴ・エッフェルから付けられています。東京タワーとほぼ同じ324mの高さですが、万博開催に間に合わせるために、2年2ヶ月という超短期間で完成に至っています。3つの展望台に加えて、ミシュラン3つ星のレストランもあり、常に観光客で賑わっています。

スタッフのおすすめPoint!

ほとんどの美術館や観光名所が休業となってしまう元旦やクリスマス、メーデーでもオープンしているのが魅力のひとつです。第3展望台から一望するパリの街並みと、ライトアップは必見。日没後、毎時0分から5分間行なわれる「シャンパンフラッシュ」は、観光客だけでなく地元のフランス人も楽しみにしています。

No.08 コンコルド広場

ルーブル美術館と凱旋門を結ぶ直線上に位置し、シャンゼリゼ通りの起点となるコンコルド広場。華の都・パリの中心部であり、フランス革命の際にルイ16世やマリー・アントワネットへのギロチン刑が行われたことでも有名です。日本でも漫画やミュージカルの「ベルサイユのばら」など、数々の物語で取り上げられている歴史的な場所です。

スタッフのおすすめPoint!

コンコルド広場は、単なる観光名所ではなく、フランスの激動の歴史の舞台となった場所。その名称にしても、歴史とともに「ルイ15世広場」→「大革命広場」→「コンコルド(調和)広場」と変化してきました。広場の中央には、エジプトのルクソール神殿から運ばれたモニュメント「オベリクス」や、バチカンのサンピエトロ広場を模して造られたという2つの噴水があります。

No.09 モンマルトルの丘

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パリで最も高いところに位置するモンマルトルの丘は、古くから芸術家達に愛され続ける地域で、パリの街並みを一望できる場所として人気があります。細い路地や坂道、階段などが入り組むモンマルトルの街並みは、ノスタルジックな情緒に溢れ散策が楽しめます。パリのあちこちから見ることができる「サクレ・クール寺院」は、モンマルトルのシンボルであり、パリのランドマーク的存在です。

スタッフのおすすめPoint!

ここには古き良きパリの雰囲気が残っています。歴史好き、芸術好き、絶景好きから、路地散策や雑貨屋めぐりが好きな人まで、誰でも楽しめます。サクレ・クール寺院のそばにある「テルトル広場」は、かつてはピカソやルノワールが住んでいたとされる歴史ある場所です。広場では今も多くの画家が、風景画や似顔絵を描いている姿が見られるので、ここを訪れた記念に似顔絵を描いてもらうのもおススメです。

No.10 オペラ座

オペラ座(イメージ) お客様写真:栃木県在住 須永 嘉子様

オペラ座(イメージ) お客様写真:栃木県在住 須永 嘉子様

パリを代表する観光名所のひとつで、正式名称は「ガルニエ宮」といいます。小説や映画、ミュージカルで有名な「オペラ座の怪人」の舞台としても知られています。建てられたのはナポレオン3世が街の近代化に取り組んでいた時代で、当時無名に近かったシャルル・ガルニエの設計案がその象徴ともいえる建築に採用されました。当時のあらゆる美術や技術を駆使した総合芸術といえる劇場は、着工から13年後の1875年にオープンしました。

スタッフのおすすめPoint!

演目鑑賞はもちろん、オペラ通りから眺める外観、正面から見る華やかな装飾など、さまざまな楽しみ方があるのが魅力です。しかし、オペラ座の本当の魅力に出会えるのは、その内部に入ってから。ガルニエが自らデザインしたシャンデリア、シャガールの天井画、赤と金で統一された壮厳な劇場内は圧巻です。


フランスは、30年以上も観光客数世界一を保持し続けています。なぜそこまで人を惹き付けるのか。実際にフランスを訪れれば、きっとその理由がわかることでしょう。

  • 掲載内容は記事公開時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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