2016年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧

2016年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧 2016年クラブツーリズムカレンダー写真コンテスト入賞作品一覧

旅先で撮影した「旅の思い出」写真を大募集します。写真コンテスト入賞者には、全国各地の名産品をプレゼントしています。
また、ご応募いただいた写真作品はパンフレットやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
最新のクラブツーリズムカレンダーについてはダウンロードしてお使いください。


2016年クラブツーリズムカレンダーコンテスト
入賞者発表

2016年クラブツーリズムのカレンダー写真コンテストに多数のご応募ありがとうございました。8,094点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞されました。おめでとうございます。惜しくも入賞を逃した作品も秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、こころより感謝申し上げます。
※ページ内の“PN”はペンネームの意味です。

講評 水越武先生
写真集『森林列島』で第18回土門拳賞受賞。ほか日本写真家協会賞年度賞、講談社出版文化賞など受賞歴多数。壮大な自然界の営みを地球規模で撮り続ける日本を代表する自然写真家。このほど半世紀にわたる撮影行の集大成『真昼の星への旅』(新潮社)を刊行。

2016年クラブツーリズムカレンダー

ご応募いただいた作品のうち、入賞作品8点を「2016年クラブツーリズムカレンダー」にしました。
是非ご活用ください。

大賞

天国に一番近い教会

作者:PN.Dobbyさん(兵庫県在住)

テカポ湖が夜の帳に溶け込む。
すぐ上に銀河、南十字星・マゼラン星雲。
光源を抑えた数百人の街。
星々は縦横無尽にきらめき、やがて・・
薄明りに浮かぶ建物に無数の光が降りて来る。
天国に一番近い教会と感ずる。

講評

有名な「善き羊飼いの教会」から深い神秘さを引き出した、素晴らしい作品です。夜空の色合い、星の輝き、浮かび上がる手前のステップなど、難しい露出が綿密に計算され、教会にもこれ以上存在感を与えるとバランスが崩れる、限度ぎりぎりまで迫っている。技術の高さ、構図のセンスに成熟を感じます。次々と連想が浮かぶ、見飽きない作品です。

優秀賞

煌めく夜桜

作者:今田裕さん(兵庫県在住)

日本三大夜桜のひとつと言われる高田公園に行きました。陽が沈むと、濃紺の空にライトアップされた高田城と満開に咲き誇る桜が浮かび上がりました。お堀の水面に周囲の色彩が映り、思い描いていた幻想的な風景を写すことが出来ました。

講評

闇が深くなっていく時間帯のレンズ選択が成功の鍵。満開の夜桜が今まさに光によって妖しさを漂わす、美しい一瞬を撮りました。さらに、手前に垂れ下がる桜をはじめ、遠近感の表現が絶妙です。作者はこの構図を入念に選んで撮影したのでしょう。揺るぎない自信を感じますね。

念願

作者:宮城真由さん(滋賀県在住)

「生涯に一度は生で見てみたい」そんな念願を叶えるための旅。ゆらりゆらりと揺れながら、眼前まで迫る豪壮雄大なねぶたに圧倒されながら撮影した一枚です。漆黒の背景に浮かぶ伝統の色に魅了された夜でした。

講評

思い切った画面いっぱいのフレーミングから、祭りの現場の高揚感がそのまま伝わってくるかのようです。夜空を背景に迫るねぶたの圧倒的な迫力。作者は色彩の鮮やかさをそのまま伝えようと、くっきりとピントを合わせたのでしょう。撮影者の心情がそのまま表れた作品です。

※順不同

佳作

初夏の花園

イメージ

作者:薬師郁男さん(神奈川県在住)

山中湖村花の都公園は、世界遺産富士山を背景に春から秋の季節の花を楽しめる、素晴らしい撮影ポイントです。
綺麗な富士山に、花の満開が重なった時が絶好の撮影チャンス。
みなさんも是非、足を運んでみてください。

講評

画面に多くの要素を入れずに、富士山と花畑と初夏の空というシンプルな構成でこの季節ならではの爽やかさを表現しています。作者は花のある風景を撮るのが好きなのでしょう。「きれいだ」と感じたままを素直に撮影しているため、見る側もリラックスできる作品となりました。

ウユニ塩湖

イメージ

作者:市川光男さん(東京都在住)

一生のうちに一回は行ってみたいと思っていたボリビアのウユニ塩湖。映像で見る機会もあり、その素晴らしさは知っていたつもりでしたが、実際にどこまでも続く平らな世界を目にした時は、思わず感嘆の声を上げてしまいました。

講評

果てしなく広がる湖面と空との一体感が幻想的です。水平線がどこにあるのか、はっきりと見せないことで独特の世界を創り出しました。雲の量や空の色がすべてを左右する環境ですが、ちょうど良いタイミングを捉えています。「一度は行ってみたい」と旅情を掻き立てられる作品ですね。

錦秋の駒ケ岳

イメージ

作者:吉田数政さん(奈良県在住)

ロープウェイを降りたとたんに目に飛び込んだのが、山肌一面を黄金色に染め上げた千畳敷カール。息を飲む美しさに圧倒されました。
雲が出るのを待ってシャッターを押しました。「千畳敷カールに感謝です。」

講評

山の紅葉は駆け足ですが、この作品はすべての自然状況に恵まれたといえる、幸運な一枚でしょう。スケール感のある山肌は見ていて深呼吸がしたくなるほど。ナナカマド、ダケカンバなど落葉広葉樹のそれぞれの色彩が明るく、目に心地よいですね。山の清らかな空気をよく伝えています。

のぼり龍の山桜

イメージ

作者:村越久喜さん(兵庫県在住)

関西で最も遅く開花する奈良のなめご谷の山桜です。
標高約1000メートルの国道から撮影しました。
現地の開花情報が無い中、昨年の情報と今年の気温から推測して、
山の上部分の山桜が満開になる
ちょうど良い時期に撮影することが出来ました。

講評

山の尾根に残った自然林がこれほど見事な風景を創造するとは!作者が発見したアングルの素晴らしさに、目を見張ります。光の当たっている部分と影の部分の色彩処理も思い切りが良く、印象深い作品ですね。構成に力を注ぎ、画面の四隅にまで気を配って撮影されたことがわかります。

厳冬の丘(北海道美瑛の丘)

イメージ

作者:高崎三枝子さん(大阪府在住)

美瑛の風景が好きで通い続けています。やっと晴れた旅行最終日、白と青の世界に凛と佇む1本の木を見つけ、影が真下に来るように位置を決めて撮りました。影がこの木の根っこのようにも見え生命の力強さを感じました。

講評

雪原にぽつんと立つ木。作者の心象風景なのか、雲ひとつない空の日を選んでシャッターを押したのでしょう。太陽が木から遠い位置であるところに、込めた思いがあります。縦位置の写真は強調したい対象がある場合に選択されることが多く、この写真はその顕著な例と言えるでしょう。

カレンダーコンテストの入賞作品ギャラリー

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