最新のクラブツーリズムカレンダー 2025写真コンテスト結果発表
旅先で撮影した「旅の思い出」写真を大募集します。写真コンテスト入賞者には、全国各地の名産品をプレゼントしています。
また、ご応募いただいた写真作品はパンフレットやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
最新のクラブツーリズムカレンダーについてはダウンロードしてお使いください。
クラブツーリズムカレンダー2025写真コンテスト
入賞者発表
クラブツーリズムカレンダー2025写真コンテストに多数のご応募をいただき、ありがとうございました。3,559点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞となりました。惜しくも入賞を逃した作品にも秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、重ねましてこころより御礼申し上げます。
※ページ内の“PN”はペンネームの意味です。
【審査・選評】板見 浩史 先生
フォトエディターとして多くの写真賞やコンテストの審査員を担当。
一般社団法人日本フォトコンテスト協会代表理事。公益社団法人日本写真協会顧問。
大賞
桜と十石舟
吉田 数政さん(奈良県在住)
全体が桜色に染まる景色と十石舟を写したいと思い、影が出にくい曇りの日の午後を狙いました。舟が通るのは30分に1回で、この日は2時間かけて撮影。次はどう撮ろうか考えながら、ワクワクした気持ちで待つことができました。春の明るくのどかな雰囲気を表現できた1枚です。
選評
京都伏見の十石舟は、四季折々にそれぞれ見どころがあり、ことに桜の季節は格別。なかでもこの作品は満開の桜の下を静々とやって来る十石舟を、真正面から堂々と捉えていて見事です。水面に広がる波も効果的で、舟の動感による春の表現が功を奏しました。桜の色を反映した川面が幻想的に染まり、見る者を絢爛たる世界にいざなってくれます。
優秀賞
紺碧の海に浮かぶ旧市街
ペンネーム・花火人さん(埼玉県在住)
「クロアチア・スロベニア8日間」のツアーで、7月上旬にドゥブロヴニクへ。同行した友人のおすすめで、撮影ポイントとしても有名なこの場所にタクシーで行きました。観光遊覧船の港への出入りを意識してシャッターを切った1枚です。
選評
まさに紺碧と呼ぶにふさわしい海の深いブルーがきれいに再現されています。対照的に明るい色彩の市街地がぽっかりと海に浮かび、精密に描写された街並みの細部はまるでジオラマのように美しく、見飽きることがありません。たいへんスケールの大きい風景ですが、シャッターチャンスも的確で、海に点在する船の位置にも細かな神経が払われています。
雪灯り
石崎 敦子さん(千葉県在住)
撮影当日は昼から雪が降り始め、夜にはちょうどいい積雪に。雪の上を歩くのは大変でしたが、家屋が正面に見える場所を選びました。光は家屋の窓明かりのみ、フラッシュも届かず苦労していたところ、偶然近くを通った車のライトが当たり、明るくなった瞬間にシャッターを切りました。運よく雰囲気ある光を収められた作品です。
選評
有名な岐阜県白川郷での夜景撮影。雪化粧された何本かの大きな樹木の隣に、バランス良く合掌造りの建物を配したセンスが光ります。露出の設定も適切で、背景の稜線と山肌の調子が潰れてしまうことなく、画面に奥行きと薄暮の雰囲気をともに再現できました。懐かしい童話の世界であり、日本人の郷愁を誘う故郷の原型ともいえる素敵な風景です。
※順不同
佳作
森の滝・スコガフォス
ペンネーム・岡崎市の鈴木ですさん
(愛知県在住)
クラブツーリズムのツアーでアイスランドに行ったときの写真です。天候にも恵まれ、旅先で知り合った方たちと和気あいあいと撮影を楽しみました。引きでの難しいアングルでしたが、後ろからきれいな陽光が差し込んだ瞬間に人が散り、思いがけず奥行き感のある良い写真が撮れたと思います。
選評
日本では見ることのできないスケールの大きな氷瀑です。この迫力も比較対象になる物があって初めて発揮されます。この作品では画面の遠近にとても良いバランスで人物を配置し、滝の大きさを表現して成功しています。深く絞り込んだシャープなピントも適切です。
田植えを待つ扇棚田
鹿島 和生さん(福岡県在住)
ゴールデンウイークに、星空を撮るために訪れた産山村の扇棚田。天候が優れず霧雨が降っていたため、初日は星を捉えることができませんでしたが、朝方に思いがけない副産物が撮れました。初夏の青みがかった草木が鮮やかで、通行人もスケール感を伝えるアクセントになっています。
選評
日本の棚田百選のひとつ、熊本県阿蘇地方の扇棚田。絵のように三本並んだ杉とともに見事な景観を作り出しています。朝もやの漂う撮影時間帯を選んだことも良かったですね。田植え前の鏡のような棚田が輝いて強い存在感を出し、とても見応えがあります。
一ノ倉沢の紅葉
相馬 昭夫さん(東京都在住)
谷川岳ロープウェイ駐車場から一ノ倉沢までの紅葉に包まれたトレッキング。秋色に染まった雄大な山岳風景が目に飛び込んできた瞬間、いつまでも見ていたい気持ちになりました。この雄大な風景はお昼頃だと谷が日陰になるため、日が当たる10時頃を狙って訪ねました。いつか紅葉と雪景色が重なる瞬間も撮影したいです。
選評
風景写真で数々の傑作を生み出した谷川岳一ノ倉沢の絶景。真っ赤に染まった紅葉と荒々しい岩肌との二重構成に、手前の堰堤や人物を加えてリアルなスケール感を出しています。垂れ込めた雲が岩壁を隠し、さらに高くそびえ立つ山の頂を想像させてくれます。
ファンタスティックな水没林
ペンネーム・羊雲さん(茨城県在住)
写真仲間とあちこちめぐっています。撮影を始めた頃は雪は降っていなかったのですが、進めているうちに少しずつ降り始めたため「今がチャンス」と思いシャッターを切りました。雪がきれいに映るか半信半疑でしたが、理想通りに収めることができました。
選評
水没林で有名な湯西川ダムに雪が降り始め、タイトルどおりの幻想的な光景が出現。絶好のチャンスを得て素晴らしい作品に仕上げました。黒い水面と白い氷が織りなす曲線の美しさ、立木とのバランス、降雪の描写など、すべてが申し分なく調和して美しいですね。
ブルタバ川からのプラハ城
小森 孝敏さん(茨城県在住)
学生時代に好きだったスメタナの交響詩『わが祖国』。50年の時を経て夢がかない、チェコのプラハを訪れました。目の前にはモルダウ(ブルタバ)の流れ。曇っていた空にいっとき光が差し、プラハ城までの美しい街並みが浮かび上がってきたところをカメラに収めました。
選評
美しさと世界有数の大きさを誇る世界遺産プラハ城。その雄姿を、望遠レンズによる圧縮効果を駆使して巧みに切り取り、尖塔の特長と街の屋根の美しい色を際立たせています。手前のフェンスや人物のシルエットもとても効果的な前景として城を引き立たせました。