最新のクラブツーリズムカレンダー 2026写真コンテスト結果発表
クラブツーリズムのツアーご参加中に撮影した「旅の思い出」写真を募集します。ご応募いただいた中から毎月のテーマごとにお写真を表彰するほか、年間大賞とクラブツーリズムカレンダーコンテストにも自動エントリーされます。ご応募作品は旅行カタログやホームページに掲載させていただきますので、奮ってご応募ください。
クラブツーリズムカレンダー2026写真コンテスト
入賞者発表
クラブツーリズムカレンダー2026写真コンテストに多数のご応募をいただき、ありがとうございました。3,539点の応募作品から、厳正な審査の結果、大賞1点、優秀賞2点、佳作5点の合計8作品が入賞となりました。惜しくも入賞を逃した作品にも秀逸な作品が多く、審査は困難を極めました。ご応募いただきました皆様に、重ねましてこころより御礼申し上げます。
※ページ内の“PN”はペンネームの意味です。
【審査・選評】板見 浩史 先生
フォトエディターとして多くの写真賞やコンテストの審査員を担当。
一般社団法人日本フォトコンテスト協会代表理事。公益社団法人日本写真協会顧問。
大賞
サハラ砂漠での朝日鑑賞
ペンネーム・aoitomoさん(和歌山県在住)
モロッコツアーでのサハラ砂漠の朝日鑑賞の一幕です。夜明け前から雲があり地平線からの日の出は望めずあきらめかけていたところ、雲の間から太陽が出現。これはチャンスと白いラクダを入れてシャッターを切りました。青空も見えており、砂漠の奥行きが感じられる写真となりました。
選評
モロッコツアーの中でも人気のひとつ、サハラ砂漠での情景。ラクダの隊商が朝を迎え出発の準備に取り掛かる前のひとときを感じさせ、清々しい光と空気感がストレートに表現されています。広角レンズで放射状に広がった雲の雄大さ、顔を見せ始めた太陽に染められてゆく黄金色の砂丘の上で、主役のラクダのあどけない表情と真紅の鞍が絶好のアクセントとなって画面を引き締めています。
優秀賞
あっ 降ってきた
今井 俊治さん(大阪府在住)
冬の北海道はレンタカー移動が大変なので、ガイド付きの野鳥観察ツアーは大歓迎でした。シマエナガは群れでまわってきて数十秒しか滞在してくれません。その上絶えず動き回るので、短時間でピントや露出、構図を考えて撮影するのは大変でしたが、風情のある写真が撮れて幸運でした。
選評
愛くるしい姿と仕草で野鳥界のアイドルとも言われるシマエナガ。その反面、小さく動きも素早いため撮影も難しいとされていますが、超望遠レンズによる狭い画角の中で的確にアイドルを写し止めました。枝が構成する空間の中での鳥のポジションも最適なため、小さくとも存在感を増しています。風に散る雪の欠片も、良い風情を演出してくれました。
朝日に浮かぶ浮見堂
山本 武正さん(静岡県在住)
旅行中の朝、奈良公園の紅葉撮影に訪れました。到着して目にしたのは、朝日に浮かび上がるような神秘的な浮見堂。構図を決めるために周辺を歩き回り、紅葉のバランス・光の差し込む方向にこだわって撮影しました。念願の浮見堂で、幻想的で色合いの良い写真を撮ることができて最高です。
選評
奈良公園の鷺池に浮かぶ八角堂形式の美しいお堂の姿を、さらに雅に情緒豊かに構成した素晴らしい作品です。画面上部を飾る大胆な紅葉の配置とバランスの良さは言うまでもありませんが、画面各所にまで色彩の配分を意識したセンスは見事というほかありません。何より浮見堂の美の根本である、お堂を映した波紋の作り出すリズムが活きています。
※順不同
佳作
ブルー湖に映るチェルヴィーノ
村田 直樹さん(東京都在住)
北イタリア・アオスタ~ドロミテをめぐるツアーにて撮影した一枚。朝一番に訪れたブルー湖は、観光客も少なく無風だったため、綺麗な姿を切り取れました。以前二度ほどスイスに行きましたが、天候不良でマッターホルンは見られず。今回訪れたイタリア側からはその姿を収めることができて感激でした。
選評
〝チェルヴィーノ〟とはマッターホルンの別称とか。日本でもおなじみの、その雄姿を魅惑的な湖面に映し込んで迫力と美しさが倍増されています。左右の森林と山裾が作り出す形によって、見る人の視線を実際の山頂と湖面のマッターホルンに導く画面構成が巧みで見応えがあります。
天空の花畑
石崎 誠一さん(東京都在住)
朝日を見るために午前3 時半ごろから乗鞍・大黒岳を登り、御来光を迎えた後の下山途中で出会った風景です。もともと駒草が好きでよく撮影していましたが、一面に咲いている光景を見たのは初めてでした。背景に朝日が差し込む山々を入れる構図にもこだわりました。
選評
仔細に眺めていくうちに、写し込まれた情報量の多さと内容の豊かさに驚かされます。コマクサは希少で可愛いためアップで写されることが多いのですが、ここでは贅沢に一面の色彩として表現されています。背景の山々のトーンも繊細で美しく、この場所の微妙な光と良く響き合っています。
沼田花火大会
織田 雅士さん(埼玉県在住)
ツアー内容に引かれて初めて沼田花火大会に参加しました。当日はあいにくの雨や花火の煙など、撮影条件は少し厳しかったのですが、シャッタースピードを工夫して「写真ならではの花火」を撮影。翌日には花火工場の見学にも参加し、学びと感動の両方を味わえるツアーとなりました。
選評
迫力ある二色の大輪の花火の上に、たくさんの小菊が群れ咲くような画面構成がユニーク。黒いスペースの無駄も少なく、画面を有効に使って迫力と賑やかさを表現しています。画面下の夜店や樹木のシルエットなど、細部も花火の壮大さをうまく引き立てました。
紅葉祭りに誘われて
ペンネーム・羊雲さん(茨城県在住)
15年間、毎年通い続けている富士山。人が少ない早朝を狙い、お気に入りの橋から撮影しました。朝焼けで赤みを帯びた雲と、寒い季節ならではの気嵐が印象的なポイントです。迫力よりも全体のバランスを大切にし、穏やかな美しさを感じられる一枚に仕上げることができました。
選評
河口湖畔からの晩秋の富士。澄み切った空に点在する薄紅色の雲が、まるでバラの花びらを富士がまとったかのように見えます。迫力ある笠雲や吊るし雲ももちろん富士には良く似合いますが、こんなリリカルな装いの富士も素敵なものだと教えてくれる作品です。
アルザスワイン街道の教会のある風景
渕江 忠良さん(東京都在住)
フランス北東部アルザス地方にあるユナヴィル村を10 月中旬に訪れた時の写真です。黄葉したブドウ畑、小さな村を見守るように丘の上に立つ赤い屋根の小さな教会、秋晴れの空を流れる白い雲、誰もいないメルヘンの世界です。
選評
ワインの産地として知られるフランス北東部のアルザス地方。ワイン街道を辿って美しい村々を巡る途中の景色でしょうか。色付いた秋のブドウ畑が延々と続く景色の中、古い教会を印象的に捉えました。のどかな雲の姿も遠くの山も、とても良いバランスです。










