仏ヶ浦(空撮・イメージ)
日本の本州最北端に位置する下北半島。白い奇岩が続く海岸の絶景に、パワースポットの霊場、天然の本マグロ、温泉、夜景など、日本の中でも「ここだけでしか味わえない」魅力がギュッと詰まったエリアです。本記事では、下北半島の魅力や見どころ、旅のポイントをわかりやすくご紹介します。
※本記事は日本を訪問する予定の旅行者向けに制作されたものですが、日本国内の方でもお読みいただけます。
下北半島ってどんなとこ?
「まさかり」のような形をした独特の地形が特徴的な下北半島。北海道の下、青森県の北部に位置します。日本海、津軽海峡、太平洋など性質の異なる三海に囲まれ、その豊かな海が作り出す独特の景観、豊富な海産物が魅力です。さらに日本本州最北端の大間崎、日本三大霊場に数えられる恐山など、代表的な観光名所があります。
下北半島攻略のポイント
1.四季の見どころ
四季の変化がはっきりしており、訪れる時期によって景観もグルメもさまざまな魅力が光る下北半島。季節ごとにその時期にしか出会えない絶景があります。
|横浜町の菜の花畑
約128ヘクタール、日本最大級の菜の花が広がる横浜町。見頃は5月中旬から5月下旬と短いですが、視界の限り広がる菜の花畑は一見の価値あり。菜の花から作られた、はちみつやソフトクリーム、ドーナツもおすすめです。
|尻屋崎灯台
避暑地としても知られる下北半島。尻屋崎灯台は約33m、レンガ造りの灯台では日本一の高さを誇ります。夏の青い空に映える白亜の灯台。さらに灯台の内部に入って灯台から海を望めば、そこには青の絶景が広がります。また、春から秋の間は寒立馬の放牧の様子も楽しめます。
|川内川渓谷
紅葉の名所も多い下北半島の中で、息を呑むような紅葉が広がる川内川渓谷。約4.4kmにわたって遊歩道が整備されています。道中には大滝や、3つの橋、川面に映る紅葉などさまざまな風景に出会うことができます。
|薬研渓流
温泉と冬の味覚が一層魅力を増す季節、薬研渓流には雪景色が広がります。スノーシューで白銀の世界を散策、奥薬研修景公園レストハウスで雪に包まれた世界を見ながら天然温泉の足湯など、冬ならでは世界を堪能。
2.下北半島へのアクセスと注意点
アクセス
新幹線:新青森駅からレンタカーやバスで約2〜3時間
空路:青森空港から車で約2時間半
フェリー:函館〜大間間で約90分、北海道からのアクセスも可能
注意点
観光地間の距離が長いため、レンタカー利用が便利です。豪雪地帯のため、冬季は道路の凍結や通行止めにご注意を。観光地によっては冬季閉鎖を行う場所もあるため、公式ホームページなどで確認しておくのがおすすめです。移動を楽にしたい、道中の移動が不安な人はツアーを申し込むのがおすすめです。
3.服装・持ち物ガイド
海風が強く、夏でも夜は肌寒い日もあるため、季節を問わず防風アウターの用意を。歩くスポットが多いため、歩きやすい靴は必須です。散策を考えている場合はレインウェア・軽量ダウンもあると良いでしょう。また、仏ヶ浦や展望台ではカメラや双眼鏡が活躍。下北半島だけの景色を存分に楽しみましょう。
4.どういう人が楽しめる?
恐山・宇曽利湖(イメージ)
●ダイナミックな自然が好きな人
●フォトスポットを巡るのが好きな人
●海鮮グルメを楽しみたい人
●秘境など“最果て感”のある旅先に惹かれる人
●パワースポットに行きたい人
●ゆっくり静かな旅をしたい人
下北半島のおすすめスポットTOP5
1.仏ヶ浦
仏ヶ浦(イメージ)
白くそびえる奇岩が立ち並ぶ、下北半島を代表する絶景スポット。 長年の波風に削られた岩が約 2kmにわたって連なります。透明度の高い、エメラルドグリーンの海も注目ポイントです。岩や浜にはそれぞれ仏にちなんだ名前が付けられており、奇岩と海の風景も相まって極楽浄土を思わせる日本の秘境。仏ヶ浦の全貌を見られる、 遊覧船でのアクセスが人気です。
遊覧船でイルカに出会えるかも⁉
5月から10月の間は、佐井港から仏ヶ浦までの遊覧と散策が楽しめる、仏ヶ浦遊覧上陸コースが運行しています。その中でも5月〜7月頃は、陸奥湾にはカマイルカの回遊期間。運が良ければ運行中に出会えるかも。
2.恐山
恐山菩薩寺(イメージ)
恐山は外輪山に囲まれた霊場。地元では人は死ねば恐山に行く、あの世に最も近い場所と言われ、古くから死者への供養の場・故人を思い偲ぶ場として信仰の対象になってきました。火山ガスが噴き出し硫黄臭漂う荒涼とした地獄めぐりの景観や、反対に白い砂浜と湖が美しい極楽浜は、どちらもこの世とは思えない秘境の風景です。恐山菩薩寺は、慈覚大師円仁が夢のお告げに導かれて開山したと伝えられています。「恐山大祭」と「恐山秋詣り」では、イタコと呼ばれる巫女が死者の御霊を呼んでくれるとあって、多くの人々が訪れます。
※恐山は5月~10月までが開山期になり、11月~4月いっぱいは閉山期のため立ち入りができません。
細かい日程については公式HP等をご確認ください。
風車と積まれた石
恐山を散策していると、風車や人の手によって積まれた石が多く目に入ります。これは亡くなった子どもへの供養として始まったもの。今は子どもに限らず故人の追慕と供養のために設置され、どこかもの寂しい雰囲気が漂います。
3.大間崎
大間崎(イメージ)
日本の本州最北端にある岬。眼前には北海道・函館の街が望め、天気が良ければ函館の五稜郭タワーまで見ることができます。透明度の高い海と、さわやかな潮風を感じられる場所です。 「日本本州最北端の碑」に、 ブランドまぐろ 「大間まぐろ」の産地を象徴するモニュメントなど、撮影スポットが並びます。大間といえばクロマグロの一本釣り。マグロのモニュメントは、実際に一本釣りされた440㎏のマグロがモデルになっています。
巨大マグロの水揚げ
8月頃から年明けまでは大間まぐろの漁シーズンです。町全体が活気にあふれ、グルメ目的の旅行者に人気。運が良ければ巨大マグロの水揚げに出会えるかもしれません。
4.薬研渓流・薬研温泉郷
奥薬研温泉「元祖かっぱの湯」(イメージ)
薬研渓流は深い森と渓流が続き、手付かずの大自然が広がる癒しのスポットです。春の新緑・秋の紅葉・冬の雪景色と景色によって表情を変え、風情ある景観が楽しめます。薬研渓流沿いには、約6km、2時間ほどで歩ける遊歩道が整備されており、せせらぎの音を聞きながらの散策を楽しめます。そして、散策の後には薬研温泉と奥薬研温泉郷からなる「薬研温泉郷」へ。奥薬研温泉には「元祖かっぱの湯」「夫婦かっぱの湯」という、渓流を眺めることができる天然温泉かけ流しの露天風呂があります。
5.釜臥山展望台
釜臥山展望台から望む夜景(イメージ)
標高878m、釜臥山付近にある展望台。宇曽利山湖の湖面や八甲田の山々など、360度の大パノラマを楽しめます。紅葉シーズンの見渡す限りの美しい紅葉もおすすめです。いつ訪れても魅力的ですが、中でも一目見ておきたいのが夜景。街の明かりが浮かび上がる様子は「光のアゲハチョウ」と呼ばれるほど美しく、月が昇るとまるで蝶が輝く宝石を求めているような、ロマンティックな光景が広がります。2024年には、世界夜景遺産(一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー選定)にも認定されました。
※釜臥山展望台は11月~5月下旬までは冬季閉鎖のため、立ち入りができません。
細かい日程については公式HP等をご確認ください。
必食!下北グルメ
|大間まぐろ
大間町で水揚げされる最高級品のブランドマグロ。黒いダイヤとも呼ばれるクロマグロ(本マグロ)で、2019年には3億3360万円の値が付いたマグロもあったそう。甘い脂がたっぷりとのった上質な味わいの大間まぐろは、大間町の食堂などでも味わえます。
|風間浦の鮟鱇
下北半島冬の名物グルメ。ぷるっとした身と濃厚な出汁が魅力で、あんこう鍋として楽しむほか、日本でも珍しい鮟鱇の刺身を食べられます。
|下北のみそ貝焼き
漁師が、ホタテ貝を鍋がわりとして食べたのが始まりといわれる下北みそ貝焼き。ホタテや地元の旬の食材に味噌、溶き卵を入れて煮込んだ郷土料理です。
モデル散策ルート
<1日で王道めぐりモデルコース>
大間崎 → 仏ヶ浦遊覧船 → 恐山 → 釜臥山展望台
大間崎で日本本州最北端の景観と「大間まぐろ」楽しむ
佐井港から遊覧船で仏ヶ浦を観光
恐山で静かな秘境・霊場散策
夕方〜夜は釜臥山展望台へ。夜景鑑賞で締めくくり。
移動距離は長いものの、下北半島の魅力を1日で凝縮して体験できます。
下北半島を楽しむならこの楽しみ方!
・海から仏ヶ浦の絶景を楽しむ遊覧船旅
・恐山で異世界のような秘境風景を味わう
・日本本州最北端の市場や食堂で新鮮な海鮮グルメを満喫
・ハイキングと温泉でゆったり過ごす
津軽半島へ船でひとっとび
下北半島の対面にある津軽半島。車だと長時間の移動ですが、「むつ湾フェリー」なら下北半島から津軽半島まで約1時間!車も乗船できるため、津軽半島まで足を延ばしたい方におすすめです。
よくある質問(FAQ)
集合・出発に関する質問について
Q:予約後、集合場所や時間はどのように確認できますか?
A:ご予約後、マイページで「集合場所」「集合時間」「緊急連絡先」を確認できます。出発前にはオンラインで「旅のしおり」もご覧いただけます。
荷物について
Q:スーツケースを持って参加できますか?
A: バス移動の場合は荷物の積み込みスペースを確保していますので、スーツケースも持ち込み可能です。ただし、大きなスーツケースはお一人2個までを目安にしてください。
言語対応について
Q:日本語が話せなくても参加できますか?
A: はい、可能です。ツアーは日本語で運行されますが、重要な案内はAI翻訳機器や書面で英語・中国語(繁体字)に対応します。添乗員やドライバーも翻訳アプリを活用しますので、言語の不安はありません。
支払いについて
Q:支払い方法は?通貨は?
A: お支払いは日本円でのオンライン決済(クレジットカード)です。為替レートはカード会社の規定に準じます。予約時に即時決済が必要です。
現地サポートについて
Q:台湾や海外に実店舗はありますか?
A:台湾ではKNT台湾がクラブツーリズムの総代理店です。現地でのご相談はKNT台湾にお問い合わせください。
台灣地區的旅客,報名可洽《台灣總代理・台灣近畿國際旅行社》
線上報名 https://www.knt-taiwan.com/contact.php
來電報名 02-87717551(月~金 09:15~18:00〈假日除外〉)
まとめ
恐山・極楽浜(イメージ)
雄大な自然、深い歴史と文化、海の幸、温泉に夜景。日本本州最北端の下北半島はさまざまな要素が凝縮された、魅力に満ちた旅先です。絶景・秘境・静けさ・グルメ——あなたの好きな旅がきっと見つかります。年中、いつ訪れても魅力のある下北半島へ訪れてみませんか。
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掲載内容は記事公開時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。












