見ずには死ねない!ナポリ観光スポット10選

更新日:2019年09月27日

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古代より地中海の要衝として栄えたナポリ。ナポリ王宮やヌオーヴォ城といった史跡や、ナポリ湾やヴェスヴィオ火山の景観など「ナポリを見てから死ね」ということわざにふさわしい見どころが充実しています。

No.01 プレビシート広場

プレビシート広場(イメージ)

プレビシート広場(イメージ)

ナポリ王宮の正面に広がる石畳の広場です。名前の「プレビシート」とは「市民投票」の意味で、1860年、それまでシチリア大国の一部だったナポリがイタリアに統一された市民投票に因んで付けられました。障害物がなく見晴らしがいい広場を挟んだ反対側には、列柱の姿がローマのパンテオンに似ているといわれるサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂が建っています。

スタッフのおすすめPoint!

見どころは広場の中心にある2体の騎馬像。ここは、かつての女王マルゲリータ・ディ・サヴォイアが月に一度、囚人を一人連れてきては王宮の扉の前へ立たせ 「目隠しをしたまま正面にある2つの騎馬像の間を通ることができたら、解放する」という約束をしたという逸話が残る場所です。騎馬像の間は比較的距離があり、難しくはなさそうですが、観光客や地元っ子など、なかなか成功する者は少ないようです。ここを訪れた際は挑戦してみてはいかが。

No.02 ヌオーヴォ城

ヌオーヴォ城(イメージ)

ヌオーヴォ城(イメージ)

卵城と区別するために「新しい城」と名付けられたヌオーヴォ城は「アンジューの砦」との異名を持ち、13世紀のナポリ王・アンジュー家のカルロ1世によって建てられました。重厚かつ堅固な現在の姿は、戦で大破した後の15世紀に新たな城主となったアラゴン家が再建したものです。正面に見える3つの塔が印象的で、塔に挟まれた凱旋門の緻密なレリーフは一見の価値ありです。内部は現在、市立美術館として利用されています。

スタッフのおすすめPoint!

「ヌオーヴォ城」は フランス風に造られた円筒型の塔や高い城壁など重厚感あふれる建築美が見どころのひとつ。 周辺には青いナポリの海が広がるほか「サン・カルロ歌劇場」や「プレビシート広場」など観光スポットが数多くあるので、散策にも便利です。また夜はライトアップされ、昼とは違った趣があります。城内は市立美術館として利用されており、ナポリがあるカンパニア州の貴重な絵画コレクションが所蔵されています。

No.03 卵城

卵城(イメージ)

卵城(イメージ)

サンタルチアの港から海に突き出るように建っているのがナポリ最古の要塞として知られる卵城です。11世紀、ここを支配していたノルマン人が城を築く際、基礎に卵を埋め込み、もしも卵が割れる時が来たら、城もろともナポリの街も終わりを迎えるよう呪いをかけたといわれています。しかしながら城は現在もそこにあり、今や周辺には有名レストランが軒を連ねます。夜にはライトアップされたロマンチックな姿を見ることができます。

スタッフのおすすめPoint!

見どころは何といっても屋上からの風景。イタリアには「ナポリを見てから死ね」という言葉がありますが、それはこの屋上から見た風景のことを指しているとか。ナポリの街並みやサンタルチア港、遠くにヴェスヴィオ火山まではるか見渡すことができます。そして海に浮かぶように建てられた城は、夜になるとひときわロマンチックな雰囲気に包まれます。卵城の横は、新鮮な魚介が味わえるレストラン街。ナポリを見て、食べて存分に楽しんでください。

No.04 スパッカナポリ

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「これぞナポリ!」が感じられる下町情緒たっぷりの路地が行き交う旧市街地。街の中心を通りが貫いていることから「ナポリを真っ二つに割る」という名前が付いたといいます。ビア・ビッカリア・ベッキア通りとビア・ドォーモ通りの交差点がスパッカナポリの入り口で、路地に足を踏み入れると映画やテレビで観た頭上を洗濯物がたなびく風景がそこにあります。ひしめくように土産物屋や飲食店が建ち並んだ、活気溢れるナポリ屈指の観光名所です。

スタッフのおすすめPoint!

サンドメニコ広場にはナポリの伝統菓子「スフォリアテッラ」(パイ生地の中にリコッタチーズのクリーム入り)で有名なカフェがあるので、ぜひご賞味を!サクサクの生地が絶品です。お土産におすすめなのがイタリアの伝統的なクリスマスの飾り「プレセピオ」。キリスト誕生の場面を人形で再現したもので、これを作る職人さんの店も多数あります。ナポリ本来の雰囲気を堪能できる下町情緒あふれるスポットで街歩きをどうぞ。

No.05 サン・カルロ劇場

ミラノのスカラ座、ローマのオペラ座と並ぶイタリア三大劇場のひとつで知られ、現役で公演が行われる劇場としてはヨーロッパ最古のものです。創設は1737年。1816年に火災で焼失しますが、翌年新古典主義の建築家アントニオ・ニッコリーニによって再建されました。内部は王国時代を思わせる豪華絢爛できらびやかな5層構造の桟敷席を持ち、舞台正面には圧倒的な威厳漂う王専用の桟敷席が用意されています。また、吸い込まれそうな巨大な天井画も必見です。

スタッフのおすすめPoint!

内部は新古典主義様式で、神話がモチーフの天井画は圧巻。地元ナポリで活躍した画家が描いた、音楽と詩の神アポロンが芸術の女神ミネルヴァに偉大な詩人たちを紹介する場面もみごと。桟敷席のバルコニーの手摺をはじめ、至るところに古典的なレリーフ装飾が施されるなか、舞台上部の巨大なブルボン家の紋章が目を引きます。チケットはHP・電話・メール・現地の窓口で購入可能。ガイドツアー(6ユーロ)を利用すれば内部を見学できます。

No.06 国立考古学博物館

ナポリ国立考古学博物館(イメージ)

ナポリ国立考古学博物館(イメージ)

ナポリ公国を治めてきたファルネーゼ家の膨大なコレクションや、ヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれたポンペイやエルコラーノ遺跡からの発掘品が展示されているイタリアを代表する博物館です。「ファルネーゼのヘラクレス」や「カプアのヴィーナス」など、居並ぶ大理石彫刻の今にも動き出しそうな躍動感に圧倒されることでしょう。また、ポンペイから出土された「アレクサンドロ大王の戦い」など古代ローマ時代の緻密なモザイク画も見逃せません。

スタッフのおすすめPoint!

国立考古学博物館には魅力あふれる作品がいっぱい!精緻な彫刻が見事な「ファルネーゼの皿」、ローマングラスが美しい「青いガラス壺」、ポンペイ遺跡から出土したブロンズ像「踊る牧神」などなど一級品がズラリ。建物自体は1500年代の騎兵隊兵舎を改装したもので、何度かの中断を経て19世紀に完成となりました。時間があれば、エジプト・コレクションや遺跡から出土した数々の「モザイク」の美しさに見とれて、悠久の時にひたってみてはいかがでしょう。

No.07 ガレリア・ウンベルト1世

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1890年に完成したアーケードで、四方に出入り口を持つ十字形に建てられています。十字の交わる中央の天井部分は、ガラスと鉄の格子による重厚かつ繊細で緻密な構造。ドームの高さは58mにも及びます。ガレリアの中にはレストランやカフェ、服や靴、雑貨などのショップ、さらにホテルも営業しています。天井から降り注ぐ優しい陽の光を浴びながらカフェでくつろいだり、アクティブにショッピングを楽しむのもよいでしょう。

スタッフのおすすめPoint!

このアーケードは、1884年のコレラ流行の際、街の美化を目的にして、1887年から1890年にかけてミラノの「ヴィットリオ・エマニュエーレ2世のガレリア」をモデルに造られました。ミラノのガレリアよりも規模は小さ目ですが、高い天井と足下のきらびやかな黄道12星座のモザイク画が美しく、思わず目を奪われます。自分の星座の前で写真を撮るのが旅行者の定番。中心部の広場は、ファッションショーや美術展、コンサートの会場にも利用されています。

No.08 王宮(Palazzo Reale)

ナポリ王宮(イメージ)

ナポリ王宮(イメージ)

「パラッツォ・レアーレ・ディ・ナポリ」はプレビシート広場に面して建つ、ブルボン家の王宮です。元々は17世紀の初めに当時のスペイン王のために建てられましたが、実際に使われたのは18世紀にブルボン家出身のカルロ7世になってからといいます。建物の西ファサードには歴代の王の像が展示され、王宮内部は王家の繁栄の歴史が伺い知れる豪華な調度品の数々や絵画で彩られています。

スタッフのおすすめPoint!

「ナポリ王宮」と呼ばれるこの建物には、白大理石で造られた二重階段をはじめ、豪華に黄金を使った装飾品や調度品の数々が息をのむほど並んでいます。なかでも「玉座の間」は数ある部屋の中でも、特に見ておきたいもののひとつ。黄金の調度品やフレスコ画、彫像など名品がズラリ。また、王宮の庭園にはさまざまな石像が立ち並び、木々の緑、池が配された落ち着いた雰囲気のなか、豪華な王宮とは違った趣で気持ちを和ませてくれます。

No.09 サンタルチア

サンタルチア(イメージ)

サンタルチア(イメージ)

日本人にもなじみ深いナポリの民謡といえば「サンタルチア」。まるで絵画のように美しい港と歌われるこの海岸沿いの地域のことを指します。海に突き出した要塞の卵城があることでも有名です。函館、香港と並び世界三大夜景のひとつといわれる絶景が見どころで、夕陽に映え赤く染まる卵城や、ポジリポの丘から見下ろすサンタルチアの港町の夜景は、時が経つのも忘れ見入ってしまうほどの美しさです

スタッフのおすすめPoint!

サンタルチア随一の名所「卵城」。その歴史は古代ローマ時代に皇帝の別荘として建設されたのを始まりに、幾度とない改築が施され、17世紀に完全に建て直され現在に至ります。名前の由来は、魔術師が城の基礎に卵を埋め込み、「この卵が割れるとき、ナポリが滅びる」という呪いをかけたとか…。海岸沿いには高級ホテルが立ち並ぶリゾートエリアもあり、優雅な時間を過ごすことができます。ナポリ湾を眺めながらのパルペノ通りの散策もおすすめです。

No.10 ヴェスヴィオ山

ヴェスヴィオ山(イメージ)

ヴェスヴィオ山(イメージ)

ナポリ市街地の東に位置するのがヴェスヴィオ山。標高1,281kmの火山です。古代ローマ時代の西暦79年8月24日に起こった大噴火はあまりにも有名で、この時ポンペイの街は建物も逃げ遅れた人々も全てが火砕流に飲み込まれてしまいました。1748年に発掘が開始されるまで陽の当たらない地中に埋もれた、まさに時が止まったままの街でした。1997年に「ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域」として世界遺産に登録されています。

スタッフのおすすめPoint!

ナポリのシンボルともいわれるヴェスヴィオ山は2つの峰からなり、火口を持つヴェスヴィオ山とそれを取り巻くソンマ山で構成されています。ヨーロッパ各国からの旅行者が気軽に登山できる山としても知られ、晴れた日の山頂からは眼下にナポリの街並みとナポリ湾に浮かぶカプリ島の絶景が広がります。さらにヴェスヴィオ山に来たら、ポンペイ遺跡は外せません。中でも保存状態が良好な壁画は、当時を知る貴重な資料となっています。


ナポリの街並み以外にも南イタリアは美しい観光地がたくさん。旅行に行く前に観光地情報をチェック!

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