水の都ベネチア(イメージ)
海に連なる潟湖上に作られた水の都。1日でも回りきれる範囲内に、サン・マルコ広場やドゥカーレ宮殿といった観光名所がぎっしり詰まっています。ゴンドラに乗り、世界屈指の観光地ベネチア(ベニス)を冒険しましょう!
No.01 サン・マルコ寺院
サン・マルコ寺院(イメージ)
サン・マルコ寺院は、守護聖人サン・マルコの遺体を祀るために建築された大聖堂。ビザンチン建築を代表する建物で、床、柱、壁、天井といたるところに豪華な装飾が施されています。中でも2000個近くの宝石を散りばめた黄金の衝立「パラ・ドーロ」は大きな見所。2階のバルコニーからは、サン・マルコ広場の様子を一望することができます。
スタッフのおすすめPoint!
ロマネスク、ゴシック、ルネッサンスと様々な様式を取り入れ、11世紀に現在の形となったサン・マルコ寺院。寺院内を彩る天井と床に広がるモザイク画は最大の見どころです。約3mmから4mm四方の細かなガラス片を埋め込むことによって作られています。制作は約8世紀間に渡るといわれ、かつてのベネチア(ベニス)の繁栄を象徴する芸術作品です。露出の多い服装やキャリーケースなど大きな荷物を持っての見学は禁止されているので注意が必要です。
No.02 サン・マルコ広場
サン・マルコ広場(イメージ)
ベネチア(ベニス)の中心的存在となっているサン・マルコ広場。「世界一美しい広場」と称され、広場一帯は世界遺産にも登録されています。サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、ベネチア最古のカフェであるカフェ・フローリアンなどベネチアを代表する観光スポットに面し、旅行者からはベネチア観光の拠点の地として親しまれています。
スタッフのおすすめPoint!
サン・マルコ広場は多くの映画の舞台にもなりました。特に広場の北側に建つ「ムーア人の時計台」は圧巻です。文字盤はラピスラズリの深い青色、周囲には12宮の星座があしらわれており、約500年間、ベネチア(ベニス)の人々に時を知らせてきました。夜には広場を囲う回廊がオレンジ色の明かりでライトアップされ、幻想的な雰囲気があたりを包み込みます。周辺には歴史あるおしゃれなカフェもあり観光の合間の休憩にもぴったりな場所です。
No.03 ドゥカーレ宮殿
ドゥカーレ宮殿(イメージ)
ドゥカーレ宮殿は元々、ベネチア(ベニス)共和国の総監督兼政庁であった建築物です。現在その内部は美術館として利用され、あの有名なベネチア映画祭の会場にもなっています。黄金の階段やライオンの口など様々な見所がありますが、中でも必見なのはティントレット作の『天国』。大評議会の間の壁一面に描かれたこちらの作品は、世界一大きい油絵として知られています。
スタッフのおすすめPoint!
内部は絢爛豪華な芸術作品で彩られたきらびやかな建物に見える一方で、監獄としての機能もありました。見どころは尋問室と牢獄をつなぐ一本の橋、通称「ため息橋」。収監される囚人が最後にベネチア(ベニス)の風景を見てため息をもらしたことから、そう呼ばれるようになりました。監獄の内部は強固な扉がつけられた窓もない石造りの部屋、壁に残る囚人たちが残した文字など、徐々に「裏の顔」が見えてきます。当時の光と闇を感じることができる貴重な建物です。
No.04 カナル・グランデ
カナル・グランデ(イメージ)
たくさんの水路が整備され、「水の都」と称されるベネチア(ベニス)。カナル・グランデはその象徴とも言える大運河で、市内を二分するように流れています。カナル・グランデにはリアルト橋、スカルツィ橋、アッカデーミア橋、ローマ広場歩道橋の4つの橋がかかり、そのどれもが人気の撮影スポットに。ゴンドラや水上バスに乗りカナル・グランデから街並を楽しむのも、定番のプランとなっています。
スタッフのおすすめPoint!
ベネチア(ベニス)と聞くとゴンドラに乗りながら優雅に運河を渡るイメージを浮かべる方が多いでしょう。その運河こそカナル・グランデ。長さ約3800m、ベネチアの街をS字形に二分割し流れています。両岸に広がるロマネスク、ゴシック、バロック、ルネサンスなど風情豊かな歴史的建築物が調和した美しい街並みはベネチア最大の魅力といえます。ゆったりめぐりたい方はゴンドラで、効率良くめぐりたい方は水上バスがおすすめです。
No.05 リアルト橋
リアルト橋(イメージ)
リアルト橋は、カナル・グランデにかかる4つの橋のうち、最も歴史の古い橋です。建築当初は木造でしたが、橋にかかる重みや火災によって崩壊したことから白大理石のアーチ橋に作り替えられ、「白い巨像」という別名がつきました。橋周辺は商業エリアとして栄えており、お土産屋さんも多数。夜間にはライトアップが施され、賑やかな昼間とは違った幻想的な雰囲気となります。
スタッフのおすすめPoint!
リアルト橋周辺は海抜が高く、洪水の被害が少ないためベネチア(ベニス)の商業中心地として発達してきました。商人がよく通ることから「富の橋」と呼ばれ、シェイクスピアの「ベニスの商人」にも登場します。現在では大勢の観光客が行き交い、ベネチアで最も写真に撮られている観光地のひとつです。運河の上から見る景色もいいですが、橋の上から望む街並みは格別。見る場所や時間によって、ベネチアの様々な表情を楽しむことができます。
No.06 アカデミア美術館
アカデミア美術館は、14世紀から18世紀にかけてのベネチア派絵画を中心にコレクションする、ベネチア派絵画の殿堂とも言える美術館。ベリーニ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼなど名だたる巨匠たちの傑作が一堂に会します。ベネチア派以外にも、フィレンツェ派のダ・ヴィンチ、パドバ派のマンテーニャなどの作品を収蔵しています。
スタッフのおすすめPoint!
必見の大作はヴェロネーゼ作『レヴィ家の饗宴』(1573年)。「最後の晩餐」として注文を受けましたが、異端審問会で世俗的な要素が強すぎるとされたため作品名を変えて切り抜けたといわれています。近代絵画の先駆者であり、ベネチア派最大の巨匠・ティツィアーノが自らの墓所の祭壇画として描いた作品『ピエタ』(1576年)やベリーニ作『サン・マルコ広場の祝祭行列』(1496年)には、サン・マルコ広場やサン・マルコ寺院の当時の姿が描かれています。
No.07 サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と教会(イメージ)
ベネチア(ベニス)の中心地から水上バスで約10分。サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、その名の由来にもなっているサン・ジョルジョ・マッジョーレ島に位置します。この教会は元々ベネディクト派の教会として建築されましたが、13世紀に地震によって崩壊。天才建築家パッラーディオの設計により、現在のルネサンス様式の建物に生まれ変わりました。
スタッフのおすすめPoint!
サンマルコ広場から海をはさんだ対面の島にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。内部にはベネチア派を代表する画家・ティントレットによる巨大な絵画「最後の晩餐」が飾られています。ここで必ず訪れたいのは鐘楼の最上階。教会の鐘楼が解放されていて、エレベーターで最上階に昇るとベネチア(ベニス)の町全体が見渡せます。高い場所から眺めることでベネチアの都市としての美しさを確かめることができます。
No.08 ブラーノ島
ブラーノ島(イメージ)
ブラーノ島の街並はとにかくカラフル!赤、黄、青、ピンク、グリーンといった家々が所狭しと建ち並び、まるで絵本の世界のような光景を作り上げています。こんな街並になったのは、漁師たちが霧の中でもすぐに自宅を発見できるよう、家をペイントしたのがきっかけなのだそう。またレース編みも島の名物となっており、島の東部にはレース博物館があります。
スタッフのおすすめPoint!
ベネチア(ベニス)から船で片道40分ほどのブラーノ島は人口3000程の小さな島。島内の主要部分は1時間程で歩けます。レース編みが有名で島のあちこちにレースのお店があります。シンボルは16世紀に建造されたサン・マルティーノ教会。「傾いている鐘楼」が目印です。漁業が盛んなブラーノ島では旬の魚介類をふんだんに使った料理もはずせません。新鮮な食材を使って作るパスタなど、絶品料理が食べられます。
No.09 フェニーチェ劇場
フェニーチェはイタリア語で「不死鳥」という意味。フェニーチェ劇場は、1792年に完成して以来2度にわたり火災で焼失しましたが、その度に不死鳥のごとく再建が行われてきました。ヴェルディの『椿姫』、ロッシーニの『タンクレディ』、ベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』などの名作オペラが初演された、由緒ある歌劇場として知られています。
スタッフのおすすめPoint!
世界有数の美しい歌劇場といわれるフェニーチェ劇場。優美で豪華な内装が見どころです。座席数は1100程の規模ですが、チケットは事前にインターネットで購入できます。天井桟敷席なら安く入手することも可能。演目によりますが、直前だとディスカウントされていることも。前売券が売り切れでも当日券が残っていることもあるので、あきらめずに劇場へ足を運んでみましょう。
No.10 ためいき橋
ためいき橋(イメージ)
ためいき橋は、ドゥカーレ宮殿の尋問室と牢獄を繋ぐ橋です。その当時、橋を渡った先に待っていたのは過酷な牢獄生活。罪人たちは、最後に見るベネチア(ベニス)の美しい景色に思いを巡らせ、ため息を漏らしたと言います。橋の下を通る水路はゴンドラの定番コースとなっており、日没に橋の下でキスをしたカップルは、永遠の愛が約束されるという言い伝えがあります。
スタッフのおすすめPoint!
16世紀に架けられたこの橋は白の大理石で造られています。全体を屋根で覆われた橋で、内部には石でできた格子の窓があります。サンセット・キスの言い伝えは1979年のアメリカ映画、女優ダイアン・レインのデビュー作『リトル・ロマンス』で一気に有名になりました。2人でゴンドラに乗ってサンセット・キスの言い伝えを試したい方は、あらかじめルートと当日の日没時間をチェックしておきましょう。
No.11 ムラーノ島
ムラーノ島(イメージ)
ムラーノ島は、ベネチアングラスの名産地です。サンティ・マリア・エ・ドナート教会も見どころで、内部の床には動物や幾何学模様を模したモザイクが描かれ、訪れた人々の目を楽しませてくれるでしょう。特に中央祭壇の半円部分にある黄金の聖母マリアのモザイクは一見の価値あり。名門貴族ジュスティニアン家の館だった歴史ある建物を使用した、ムラーノ職人のガラス作品を展示しているムラーノガラス博物館もおすすめです。
No.12 マッジョーレ島
マッジョーレ島(イメージ)
マッジョーレ島は、10世紀にサン・ジョルジョ・マッジョーレの修道院が建設されたことがはじまり。白いファサードの聖堂と、円錐型の鐘楼が目を惹く聖堂が見どころで、水辺の貴婦人とも呼ばれる優美な佇まいです。エレベーターで鐘楼に登ると、サン・マルコ寺院やデュカーレ宮殿を望み、ベネチア本島の人ごみから逃れて、静かにベネチアの美しさを堪能できるでしょう。切符売り場でベネディクト派の修道院アイテムや石鹸、キャンディなどのグッズも販売されており、お土産のショッピングにぴったりです。
No.13 サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(イメージ)
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会はカナル・グランデの入口に位置し、大小2つの丸屋根・クーポラの聖堂が印象的な景観を作り出しています。「サルーテ」はイタリア語で健康を意味し、1629年からベネチアで大流行したペストの終息を聖母に感謝して建造されました。明るく照らされたメインドーム内部からは、壁面の八角形の構造がより鮮明にわかり、祭壇上に「ペストを追い払う天国の女王」を描いた彫刻も見られます。聖具室の入場は有料ですが、ティントレット「カナの婚礼」など、著名な画家の絵画作品を鑑賞することができます。
No.14 コッレール博物館
コッレール博物館(イメージ)
コッレール博物館はサン・マルコ寺院の正面にある市立博物館です。ヴェネチア共和国の行政長官の執務室など、時代とともに用途も変遷してきた建物には19世紀、オーストリアの皇妃エリザベートが度々滞在し、彼女が使用した部屋や調度品も展示されています。貴族の生活を感じさせる部屋のしつらいと共に、カノーヴァの彫刻やメッシーナの「ピエタ」など、美術品のコレクションも見どころのひとつで、ルネサンス期の陶磁器、ガレー船の模型、金貨や燭台といった生活用品など、当時の暮らしを伝える展示もあります。チケットはドゥカーレ宮殿、国立考古学博物館、マルチャーナ図書館との共通券となっています。
No.15 アクア・アルタ書店
アクア・アルタ書店(イメージ)
アクア・アルタ書店の日本語訳は「高潮書店」であり、ヴェネチアが位置するアドリア海の潟で起こる異常潮位現象を店名に掲げています。低い土地にある店舗は冠水することもあり、書籍を水から守るため、ゴンドラやボート、バスタブに収めていたり、かつて水で傷んだ多数の本で階段が作られていたり、そのユニークなディスプレイと空間がSNSやメディアで注目を浴び、一躍有名になりました。もちろん書店としても新旧10万冊以上を取り扱っており、辞書や歴史書、芸術書から、映画、フード関連、ヴェネチアにまつわる希少本やポストカード、コミックや絵本、ギフトアイテムなどジャンルも幅広く、眺めるだけで十分楽しめる品揃えです。
No.16 ガラス工房
ガラス工房(イメージ)
ガラス工房を訪れてみるのも、ベネチアならではのアクティビティです。ベネチアでは古代ローマ時代からガラスづくりが伝統的に行われており、1291年に火災や技術の流出を防ぐため、当時のベネチア政府により、ガラス職人と工房をムラーノ島に集めました。技や作品は継承され、ベネチアングラスの工房やショップが多数あります。職人技を間近に見学できるデモンストレーションの見学や、初心者向けの吹きガラス体験、オブジェ制作のワークショップなども開かれています。
No.17 カフェ・フローリアン
カフェ・フローリアン(イメージ)
サン・マルコ広場を囲む回廊に、現存する最古のカフェとして知られる1720年創業の「カフェ・フローリアン」があります。創業以来、貴族から一般人まで多様な人が集まる場となり、バイロン卿やゲーテ、エリザベス二世女王、ミッテラン元大統領など世界の著名人が訪れたとか。店内は「東洋の間」や「中国の間」、「四季のホール」といった6つの空間に分かれており、いずれも豪華絢爛な内装。食器類には、ヴェネツィアのシンボルである翼を持ったライオンのマークがあしらわれています。エスプレッソにミルクを加えたカフェラテの発祥店としても有名です。
No.18 トロンケット島
トロンケット島(イメージ)
ベネチア本島の西に位置するトロンケット島は、1960年代に遠浅の海岸に造られた人工島です。現在では、観光客向けの駐車場として利用され、ホテルが建っています。ベネチア本島の玄関口としてバスターミナルや水上バスの発着場、モノレール『ヴェネツィア・ピープル・ムーバー』の駅があり、主要な観光スポットや近隣の島々へのアクセスが便利な立地です。多くの観光客が往来するので、帽子や日傘やバック、イタリアのお土産などを扱う露店も並んでいます。
No.19 ゴンドラ遊覧
ゴンドラ遊覧(イメージ)
ベネチアといえば、ゴンドラで運河を移動する風景が象徴的。17~18世紀頃は8000台以上ものゴンドラがあったとされ、貴族や裕福な商人たちは、ゴンドラを所有することがステイタスでした。現在は、観光客の利用者が大半ですが、地元住民の水上交通としても利用されています。ゴンドラに欠かせない存在が、ゴンドリエと呼ばれる船頭さん。左右非対称なゴンドラをオール一本で操縦し、狭い運河を進む技術は見事です。ゴンドラ遊覧を体験するなら事前予約をしておくのがおすすめです。
No.20 ヴァポレット(水上バス)
ヴァポレット(イメージ)
ベネチアは海上に作られた文字通り水の都です。街に運河が網の目のように張り巡らされている上に、細い路地が入り組んでいるので、バスや地下鉄といった交通機関は存在しません。そんな中で、地元住民が使う交通手段に、水上バスの「ヴァポレット」があります。ベネチア観光を効率よく巡るためにはゴンドラだけでなく、ヴァポレットの利用は必須。街の真ん中を流れるカナル・グランデやリアルト橋、サン・マルコ広場など主要な観光ポイントの近くには停留所があります。
No.21 ベネチアのカーニバル
ベネチアのカーニバル(イメージ)
ベネチアのカーニバルは、例年2月頃に約2週間にわたって開催される世界的に有名な祭りです。仮面と華やかな装いが伝統となっており、あらゆる社会階層の人が身分を気にせず自由に交流を楽しむという意味があります。カーニバル期間中は、ベネチアの街がより華やぎ、仮面や衣装を身につけた人たちがサン・マルコ広場や運河沿いに集ります。また、カーニバル期間限定のフリッテッレという揚げ菓子が名物です。町中にある洋菓子店で手に入るので、ぜひお試しあれ。
No.22 【グルメ】ベネチアで本場の味を楽しむならこれ!
運河の都ベネチアは、ただ美しい街並みを楽しむだけでなく、ここでしか味わえない伝統的なグルメも魅力のひとつです。海に囲まれた環境ならではの魚介料理や、長い歴史を誇るカフェ文化など、ベネチアならではの食の楽しみをご紹介します。
No.23 【お土産】ベネチアで手に入れたい、とっておきの逸品
旅の思い出を彩るお土産選びも、ベネチア観光での楽しみのひとつです。ベネチアの伝統工芸品や華やかなアイテムは、自分用にも贈り物にもぴったり。長い歴史に育まれた芸術的な品々をご紹介します。
世界中が憧れる、水の都ベネチア。美しい観光名所をゴンドラに乗って観光するのは一興です。是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
-
掲載内容は記事公開時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。











