石垣島(イメージ)
日本の離島の総数は14,125島(※)。小さな列島ながらも北から南まで、気候も地質も文化も多種多様な離島が多く属しています。地域ごとの特色あふれる「島旅」は、今特に添乗員がおすすめしたいテーマです。今回は添乗員おすすめの離島25選をご紹介します!
※出典:国土地理院HPより
目次
- 礼文島/北海道
- 利尻島/北海道
- 奥尻島/北海道
- 佐渡島/新潟県
- 伊豆諸島① 伊豆大島・神津島/東京都
- 伊豆諸島② 八丈島/東京都
- 小笠原諸島(父島・母島・南島)/東京都
- 淡路島/兵庫県
- 隠岐諸島/島根県
- 宮島(嚴島)/広島県
- 小豆島/香川県
- 軍艦島(端島)/長崎県
- 壱岐・対馬/長崎県
- 五島列島/長崎県
- 甑島/鹿児島県
- 屋久島/鹿児島県
- 種子島/鹿児島県
- 奄美群島① 奄美大島・加計呂麻島・喜界島/鹿児島県
- 奄美群島② 与論島/鹿児島県
- 久米島/沖縄県
- 宮古島/沖縄県
- 八重山諸島① 石垣島/沖縄県
- 八重山諸島② 西表島/沖縄県
- 八重山諸島③ 波照間島/沖縄県
- 八重山諸島④ 竹富島・小浜島・与那国島/沖縄県
No.01 礼文島/北海道
澄海岬/礼文島(イメージ)
日本最北端の離島・礼文島。「花の浮島」とも呼ばれるここでは、夏(6月~8月)を迎えると約300種の高山植物の花々が咲き誇ります。礼文島の標高は高い地点でも500mほどですが、その寒冷な気候により、海抜0mでも高山植物が花を咲かせるのです。島内には7つのトレッキングコースがあり、歩きながら花化粧の景色を楽しむことができます。また、礼文島に行くからには、ぜひ食べてほしいのが獲れたてのウニ。花と同じく、ウニも夏が旬です。「うにむき体験センター」では、昆布を食べて育った甘みの強いウニを自分でむいて食べることができます。
No.02 利尻島/北海道
利尻山/利尻島(イメージ)
利尻島は、礼文島と北海道本島の間に位置する島です。その名前の由来はアイヌ語「リイ・シリ(高い・島)」。その名の通り、島の中央には日本百名山(※)の一つ・利尻山がそびえ立ちます。島のほとんどが「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されており、特に火山活動により造り出された地形をいかした「カムイテラス」からの夕日は胸を打つ美しさ。景勝地「富士野園地」では、6月~7月にオレンジ色のエゾカンゾウが咲き乱れるので、夏に訪れることができたならぜひ足を運んでみてください。展望台もあり、青い海の上を飛ぶウミネコの姿を見ることができます。
※出典:『日本百名山』(深田久弥著)より
No.03 奥尻島/北海道
なべつる岩/奥尻島(イメージ)
その青の美しさから「奥尻ブルー」と呼ばれる海を持つ奥尻島。なんと水深約25mもの透明度を誇ります。島北部は岩場の海岸線が多く、中でも長年の風雨にさらされてできた奇岩「なべつる岩」が有名。形が鍋の取っ手に似ていることから名付けられ、その不思議なシルエットが訪れる人々を惹きつけます。島内の「球島山」は展望スポットとして人気。秋になると紅葉した木々が真っ赤に染まり、夜にはイカ漁の明かりと星空を眺めて楽しむことができます。
アクセスは、フェリーで北海道・江差港から約2時間。飛行機で函館空港から約30分です。
No.04 佐渡島/新潟県
佐渡島(イメージ)
佐渡島は、日本最大の金銀山・佐渡金山があることで有名です。島のレジャーとして砂金とり体験も人気ですが、魅力はそれだけではありません。かつて流罪により都落ちした貴人が流された場所でもあるこの島では、都と島の文化が融合した状態で受け継がれてきました。特に能(のう)は庶民から深く愛され、島に築かれた能舞台の数は30棟余り。日本国内にある能舞台の1/3に相当する数です。6月は特に「能月間」と呼ばれ、毎週のように観能することができます。野生のトキを観察することができる「トキのテラス」など、他には無い自然の姿に触れることもできます。冬は寒ブリやズワイガニなどの味覚も見逃せません。
No.05 伊豆諸島① 伊豆大島・神津島/東京都
三原山/伊豆大島(イメージ)
連なる火山の島々・伊豆諸島。それらの中心となる伊豆大島と、その南西に位置する神津島は、いずれも活火山です。伊豆大島の中央・三原山の火口を歩く「お鉢めぐり」は迫力満点!三原山の東側に広がるのは「裏砂漠」。複数回の噴火により火山灰が降り積もることでできた、日本唯一の砂漠です。神津島の中央に位置する天上山は季節ごとに咲く花々が魅力。秋には青く可憐なリンドウ、初冬には白くふわりとした形のウメバチ草などを観賞することができます。また、神津島は光害の無い美しい夜空として、2020年に「星空保護区」に認定されました。夜の美しさが星の明るさを際立てる、この島にしかない夜空には一見の価値があります。
No.06 伊豆諸島② 八丈島/東京都
八丈島(イメージ)
伊豆大島・神津島の更に南に位置する八丈島。島のシンボル・八丈富士の七合目には牧場があり、放牧された牛が草を食むのどかな姿を見ることができます。八丈島は活火山なので、島内に地熱発電所があるのも特徴の一つ。夕日も美しく、特に500mの海岸線を有する「横間ヶ浦海岸」からの眺望は島ならではの絶景です。また、八丈島に行ったら食べたいのが「島寿司」。醤油漬けの魚を使用した寿司で、元々は保存食として発展しました。ネタと酢飯の間にはワサビではなくカラシが入っているのも八丈島ならではで美味です。
No.07 小笠原諸島(父島・母島・南島)/東京都
南島/小笠原諸島(イメージ)
東京湾から南に1,000km、東京都に属する小笠原諸島。大小30余りの島々の内、父島・母島は有人島です。イルカやクジラとの遭遇率が高く、特にイルカは頻繁に姿を現わします。クジラに会いたい方は1月~4月を狙って行くのがおすすめ。子育てのためにやってきたザトウクジラを見ることができるかもしれません。父島の西南に位置する南島は、サンゴ礁でできた無人島。白いビーチと翡翠色の入り江が美しい「扇池」はまるで別天地の海水浴場です。
アクセスは、フェリーで父島・東京間 約24時間、父島・母島間 約2時間、父島・南島間(※南島への上陸は公認ガイド同行必須) 約20分です。
No.08 淡路島/兵庫県
淡路島(イメージ)
「古事記」「日本書紀」の神話に登場する、日本で最初にできたと伝えられる島・オノコロ島。これは淡路島のことではないかといわれています。そんな由縁もあって、島内には天地創造の神・イザナギとイザナミが祀られる神社や、神話にまつわる数々の奇岩が点在しています。また、季節の花が咲く大パノラマの花畑「あわじ花さじき」は15ヘクタールの広さを誇り、フォトスポットとしても人気。島東部の三熊山は山頂に洲本城を構える、見晴らし抜群の景勝地です。島で獲れる新鮮な魚介類はどれも美味ですが、中でもサワラの刺身は絶品。足が早く、本土では通常熱を入れて調理されますが、ここでは捌きたてを生で食べることができます。
No.09 隠岐諸島/島根県
ローソク島/隠岐諸島(イメージ)
島全体がユネスコ世界ジオパークに認定されている隠岐諸島。島根県松江市から北東へ60kmの場所に位置するおよそ180の群島の内、人が住んでいるのは4島。その中でも丸く大きな1島を「島後」、それ以外の3島を「島前」と呼びます。地殻変動により隆起してできた地形であることに加え、長期間波による浸食を受けたことにより、奇岩のそびえる珍しく美しい海岸ができあがりました。ローソク島展望台からも「ローソク島」はご覧頂けますが、夕日の落ちる時の、まるで灯のともったろうそくのようなシルエットは、遊覧船からのみ観賞することができます。
フェリーでのアクセスは、本土(鳥取、島根)から島前まで約2時間30分、島後まで約3時間。高速船を選べばより速い移動がかないます。
飛行機であれば、島根から島後まで約30分、大阪からは約50分で移動することができます。
No.10 宮島(嚴島)/広島県
宮島ロープウェイ(イメージ)
宮島と言えば、海中にそびえる大鳥居。嚴島神社の玄関口であるこの鳥居には、潮位100cm以下の引潮の時間帯であれば歩いて近づくことができます。宮島観光協会のホームページには時間帯ごとの潮位が掲載されているので、確認をしてから出かけるとよいでしょう。島の中央には「弥山」がそびえ、ロープウェイが運行しており、頂上手前の獅子岩駅まで行く事ができます。また、宮島表参道商店街もぜひ散策してほしいグルメスポット。宮島名物・あなご飯やカキ、もみじ饅頭など、立ち並ぶ広島の味覚にわくわくすること間違いなし!島内には水族館もあり、1日中遊ぶことができます。
No.11 小豆島/香川県
小豆島(イメージ)
花崗岩の島・小豆島。海底火山から噴出したマグマが冷え固まり、現在の形となりました。温暖で降水量が少ない気候であることから、オリーブを多く栽培しています。「道の駅 小豆島オリーブ公園」では約2000本のオリーブの木が栽培されており、白いギリシャ風車も相まって異国情緒の漂う美観をそなえています。街並みは迷路のように入り組んでおり、これも珍しい風景です。かつて海賊に襲われることの多かったこの島は、その被害から身を守るため、意図的にこのような構造の街を造りました。田園風景も素晴らしく、800枚以上の田んぼが連なる中山千枚田は、日本の棚田100選に選ばれました。
No.12 軍艦島(端島)/長崎県
軍艦島(端島)(イメージ)
長崎半島から西へ4.5kmの場所に、端島という島があります。通称「軍艦島」の名でよく知られるこの島は、その名の通り、海中からそびえるそのシルエットが軍艦土佐によく似ています。この姿は1900年代、石炭の採掘のためのコンクリートアパートが建設されたことにより生まれました。最盛期の島の人口は約5,300人。日本が主要エネルギーとして石炭を用いなくなってからは、産業の衰退により島から人が離れ、建物だけが残されました。日本の辿ってきた栄枯盛衰を感じることのできる場所です。
現在島に宿泊施設は無く、ガイド付きツアーに参加することでのみ上陸が可能。長崎港から約2時間30分の船旅です。
No.13 壱岐・対馬/長崎県
猿岩/壱岐(イメージ)
九州から北、太平洋沖へ20km進んだ玄界灘に、壱岐はあります。更にその100km先には対馬があり、ここまで来ると日本の本土は遠く離れ、韓国がわずか50kmの距離まで近づきます。「魏志」倭人伝にもその名を残す壱岐は、鎌倉時代にモンゴルからの襲撃を受けた「元寇」の舞台となるなど、古くから日本と外国の橋渡しの場所でした。横を向いた猿のようなシルエットを持つ「猿岩」がこの島のシンボルです。壱岐よりも更に韓国に近い対馬の通称は「国境の島」。独自の生態系が発展しており、大陸系の動植物が多く生息しています。平均樹齢200年の龍良山(たてらやま)原始林は自然信仰の対象でもあります。
No.14 五島列島/長崎県
大瀬埼灯台/五島列島(イメージ)
九州の西に位置する五島列島は、大小約150の島々から成る群島です。中でもまとめて「下五島」と呼ばれる南西部が中心地域。下五島に属する福江島は、遣唐使時代、日本で最後の寄港地でした。現在は、「日本の灯台50選(※公益社団法人 燈光会の選出)」に選ばれた真っ白な大瀬埼灯台が、コバルトブルーの海を見守っています。福江島では、他にも鬼岳という丸い山が景勝地として人気です。2000年以上前に噴火した形跡がありますが、今では季節の花々を咲かせる穏やかな表情をたたえています。また、五島列島の味覚は旅の醍醐味の一つ。キビナゴやアオリイカ、ウニ、イセエビなどの海鮮の他、五島牛、五島豚、五島地鶏など、陸の恵みも豊富です。
No.15 甑島/鹿児島県
長目の浜/甑島(イメージ)
鹿児島県薩摩半島から西へ約30km、甑島(こしきしま)は「上甑島」「中甑島」「下甑島」の3島が縦に連なる列島です。それぞれの島には橋が渡されており、陸路で移動することができます。甑島はなんといっても、白亜紀の地層が残ることで有名。特に下甑島の夜萩円山(よはぎまるやま)公園から見える鹿島断崖は大迫力!16kmにわたって続く200m級の断崖に見える地層から、人類誕生前の地球史を垣間見ることができます。また、上甑島の「長目の浜」の見晴らしも格別。長年の潮風を受け、島の北西部が崩されてできた砂洲の景観は、まさしくその名の通り「眺めのいい」ビュースポットです。
アクセスは、鹿児島からフェリーで約75分。高速船に乗れば約50分です。
No.16 屋久島/鹿児島県
白谷雲水峡/屋久島(イメージ)
島の一部が世界自然遺産に登録されている屋久島。鹿児島から南西へ約60kmの場所に位置するこの島には、九州最高峰・宮之浦岳(1936m)がそびえています。海岸部の平地と山地との標高差が大きいため、同じ島内に亜熱帯~亜寒帯の幅広い気候を有するのが特徴。また、雨量の多いこの島には長寿な木々が多く、樹齢数千年の屋久杉の中でも、縄文杉の樹齢は2000年~7000年といわれています。また、食の面でも、山の恵みと海の恵みの両方に富んでいるのが屋久島の魅力です。屋久島のブランド黒毛和牛「縄文牛」や鮮度抜群の「首折れサバ」、南国フルーツの数々に屋久島天然水で造られた屋久島焼酎など、土地の味覚が旅行者を魅了します。
No.17 種子島/鹿児島県
千座の岩屋/種子島(イメージ)
かつて鉄砲伝来の窓口となった、九州の南沖に位置する種子島。現在は日本最大のロケット宇宙センターを有することで知られています。植物の北限と南限が交差する土地でもあり、南国の植物と稲穂が並んで見られる景色も種子島ならではです。西方には屋久島があり、南種子町西海岸から見える屋久島の夕景が見事。島東部には、荒波の浸食により形作られた洞窟「千座(ちくら)の岩屋」があります。洞窟内に入れる時間は、干潮時刻の前後2時間となります。また、その立地から得られる自然の恩恵は他にも盛りだくさん。暖流・黒潮の流れる島沿岸を回遊しているウミガメは、例年5月~8月、産卵のため長浜海岸に上陸します。その暖かな海は豊かな漁場をも生み、カツオやアオリイカなどの豊漁にもつながっています。
No.18 奄美群島① 奄美大島・加計呂麻島・喜界島/鹿児島県
マングローブ林/奄美大島(イメージ)
鹿児島と沖縄本島の間にある奄美群島。その内、最も大きい島が奄美大島。それに寄り添うようにして、西に加計呂麻島、東に喜界島が隣接しています。奄美大島は一言でいえばまさしく「生物の楽園」。日本国内全体の生物種の内、なんと13%にあたる数の動植物がこの小さな島に暮らしています。これは71ヘクタール以上の規模をほこるマングローブ林の賜物だといえるでしょう。また、島の伝統的な絹織物・大島紬も他には無い美しさ。しなやかな墨色の布地を製造する過程は、島内の「大島紬村」にて見学することができます。加計呂麻島は周囲に無人島が点在するため、海に向かって見える景色が特徴的。島北部「夕日の丘」からの景観は格別です。また、春から夏にかけて飛び交う大型の蝶・オオゴマダラは喜界島以南にしか生息しない南国の蝶。「南の島の貴婦人」とも呼ばれるその優雅な姿は、一度は目にしたい愛らしさです。
奄美大島へは、東京から飛行機で約2時間20分、大阪から飛行機で約1時間50分、鹿児島から飛行機で約1時間・フェリーで約11時間。
加計呂麻島へは、奄美大島からフェリーで約20~30分。
喜界島へは、鹿児島から飛行機で約1時間・フェリーで約11時間、奄美大島から飛行機で約15分です。
No.19 奄美群島② 与論島/鹿児島県
百合ヶ浜/与論島(イメージ)
与論島も奄美群島の一つです。サンゴ礁が隆起してできた島なので、周囲はサンゴ礁リーフに囲まれ、南国の景色が広がっています。年間を通し、島内のあちこちで見られるのはガジュマルの木々とハイビスカスの花。どちらも町木・町花に指定されており、島民に親しまれています。特産品は南国フルーツに黒糖、与論育ちの黒毛和牛。光が明るく反射する白い砂浜はまるで天国のようです。特に美しいと評判なのは、引潮の時間帯にだけ現れる幻のビーチ「百合ヶ浜」。百合ヶ浜へはボートに乗船して向かう必要があるため、ツアーに参加するのが一般的です。
フェリーでのアクセスは、沖縄から約2時間半、奄美大島から約8時間。
飛行機であれば、沖縄・奄美大島から約40分、鹿児島から約1時間40分で向かうことができます。
No.20 久米島/沖縄県
はての浜/久米島(イメージ)
沖縄本島から西に100km、沖縄最西端に位置する久米島には、そこでしか見られない景色が盛りだくさん。特に「はての浜」と呼ばれる久米島東方の離島は絶景と称されます。サンゴ砂でできた砂浜は全長約7km。ツアー参加の上、船で向かいます。また、久米島本島からはての浜を眺める景観も美しく、「比屋定バンタ」と呼ばれる崖からの景色は壮大です。大パノラマに広がる海の限りなさはまさに圧倒的。はての浜と久米島本島の間には、久米島から橋で渡れる奥武島(おうじま)があり、溶岩でできた奇岩「畳石」を見ることができます。
アクセスは、那覇からフェリーで約3時間半、飛行機で約30分です。
No.21 宮古島/沖縄県
伊良部大橋/宮古島(イメージ)
サンゴ礁と熱帯魚の色彩美・宮古島。西には伊良部島があり、伊良部大橋で行き来することができます。伊良部大橋は無料で渡れる橋としては日本最長。左右に広がる海を眺めるドライブは、解放感に満ちています。海は目が覚めるような鮮やかな青色で、「宮古ブルー」の名で呼ばれることも。また、その緯度の低さから、日本本土ではなかなか見られない「南十字星」を南の地平線沿いに望むことができます。特産品・キーツマンゴーは「幻のマンゴー」ともいわれるほど大きく甘く、その収穫量の少なさから希少価値が高いことで有名。ヤシの木やパイナップル畑、バナナ畑も見られ、南国の豊かさを感じられます。
No.22 八重山諸島① 石垣島/沖縄県
川平湾/石垣島(イメージ)
沖縄本島から約400km南西沖へ出ると見えてくる、八重山諸島。大小32の島々で構成されており、中でも石垣島は八重山の主島といわれるリゾートシティです。沿岸ではマンタやウミガメが泳いでおり、シュノーケリングやダイビングをすると出会えることも。特に川平湾(かびらわん)はエメラルドグリーンの海が見られる海岸として人気が高く、船底がガラスでできている「グラスボート」に乗船すれば、海洋生物たちの活気に満ちた姿に出会えます。また、この島は夜の姿も魅力的。地球上で見ることのできる星座の最大数は88個ですが、石垣島ではその内なんと84個もの星座を観賞することができるといわれています。空気が澄んでいるからこそ得られる特別な体験です。
No.23 八重山諸島② 西表島/沖縄県
西表島(イメージ)
沖縄諸島で2番目の広さを誇る西表島の大部分は、マングローブ林に覆われています。カヌーやトレッキングでの散策が人気で、島中に点在する滝も見どころです。泳げる浜は少ないですが、「星砂の浜」から見える海は透明度が高く、陸にいながら、海底のサンゴ礁や熱帯魚を観察することができます。また、国の天然記念物・イリオモテヤマネコや、夜にのみ咲く花・サガリバナの存在も西表島ならでは。イリオモテヤマネコと自然の中で遭遇することは中々ありませんが、「西表野生動物保護センター」でその生態を知ることができます。
No.24 八重山諸島③ 波照間島/沖縄県
ニシ浜/波照間島(イメージ)
日本最南端の有人島・波照間島。「果てのうるま(=サンゴ)」がその名の由来です。
南十字星がはっきりと見える夜空は日本にはほとんど無く、波照間島でしか見ることのできない景色だと言えるでしょう。特に新月の前後3日が星空観賞の狙い目です。また、海の澄んだ青色は訪れる人々の心をつかみ、「ハテルマブルー」と呼ばれて愛されています。特に島北部の「ニシ浜」からの景色は比類なき美しさ。夕日が沈む頃には、パウダーサンドの白い砂浜から水平線まで、一帯が赤く染まります。
アクセスは、石垣島からフェリーで約1時間~1時間30分、飛行機で約30分です。
No.25 八重山諸島④ 竹富島・小浜島・与那国島/沖縄県
東崎/与那国島(イメージ)
石垣島の西方に浮かぶ小さな島々には、原風景が特に色濃く残されています。竹富島は石垣島からアクセスが良く、竹富島・石垣島間のフェリーと合わせて水牛車のチケットも販売しています。竹富島の更に西にあるのは小浜島。サトウキビ畑やマングローブ林など、小さな島の中に広がる広大な自然が出迎えてくれます。その更に西には与那国島。台湾までわずか111kmの場所に位置するため、西崎(いりざき)からは運が良ければ台湾の島影を見ることができます。島の反対方向に位置する東崎(あかりざき)には与那国馬や牛が放牧されており、朝日に照らされる景色がなんとものどかで幻想的です。
竹富島へは石垣島からフェリーで約10分。
小浜島へは石垣島からフェリーで約30分。
与那国島へは石垣島から飛行機で約30分フェリーで約4時間(週2便)、那覇から飛行機で約1時間30分です。
有史以前から紡がれてきた歴史や伝統、自然環境の美しさ。離島の景色は、現代を生きる私たちに大切なものを思い出させます。小さな島から見える限りなく広い世界に身を預けたなら、初めての経験があなたを迎え入れてくれるでしょう。無数にある夕日、星空、海、山々の中から、あなたはどこから見える景色を選びますか?
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