・白衣(はくい)
真っ白な気持ちでお参りする気持ちの表れであり、身を清める意味があり着用をします。袖無と袖付の2種類があります。
背中に背文字と呼ばれるものが印字されているものが多く、四国八十八ヶ所などの「八十八」と名前がつく霊場は「南無大師遍照金剛(読み方:なむだいしへんじょうこんごう)」と書かれたものを、
西国三十三所や坂東三十三観音などの観音霊場の場合は「南無観世音菩薩(読み方:なむかんぜおんぼさつ)」と書かれたもので使い分けてください。
白衣は洋服の一番上に着ます。その下に着る服は何色でもOKです。
・輪袈裟(わげさ)
仏様の前に出る(立つ)、正装です。
僧侶の方は、黒い衣の上にけさを着ますが、われわれ一般人はわげさをして、お参りを致します。
・納札(おさめふだ)
納札は日常生活で例えるのであれば名刺や名札のようなものであり、参拝者の願いを書く票田紙となります。
1回のお参りにつき1枚をお寺の納札入れに入れます。納札入れは各寺のお堂の脇にあります。
納札には①名前、②参拝日、③住所の3つを必ず書いてください。住所の部分は細かな住所の記載は市区町村までの記入となります。
・お経本
お寺で唱えるお経が書かれています。お経は暗記の必要は全くありません。あくまで読み上げるものなので必ず持ち歩き広げて読みましょう。
フリガナが付いているので初めて読む時も安心です。
・線香
線香は1回のお参りで3本を使います(四国八十八ヶ所では本堂と大師堂で2回)。この3本にも意味があり、現在・過去・未来の仏様にお供えをします。
ご自宅にある線香をお使いいただいて構いませんが用品店やお寺で販売している巡拝用の線香は約30分間燃焼するのもが多くなっています。
この30分にも意味があり、大よそ1回のお参りでは30分前後時間がかかります。皆様がお寺にいる間は燃え続けるように約30分燃焼するようになっています。
・ろうそく
灯明(とうみょう)とも呼ばれており、1回のお参りで1本備えます(四国八十八ヶ所では本堂と大師堂で2回)。亡くなった方の供養と参拝者の居場所を灯す光の意味があります。
線香同様にご自宅にあるものをお使い頂いて構いませんが実はろうそくにはサイズがあり、
箱のどこかに「一号短寸」と書かれたものであればどこのお寺でも使っていただけます。ご自宅のものを使われる際は一度サイズを確認してみてください。
・数珠
お経を唱える際に左手にかけることがマナーとなっています。仏教の世界では右手は仏の手、左手は人間(不浄)の手と考えられています。手を合わせて合掌する際、人間(不浄)を清める為に左手にお数珠を致します。
お寺に行くと上記の写真のような「真言数珠」と呼ばれるものを使っている方がいらっしゃいます。
数珠は宗派や宗教で異なります。ご自宅にあるものをお使いいただいても構いませんが、ただし冠婚葬祭用の物とは分けてご準備ください。
・納経用品(のうきょうようひん)
一般的には御朱印帳と呼ばれるようなものです。各霊場では帳面または軸、白衣にお経を唱えた(=納めた)証として納経をいただくことができます。