富士山本宮浅間大社(イメージ) ※写真提供:富士山本宮浅間大社
四季折々の富士山を360度から楽しめるシリーズ型ツアー「富士山すそ野ぐるり一周ウォーク」。1周約153kmある富士山のすそ野を、複数回の行程に分けて歩いて巡るツアーです。歴史や見どころを解説するガイドからの学び、旅仲間との交流、自然の中を歩きながらの健康づくりなど、さまざまな楽しみがあります。今回は、様々な楽しみがある「富士山すそ野ぐるり一周ウォーク」ツアーについて、どんなスポットを巡るのかをご紹介します。
※スタート地点や観光スポットへ訪れる時期は出発地域によって異なります
富士山すそ野ぐるり一周ウォークとは
富士山のすそ野1周約153kmを複数回に分けて歩いて巡る、四季折々の富士山を360度から楽しめるシリーズ型ツアーです。複数回に分けて歩くため、無理なく参加できます。1度の参加や途中からの参加も可能!同行の専門ガイドが歴史や見どころを解説するので学びも多く、また自然の中を歩いての健康づくりにも最適。すべての回に参加された方には、クラブツーリズム特製の時計をプレゼント!歩ききった達成感や旅仲間との交流も魅力のあるツアーです。
富士山すそ野ぐるり一周ウォークの見どころ
No.01 村山浅間神社
村山浅間神社(イメージ)※写真提供:富士宮市 富士山世界遺産課
富士山が世界文化遺産である理由のひとつは、信仰対象だったから。その拠点であり、修験道の中心地と言えるのが村山浅間神社で、現在も登山シーズンの幕開けに安全を祈願する富士山開山祭・入山式などの行事には、多くの人が訪れます。普段は閑静な場所ですが、社殿や修験者の聖地でもある冨士山興法寺大日堂、修験の祖を祀る氏神社のほか、開山祭で神事が行われる水垢離場や護摩壇、ご神木の大きなイチョウや樹齢1,000年と推定される大スギなどからも、参拝者や修験者がこの地を大切にしてきた歴史を知ることができるでしょう。
No.02 富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社(イメージ) ※写真提供:富士山本宮浅間大社
噴火を鎮めるため、富士山を祀ったのが起源とされる富士山本宮浅間大社は、全国に1,300社を超える浅間神社の総本宮。境内は富士宮市にある本宮と、富士山頂にある奥宮に分かれています。主祭神・木花之佐久夜毘売命は、火の中で無事に出産した逸話をもち、桜の化身とも称されます。そのゆかりから、安産・子授け、縁結び、火難除けのお守り、桜の時期の流鏑馬が人気です。境内にある富士山の雪解け水が池になった湧玉池は、その昔登山前に心身を清めた場所。清らかな水と緑、橋、鳥居の赤が印象的な風景を織りなしています。門前のお宮横丁では、富士宮やきそばや朝霧高原牛乳のジェラートなどが楽しめます。
No.03 北山本門寺
北山本門寺(イメージ)※写真提供:北山本門寺
富士山西麓・北山本門寺は、1298年日蓮聖人の直弟子である白蓮阿闍梨日興上人により開創された、富士五山と称される有力本山の1つです。本堂内には日蓮聖人本人が開眼したと言われる、等身大の彫刻「生御影(しょうみえい)」が安置され、訪れる人の信仰の対象となっています。また、ここ重須の風光を愛し、日興上人が植えたとされる「題目杉」は、幹回りおよそ7mにもなる静岡県の指定天然記念物。「南無妙法蓮華経」の7字にあやかり、常緑の杉苗を7本植え、法華経流布の中心的な寺院であることを祝福したものです。そのうち3本が、何百年もの風雪に耐え、今でも静かに佇む姿は趣があります。
No.04 白糸の滝・音止めの滝
白糸の滝・音止めの滝(イメージ)
富士山の湧水が織りなす白糸の滝は、高さ約20m・幅150mの絶壁から無数の水糸が流れ落ちる、自然が描くレースのような名瀑です。織りなす白い曲線は、どの角度から撮ってもフォトジェニック。滝壺まで行くと、水のアーチに包まれ、さらに幻想的な世界が広がります。徒歩5分で隣接する音止めの滝は、落差25mから轟音とともに流れ落ちる迫力の滝。その昔、曾我兄弟が仇を討つ相談をしていた時に、滝音で声がさえぎられ、神に念じたところ、一瞬で音が止んだという逸話があります。優美な白糸の滝とは対照的で、二つの滝を歩いて巡ることで自然の多様な表情を体感できます。
No.05 田貫湖
田貫湖(イメージ)
富士山西麓・朝霧高原に広がる田貫湖は、湖面に映る「逆さ富士」で知られる絶景スポット。風が穏やかな朝には、湖面が鏡のように静まり、富士山がくっきりと映り込む姿はまさに息をのむ美しさです。4月20日、8月20日の前後1週間には頂上に朝日が輝くダイヤモンド富士も。湖畔には周遊道が整備され、四季の自然を感じながら歩くことができます。春は桜やつつじ、夏はホタル、秋は紅葉、冬は澄んだ星空。どの季節も心癒される自然にあふれた景色が堪能できます。
No.06 小田貫湿原
小田貫湿原(イメージ)
田貫湖の北、標高約680mにある小田貫湿原。多数の湿原が消失する中、富士山麓に残された低層湿原で、池などの水場が大小125あまり点在します。晴れた日などは水場に青空が映るフォトジェニックな景観も。湿原中央には木道が通り、四季折々の動植物を間近に観察できるスポットでもあります。植物ではアサマフウロ、カサスゲ、ノハナショウブ、モウセンゴケなど63種、トンボはアオイトトンボ、コサナエなど29種が確認され、70種余りの蝶や両性類なども見られます。園路は一周約900m、30分ほどで回れるので、環境省の重要湿地にも選ばれた貴重な自然の豊かさを気軽に感じてください。
No.07 陣馬の滝
陣馬の滝(イメージ)
源頼朝が富士の巻狩りで近くに陣を張ったことからその名がついたという、陣馬の滝。落差は約5mと控えめながら幅は約20mあり、年間を通して水の枯れない名瀑です。最寄りの駐車場から約徒歩1分、遊歩道の先に滝が姿を現すと、視界をさえぎる柵や囲いのない美しい水景に目を奪われます。五斗目木川上流からの清流と溶岩層の隙間から湧出する透明度の高い水が、夏には豊富な水量で涼しさをもたらします。接近できるのは陣馬の滝の大きな魅力ですが、靴の水濡れや滑りにはご注意を。
No.08 朝霧高原
朝霧高原(イメージ)
青空をバックにそびえる雄大なスケール感の富士山と、すそ野の豊かな緑にのんびり過ごす牛。そんな胸のすく爽快さと心洗われる癒しの風景を見たいなら、ぜひ朝霧高原へ。富士山西麓に広がる溶岩帯から成る大地に樹木は少なく、カヤの草原が広がります。5月から8月にかけては朝夕、霧が多く発生することからその名がつき、全国でも有数の酪農地帯として開発されました。牛の乳しぼりや動物とのふれあい、フードづくり体験などができる観光牧場や、地元の野菜や特産品を扱い、多いときには1日に3,000個も販売されるソフトクリームが大人気の道の駅など、寄り道スポットも揃っています。
No.09 青木ヶ原樹海
青木ヶ原樹海(イメージ)
青木ヶ原樹海は西湖の東、標高1,000m付近に広がる原生林で、約1,200年かけて今の姿となりました。土壌の層が薄く土が少ない環境の中、樹木は溶岩流に根を張り密に茂って他にない独特の景観が形成されています。観光客用の遊歩道が整備されており、原生林ならではの神秘的な雰囲気を気軽に楽しむことができ、歩いていると野鳥の声も聞こえてきます。かつては天然の冷蔵庫として使われた富岳風穴も青木ヶ原樹海にあります。
No.10 鳴沢氷穴
鳴沢氷穴(イメージ)※写真提供:富士観光興業株式会社
青木ヶ原樹海の東の入口にある鳴沢氷穴。864年の貞観大噴火で、古い寄生火山の間を溶岩流が流れて形成された洞窟です。溶岩流の噴気孔であるスパイラクル群が多く、地質学上でも貴重な場所とされています。洞窟内は環を2つ繋げたようなトンネル式になっており、全周は徒歩15分ほど。溶岩流に飲み込まれた巨木の存在を物語る溶岩トンネルをくぐっていきます。内部の気温は平均3℃と低く、天井からの水滴が積み重なった氷柱が一年中見られることも特徴です。
No.11 西湖いやしの里根場
西湖いやしの里根場(イメージ)※写真提供:西湖いやしの里根場
西湖いやしの里根場は、大雨と台風によって壊滅的な被害を受けた根場集落の原風景を復活させた施設です。積雪も少なく日照に恵まれた里には、人々が林業・炭焼き・養蚕・酪農などに従事し、力を合わせ営んできた豊かな暮らしがありました。古材を用いて当時のまま再現された茅葺家屋などの建物は、桜や緑、紅葉に雪と、四季折々の美しい自然と背景の富士山に映え、まさに日本の原風景といった趣。古民家での陶芸・工芸・お香などのものづくり体験、郷土料理の食事や和スイーツの喫茶、地場産品のお土産や、資料館・ギャラリーもあり、いつ訪れても異なる楽しみがあります。
No.12 北口本宮冨士浅間神社
北口本宮冨士浅間神社(イメージ)※写真提供:北口本宮冨士浅間神社
北口本宮冨士浅間神社は富士山の北麓に鎮座し、1,900年以上の歴史を持つ由緒ある神社。木花開耶姫命、その夫神と父神をお祀りしています。参道には樹齢300年以上の杉並木がまっすぐに伸び、石灯籠が並びます。その静けさの中をゆくと、60年に一回立て替える鮮やかな朱塗りの「富士山大鳥居」が日本有数の大きさで出迎えます。さらに進むと、一段と澄み渡る空気の中に境内が現れ、左右に樹齢およそ1,000年の冨士太郎杉や夫婦ヒノキがそびえ立ちます。夏の火祭りや、秋の紅葉など、富士山信仰の歴史と自然の力強さを感じられるスポットです。
No.13 忍野八海
忍野八海 湧池(イメージ)
富士山の雪解け水が、20年以上かけて湧き出す透明度抜群の忍野八海(おしのはっかい)。北極星と北斗七星の形を表す8つの池で構成されています。1番霊場・雨ごいの神が住む「出口池」。最も小さな「お釜池」、洗い物が消える「底抜池(そこなし池)」、縁結びのパワースポット「銚子池」。八海で湧出量、透明度が一番の「湧池」。実は透き通っている「濁池」。富士山を水面に映し出す「鏡池」。池の菖蒲を身に巻けば病魔退散する逸話がある「菖蒲池」。近隣には茅葺き屋根の家並みが残り、日本の原風景の中、個性豊かな池めぐりが楽しめます。
No.14 山中湖花の都公園
山中湖花の都公園(イメージ)※写真提供:山中湖花の都公園
山中湖花の都公園は山中湖北岸のほとり標高1,000mの高原に位置します。30万㎡の花畑が広がるフラワーパークで、春にチューリップ、夏にひまわり、秋にコスモスと、季節ごとに色鮮やかな花々が咲き誇ります。開放的な空の下、西に約20km離れたところにそびえる富士山を、園内のどこからでも観賞できるのが大きな魅力。富士山と見渡す限りの花畑が共鳴しあう風景は写真撮影にもぴったりです。
No.15 樹空の森
樹空の森(イメージ)
富士山情報の発信、自衛隊との交流、地域活性を目的に、御殿場市の観光拠点として誕生した樹空の森。美しく雄大な富士山を眺める場所にあります。広い敷地内には、冬期の山頂観測所の物資を乗せて登った雪上車やヘリコプターの展示、溶岩が流れた際にできた溶岩樹型空洞、温泉、パークゴルフ、アスレチックやローラースライダー、花の散歩道があります。特に、富士山の歴史や観測について学べる天空シアターが人気を博しています。
富士山すそ野ぐるり一周ウォークでの四季の見どころ
富士山すそ野は富士山の美しさだけでなく、ウォーク中に眺める風景も楽しさのひとつ。春夏秋冬それぞれで変化に富んだ見どころをご紹介します。
※観光スポットへ訪れる時期は出発地域によって異なります
No.01 春
河口湖の桜(イメージ)
富士山すそ野には桜の名所が数多くあります。中でも有名なのが河口湖周辺。湖畔沿いに桜並木が続き、ピンク色の花びらと富士山の雄姿との絶景が広がります。日本を代表する美しさを満喫できるでしょう。
No.02 夏
夏の富士山(イメージ)
7~8月の富士山は雪解けが進み、山麓からは冠雪のない姿を楽しむことができます。日差しを受けて湖が光輝く様子に心が開放されるでしょう。夏の鳴沢氷穴や富岳風穴は涼しさも格別に感じます。
No.03 秋
富士山と紅葉(イメージ)
秋の名物といえば紅葉も欠かせません。例年10月上旬から富士山5合目が色づきはじめ、徐々にすそ野まで紅葉が広がっていきます。標高によって紅葉の時期が異なりますが、富士五湖の周辺には紅葉名所が点在していて、富士山と湖、色づいた木々とのコラボレーションを満喫できます。
No.04 冬
ダイヤモンド富士(イメージ)
富士山が雪をかぶった荘厳な姿は、絵画や写真で描かれてきたイメージそのもの。富士山の冬の訪れは早く、例年10月下旬に山頂付近の冠雪が確認されています。空気が乾燥して雲も少なくなるため、水蒸気によっておこる揺らぎが減少し、富士山の景色がくっきりと見えやすくなるそうです。
富士五湖
山梨県側の北麓地域にある河口湖・本栖湖・精進湖・西湖・山中湖の5つの湖は富士五湖と呼ばれます。古くから風光明媚な場所として文人墨客に愛され、富士山信仰でも欠かせない役割を担ってきました。富士五湖の魅力をご紹介します。
No.01 本栖湖
本栖湖(イメージ)
本栖湖は、富士五湖の最西端に位置する湖です。一説によると精進湖、西湖と同じ水位にあって、3つの湖は湖底でつながっていると考えられています。本栖湖の最深部は120mもあり、抜群の透明度を誇ります。本栖湖西岸にある中ノ倉峠の展望地から眺める風景は、旧千円・旧五千円紙幣の裏面に描かれた逆さ富士の図案に用いられた場所としても有名です。南岸は手つかずの森林が広がり、静かな湖畔の風景を楽しめます。秋には美しい紅葉で彩られる写真撮影に絶好のスポットです。
No.02 精進湖
精進湖(イメージ)
精進湖は、平安時代に起こった貞観大噴火で埋めたてられ、西湖と共にできたといわれています。富士山を信仰する参拝者が、富士山の登山前に湖で身を清めた聖なる水場であるため、精進湖と呼ばれるようになったようです。明治時代には、日本に帰化したイギリス人のハリー・スチュワート・ホイット・ウォーズが湖畔にホテルを建設し、世界中から観光客を集めたという歴史も有名。そんな精進湖の風景は、富士山の手前にある大室山を背後から抱えているように見えるため「子抱富士」とも呼ばれます。
No.03 西湖
西湖(イメージ)
西湖は、青木ヶ原樹海に囲まれた富士五湖の中央に位置する湖です。水深が約70mのところもあるため透明度が高く、水面が淡い藍色に輝き神秘的な景色を作り出しています。西湖ならではの景色を楽しむならば北岸の西側にある根場浜がおすすめ。湖の向こうに樹海と雄大な富士山を望む絶景ポイントです。さらに10分ほど歩くと昔ながらの集落を復元した「西湖いやしの里根場」があり、茅葺民家と西湖、富士山が織りなす日本の原風景が広がっています。
No.04 河口湖
河口湖(イメージ)
富士五湖の中でも湖岸線が一番長い河口湖。周辺は宿泊施設や美術館といった観光スポットが立ち並んでいて、ロープウェイや河口湖遊覧船などもある賑やかなエリアです。湖畔南岸沿いには道の駅や遊歩道が整備された小海公園やシッコゴ公園、冨士御室浅間神社などのお立ち寄りスポットが充実しています。春は桜、夏はラベンダーの名所でもある八木崎公園も人気です。南岸から河口湖大橋を渡ったところに、古くから文人に愛された景勝地・産屋ヶ崎もあります。夏と冬に開催される花火大会も河口湖名物のひとつです。
No.05 山中湖
山中湖(イメージ)
富士山の東北麓に位置する山中湖は、富士5湖の中で最も高い高原地にあります。冷涼な気候もあって古くから別荘地開発が行われ、夏の避暑地として人々を魅了してきました。春は一足遅く4月下旬からの桜が咲き、秋には色づきの良い紅葉、そして冬には湖面が凍ることもある寒さが特徴。コブハクチョウなどの野鳥が生息しており富士山とともに「白鳥の湖」の景色を楽しめます。周辺には花畑が広がる花の都公園をはじめ、忍野八海や須走冨士浅間神社などの見どころが豊富です。
服装や持ち物
服装は動きやすさが重要です。急な雨に備えて雨具や、紫外線対策のための帽子もお忘れなく。靴やザックは、コースに合わせて必要なものを準備しましょう。この他、服装や持ち物は下記のイラストを参考にご用意ください。
世界文化遺産・富士山のすそ野は、自然と文化、歴史が詰まっていて魅力が盛りだくさん。歩いて巡る富士山すそ野ぐるり一周ウォークで、浅間神社や富士五湖、忍野八海、青木ヶ原樹海、白糸の滝をはじめ、様々な景色を堪能してみませんか?
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