長野縣推薦觀光地~風的指引，山的訴說~長野巡遊記憶中的25景

長野県松本市にある上高地は、手つかずの自然が残る標高約1500mの山岳景勝地です。清らかな川の流れと穂高連峰や焼岳を臨める「河童橋」や、明神岳を背景に神秘的な静けさが漂う「明神池」など、絶景スポットがたくさん。鏡のような水面に雄大な穂高を映す「大正池」は、春はミネザクラが、秋は色とりどりの紅葉が湖畔を彩ります。明神池や槍ヶ岳方面を目指すなら、雨具とトレッキングシューズを備えて行くのがおすすめです。

1504年に造られた「深志城（ふかしじょう）」が始まりである「松本城」は、武田信玄や石川数正といった名だたる武将によって統治されてきた歴史あるお城です。見どころは、国宝に指定され、現存する日本最古の五重六階の「天守」。壁面には黒と白の漆塗りが施されており、コントラストの美しい天守が水堀に映るさまは見事です。重厚な黒門をくぐった先にある管理事務所では、登城の記念となる珍しい御朱印「御城印」をいただけます。

長野県の中心に位置する「諏訪湖」は、周囲約16kmの信州最大の湖。湖畔は公園として整備され、ジョギングやサイクリングを楽しむ人々でにぎわいます。湖を望む「立石公園」からは、霧ヶ峰や八ヶ岳を背景に諏訪湖を一望できる絶景が広がり、特に夕暮れ時の眺望は格別です。また、中央道の「諏訪湖SA（上り）」も、展望台からの湖景が美しい立ち寄りスポット。夏は遊覧船、冬はドーム船でのワカサギ釣りなど四季を通じたレジャーが人気です。湖畔にある国の重要文化財「片倉館」では、歴史あるロマンチックな浴場で天然温泉が堪能できます。

善光寺には「牛に引かれて善光寺参り」「一生に一度は善光寺参り」といった諺があり、江戸時代から信仰・庶民信仰の象徴として親しまれてきました。信仰心の有無を問わず「一度の参拝で極楽往生に近づく」と伝えられており、宗派不問の単立寺院として庶民に広く開かれています。現在の本堂は1707年（宝永4年）再建の木造建築で、高さ約29m・間口約24m・奥行約54m、108本の柱を用いた東日本最大級の構造を誇り、1953年に国宝に指定。年間600万人以上が参拝する、歴史とご利益を求める人々にとって特別な地です。

武田信玄の息子、仁科盛信（にしなもりのぶ）と織田信忠が壮絶な戦いを繰り広げた「高遠城（たかとおじょう）」の面影が残る「高遠城址公園」。入母屋造りの「高遠閣」や城下から移築された「大手門」等、古きをしのぶ歴史的資料があります。桜の名所としても有名で、例年4月上旬には園内を約1500本のタカトオコヒガンザクラの濃いピンク色が彩り、出店やライトアップが楽しめる「桜まつり」が開催されます。桜の季節以外は無料で、ゆったりと散策できるスポットです。

長野県を代表する絶景ドライブルート「ビーナスライン」は、美ヶ原高原をはじめとする標高約2000mの高原地帯を貫きます。なかでも「美しの塔」や「王ヶ鼻」からの北アルプスの大パノラマは圧巻。高原の澄んだ空気の中で星空観賞や紅葉狩りが楽しめ、信州の自然を満喫できます。展望レストランや土産店がある「道の駅美ヶ原高原」も立ち寄りスポットとして人気。信州観光やドライブ旅行にぴったりの観光地です。

真田昌幸が築城した「上田城」は、1585年から二度にわたって徳川軍を撃退した「上田合戦」が行われた地であり、難攻不落の城として知られています。1600年の関ヶ原の戦いで敗戦し破却されましたが、後に上田藩主の仙石氏によって再建されました。「西櫓」や「真田石」と呼ばれる石垣等、かつての上田城を感じさせる遺構が残っています。「二の丸堀跡」のケヤキ並木遊歩道では、秋になると色鮮やかに上田城を彩る紅葉を観賞できます。

軽井沢の白糸の滝は、落差約3 m、幅約70 mの岩肌から清流が絹糸のように静かに流れ落ち、癒しを感じる「静」の名所として愛されています。夏季には毎年プロジェクションマッピングとライトアップが行われ、自然とアートが融合した幻想的な世界が広がります。滝へのアクセスは白糸ハイランドウェイ（有料）で、入場料や駐車場は無料。涼やかな夜のひとときを楽しむスポットとして人気です。

中山道の「木曽路」は、まるで時が止まったかのような風情ある宿場町が連なり、妻籠宿を皮切りに馬籠宿、奈良井宿へと続きます。妻籠宿では江戸時代からの木賃宿・上嵯峨屋や南木曽町博物館で往時の暮らしを感じられ、五平餅の素朴な味わいが旅を彩ります。馬籠宿は坂と石段がつくるフォトジェニックな町並みが魅力。中山道の歴史をガイドとともに辿る散策も人気です。奈良井宿は「桟（かけはし）」と呼ばれる木製樋で知られ、水路を縁どる格子窓の家々が趣を醸します。木曽路全体を巡るには2〜3時間、宿場ごとに違った“江戸の暮らし”を体感し、心静まる歴史旅を楽しめます。

横湯川渓谷にある「地獄谷野猿公苑」は、温泉に浸かる野生のニホンザルを間近で観察できる人気のスポットです。地獄谷エリアでは冬季に最低−10℃以下になる日もあり、厳寒期にサルたちが気持ちよさそうに温泉に浸かる姿は時に人間のようです。柵のない自然観察環境で、野生に近い状態のサルが見られます。駐車場からの遊歩道往復と観察を含め、全体で1.5〜2時間程度の所要時間が目安です。徒歩圏内の温泉旅館「後楽館」で、見学後ゆったりと温泉に浸かるのもおすすめです。

阿智村は、環境省が認定する「全国で一番星が輝いて見える場所」として知られる観光地です。「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」では、標高1400mの山頂で星空観察を楽しめます。代表的な昼神温泉郷は「美人の湯」とも呼ばれるほど泉質に定評があり、日帰り入浴施設も充実しています。春には約5000本の花桃が咲く「はなもも街道」も見どころです。富士見台高原ではロープウェイやリフトで高原の絶景を満喫でき、冬はスキーも可能です。他にも、鵞流峡を船で渡れる「天竜舟下り」や天竜川ラフティングなど、体験型コンテンツも豊富です。

奥蓼科にひっそりと佇む御射鹿池は、鏡のような水面に四季折々の風景を映しだす風光明媚な池です。稲作に利用するために造られた人工的な溜め池で、水質は酸性が強く魚が生息できないため、この澄み切った美しさが生まれました。池を囲むカラマツ林は、春には新緑、夏には深い緑、秋には黄金色に紅葉し、辺りを一色に染め上げます。冬には池を真っ白な雪と氷が覆い、幻想的な銀世界が楽しめます。

安曇野は北アルプスの麓に広がるエリアで、美しい田園風景と、環境省から名水百選にも選ばれた清らかな湧水に恵まれた観光地です。代表的な観光名所である「大王わさび農場」では、広大なわさび田と湧水を活かした景観が楽しめるほか、わさびソフトといった地元ならではのグルメも充実。散策路や3連水車・大王神社・親水広場などの見どころも豊富です。安曇野ちひろ美術館では、世界各国の絵本画家の作品を鑑賞したり、併設の絵本カフェで絵本を読みながら休憩したりすることが可能です。果物狩りやサイクリング、わさび収穫など体験型観光が多く、五感で楽しめる地域になっています。

戸隠神社は、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社から成る古社です。五社めぐりは、徒歩約4時間で完了。随神門や、奥社にある200本以上の巨樹が立ち並ぶ杉並木、中社の宝物館、三本杉、宝光社の石段など、各社で見どころが豊富です。参拝道中には宿坊やそば店が点在し、名物の戸隠そばも楽しめます。近隣には、戸隠そば博物館「とんくるりん」でのそば打ち体験や、「戸隠キャンプ場」でのキャンプなど、体験型アクティビティも充実しています。

千畳敷カールは、中央アルプス・宝剣岳の標高2612mに広がる氷河地形で、四季折々の自然が楽しめる人気観光地です。畳を1000枚敷いたほどの広さがあることから「千畳敷カール」と呼ばれているこの地では、春から夏にかけては150種以上の高山植物が咲き誇り、秋には紅葉、冬には雪景色や星空観賞が楽しめます。1周約45分の遊歩道が整備されており、初心者でも気軽に絶景散策が可能です。駒ヶ岳ロープウェイでアクセスでき、雲海や南アルプスの大パノラマも見どころです。千畳敷カールと宝剣岳を一望できるテラスや個室空間なども用意されているため、絶景を眺めながら休憩や買い物が楽しめます。また、専門ガイドによる高山植物観察ツアーや紅葉ウォークなども実施されています。

軽井沢は、歴史的建築や街並み・自然の景観・ショッピング施設などが充実している高原リゾートです。旧軽井沢銀座通りには、老舗ベーカリーやカフェ、コーヒーショップ、食べ歩きの店などが並び、石畳の街並みが続きます。軽井沢最古の教会であるショー記念礼拝堂などの歴史ある建物も点在。地下水が白糸のように落ちる「白糸の滝」や雲場池では、四季折々の自然美を楽しめます。万平ホテルは格式ある宿泊施設として知られ、裏手には「幸福の谷」などの散策路もあります。

「小諸城」は、城郭が城下町よりも低い位置にある日本で唯一の「穴城（あなじろ）」。戦国時代に武田信玄の命で山本勘助らによって整備されました。質実剛健な「大手門」や、野面石積みの「天守台」等が残っており、400年前の地勢を活用した天然要塞としての面白さを味わえます。春にはソメイヨシノをはじめとした約500本の桜が咲き誇り、秋にはモミジやイチョウが園内を彩る等、自然も魅力のスポットです。

渋温泉は、長野県山ノ内町にある歴史ある温泉街で、9つの外湯をめぐる「九湯めぐり」が名物です。宿泊者は専用の湯鍵と祈願手ぬぐいを使って各湯を巡り、満願成就を祈願する伝統的な体験ができます。泉質は主に「ナトリウム・カルシウム－硫酸塩・塩化物温泉」。外湯ごとに源泉や効能が異なり、弱アルカリ性や鉄分を含む湯もあるため、神経痛・皮膚病・リウマチなどに効果があるとされています。渋温泉街の石畳の細道には、温泉饅頭の店や土産店、老舗旅館が点在。国の登録有形文化財「歴史の宿 金具屋」をはじめとする木造建築が、レトロな温泉街の情緒を醸し出します。

諏訪大社は、諏訪湖周辺に鎮座しており、上社本宮・前宮・下社春宮・秋宮の四社から成る全国の諏訪神社の総本社です。片拝殿が幣拝殿の左右に並ぶ独特の建築様式「諏訪造り」や、樹齢800年になる御神木「根入りの杉」などの見どころが満載です。1200年以上続く続く御柱祭は全国的に有名であり、宝殿の作り替えや御柱選びなどの神事が一通り行われます。各社には「水眼の清流」「御神湯」など自然に囲まれた神域が広がり、パワースポットとしても人気。四社をめぐる参拝や御朱印集めも楽しめます。

八ヶ岳山麓に広がる蓼科高原は、標高1500～1800 mに位置する国内有数の高原リゾート地です。白樺湖や蓼科湖での遊歩道・ボート・乗馬・釣りなど多彩なアクティビティが楽しめ、ピラタス蓼科スノーリゾートではスキーも可能。テニス・ゴルフも備え、夏は避暑、冬は雪遊びや温泉で癒しのひとときを過ごせます。レストランや温泉施設も充実し、自然とリラクゼーションが共存する滞在に最適なスポットです。

野沢温泉は、江戸時代から続く13ヶ所の外湯（共同浴場）が無料で利用できる歴史ある温泉地です。泉質は「含硫黄－ナトリウム・カルシウム－硫酸塩泉」を中心に複数あり、すべて源泉かけ流し。泉温は40〜90℃で、神経痛・皮膚病・アトピー性皮膚炎などに効果があるとされます。地域の人が掃除や光熱費を負担する「湯仲間」制度により地域で守られています。中でも三層木造建築の「大湯」は街の象徴的存在です。また、温泉街にある「麻釜」では、高温の源泉で卵を茹でられる専用釜もあります。27ヶ所の集印を集める集印めぐりや、足湯を楽しめるミニ温泉広場「湯らり」も人気です。

白馬・栂池エリアは、スキーリゾートとして知られる白馬八方尾根や、日本でも有数の高層湿原である栂池自然園などが集まる観光地です。夏は、白馬五竜高山植物園や栂池自然園での高山植物観賞や絶景トレッキングが楽しめます。白馬岩岳マウンテンリゾートでは、白馬三山（白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳）の絶景はもちろん、マウンテンバイク・トレッキングといったスポーツを楽しめる点も魅力です。北アルプスの白馬槍ヶ岳では、南俣川右岸が泉源の「白馬八方温泉」で日帰り入浴も楽しめます。

槍ヶ岳は標高3180 mを誇る北アルプス屈指の岩峰で、日本全体でも富士山に次ぐ第5位の高さを誇ります。その鋭い峰は「天を突くかのよう」と例えられ、『日本百名山』の深田久弥も「まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたい」と書いています。山頂直下には槍ヶ岳山荘があり、以前は最大650名収容可能でしたが、現在は約300名に制限されています。最新の山小屋情報は公式サイトでご確認ください。

小布施は、浮世絵師・葛飾北斎が晩年を過ごした町として知られ、代表的な美術館「北斎館」では葛飾北斎が書いた肉筆画や天井絵など多彩な作品が鑑賞できます。北斎の天井絵「八方睨み鳳凰図」を所蔵する岩松院もあります。また、名産の栗の木を敷き詰めた道である「栗の小径」も観光スポットとして人気。美味しい栗おこわが食べられる「桜井甘精堂 泉石亭」でグルメを楽しむのもよいでしょう。他にも、北信五岳の雄大な景色と天然温泉が楽しめる「あけびの湯」も人気です。

寝覚の床は、木曽川の急流が花崗岩を削って形成した奇岩群で、国の名勝（文部科学大臣指定）・木曽八景に数えられる景勝地です。白い岩肌と緑色の水面が織りなす風景は圧巻で、遊歩道を下れば間近での観賞も可能です。浦島太郎が竜宮城から帰った後に目覚めた場所であるといわれており、「宝物館」には浦島太郎が使っていたという釣竿が展示されています。周辺には散策ルートや展望スポットが整備され、木曽名物のそばや五平餅、ジビエ肉などを味わえる飲食店も点在しています。