伊勢神宮ツアー・旅行

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伊勢神宮ツアー・旅行ならクラブツーリズム。「お伊勢さん」「大神宮さん」とも呼ばれている日本人のこころのふるさと伊勢の「神宮」。ツアー(旅行)のご予約も簡単です。

千種清美さんと学ぶ

伊勢神宮と神宮式年遷宮について

伊勢神宮では1300年にわたり20年に1度、神さまをまつる社殿を建て替え、御神体をお遷しする
式年遷宮(しきねんせんぐう)が繰り返されてきました。平成25年には62回目が行われました。
その平成17年から8年の歳月をかけて行われてきて第62回神宮式年遷宮の様子について
千種清美さんによる記事をご紹介します。

講師

千種清美さん(皇學館大學非常勤講師)

プロフィール

実践女子大学卒業後、NHK津放送局アシスタント、三重の地域誌「伊勢志摩」編集長を経て独立。三重の地から全国に情報発信を続ける。「お伊勢さん鳥居おかげ縁起」(講談社)、「永遠の聖地 伊勢神宮」(ウェッジ)「伊勢神宮 常若の聖地」(ウェッジ)を著書に持つ「伊勢学」のエキスパート。三重テレビ特別番組「市記念遷宮記念 お伊勢さん」10本の脚本を担当。

伊佐奈弥宮など(イメージ)

伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮(いざなぎのみや いざなみのみや)

別宮の月読宮には、天照大神と月読尊の父神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、母神の伊弉冉尊(いざなみのみこと)の宮もあります。
この男女の神は夫婦で、一緒に国を生み、国土を造成し、さらに神々を生みました。日本の国土を作った創造神といわれます。
『古事記』では、妻の伊弉冉尊が火の神を産んで死んだため、夫の伊弉諾尊は黄泉(よみ)の国へ追うのですが、妻の醜い死体を見て、逃げ帰ります。そのとき穢れを祓うために左眼を洗うと、天照大神が、右目からは月読尊が生まれるのです。さらに素戔嗚尊(すさのおのみこと)を加え三貴神と尊ばれる三神は、禊(みそぎ)から誕生しているのです。これは身の穢れを祓うことによって、新たな力を得ることを物語っているのかもしれません。
立柱祭・上棟祭は3月15日です。

瀧原宮(イメージ)

瀧原宮、瀧原竝宮(たきはらのみや たきはらならびのみや)

天照大神の“遥宮(とおのみや)”と呼ばれる別宮で、天照大神がご祭神です。宮川の上流の大紀町にあり、内宮とは20キロ以上離れています。別宮の中で最も広い神域は、大台山系に続く森に覆われ、森閑とした雰囲気を漂わせています。
私はとくに参道から川に下りた、素朴な御手洗場(みたらし)が好きです。深い森から流れ出た清流に手をひたすと、心身ともにリフレッシュします。自然の川水の清らかさに、改めて気づきます。
天照大神をまつるお宮は二つ並び建ちます。参道を行くと奥が瀧原宮、手前が瀧原竝宮です。なぜこのような離れた地に別宮があるのか、かつてはこのあたりに住む人々が天照大神をまつっていたからとも考えられていますが、詳細はわかりません。
立柱祭と上棟祭は4月15日に行われます。

伊雑宮(イメージ)

伊雑宮(いざわのみや)

天照大神をまつる、もうひとつの“遥宮”は、志摩市磯部町にあります。地元では「いぞうぐう」と呼び親しまれている別宮です。内宮から伊勢道路を使うと車で20分ほどのところですが、ここはかつての志摩国。伊勢神宮の別宮ながら志摩国の一の宮にもなっていて、志摩地方の漁師や海女はこのお宮の「磯守(いそもり)」を受けるなど、地元から篤く信仰されています。
また、神域に隣接する御料田で毎年6月24日に行われる御田植式は、国重要無形民俗文化財に指定され、大勢の人々で賑わいます。意外かもしれませんが、ここは志摩地方でも有数の田園地帯で、古代に倭姫命が天照大神の御贄の地を探し求めた際、稲穂をくわえて飛んでいた真鶴が落としたという「落ち穂」伝説が残ります。
立柱祭・上棟祭は5月25日です。

風日祈宮(イメージ)

風日祈宮(かざひのみのみや)

内宮の神域内にある別宮です。参道の神楽殿から右に折れ、風宮橋を渡ったところに鎮まります。
ご祭神は、級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)。どちらも風の神です。
日本神話には『古事記』、『日本書紀』がありますが、神の由来もそれぞれ異なります。この風の神も、『古事記』は伊弉諾尊と伊弉冉尊によって国生みのあとに、19番目に生まれたとしますが、『日本書紀』は国生みのあと、伊弉諾尊が国々にかかる霧を吹き払われたら、その息が神になった、それが級長戸辺命、別名を級長津彦命というとあります。風は、神の息ともいわれるのは、この『日本書紀』の記述からなのです。毎年5月14日と8月4日には風日祈祭が行われます。立柱祭・上棟祭は6月10日です。

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