20 Recommended Tourist Spots in Wakayama Prefecture! ~A Place Where Myth and Reality Intersect~

熊野古道・大門坂は、和歌山県那智勝浦町に位置する熊野那智大社への参詣道です。全長約500メートル、高低差約100メートルの石畳道が続いています。古道の途中には、樹齢800年を超える老杉や夫婦杉、霊場への入り口ともいわれる振ヶ瀬橋、関所跡などの見どころがあります。夫婦杉近くでは平安衣装のレンタル体験ができるため、着用して熊野古道を散策するのもよいでしょう。大門坂入口から熊野那智大社、那智の滝への散策コースが人気で、所要時間は約2〜3時間を見込めばOKです。

熊野那智大社は、和歌山県那智勝浦町にある熊野三山の一社であり、全国の熊野神社の総本社とされています。朱塗りの社殿が6棟並んでおり、礼殿と合わせて神聖な雰囲気を漂わせています。境内には樹齢約850年の大楠があり、根本の空洞を通って無病息災を願う「胎内くぐり」体験が可能です。隣接する那智の滝は、落差133メートルを誇り、神武天皇によって祀られたといわれています。両所とも世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されているスポットです。

潮岬は、本州最南端に位置し、太平洋を眺望できる景勝地です。潮岬観光タワーでは海抜100メートルからの360度パノラマを楽しむことができ、本州最南端訪問証明書も発行されています。内部のらせん階段を登ると大海原を一望でき、周辺には約10万平方メートルの芝生広場「望楼の芝」が広がります。例年1月には「本州最南端の火祭り」が開催。同じ頃の冬の時期には、水平線から出た太陽が同じ水平線城へ沈むという、潮岬ならではの神秘的な風景も堪能できます。

高野山は弘法大師空海が開山した真言密教の聖地で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。高野山の「奥の院」へ向かう参道には、一の橋と中の橋の2種類があります。一の橋から御廟までは約2キロメートル続いており、樹齢数百年以上の杉木立が点在。織田信長や上杉謙信、法然、親鸞、伊達政宗をはじめ、歴史にゆかりのある人物の墓跡や供養等、記念碑、慰霊碑などが数多く設置されており、歴史ファンに人気です。

南紀白浜温泉は古くからの文献にも記述されている、1350年以上の歴史を持つ温泉地です。「崎の湯・牟婁の湯・長生の湯・白良湯・網の湯・網の湯」という6つの外湯が点在しており、とくに万葉集にも登場する「崎の湯」は、雄大な太平洋に面した開放的な露天風呂が特徴です。白良浜を望む「白良湯」も人気で、観光にも便利な立地。温泉街では足湯巡りや路地裏散策も楽しめます。一年を通じて温暖な気候に恵まれており、新鮮な海の幸を楽しめる点も魅力です。

千畳敷は、南紀白浜を代表する景勝地で、太平洋に面した広大な岩盤と、打ち付ける波しぶきが織りなす光景が特徴的です。約1800万年前から1500万年前に堆積した砂岩が波によって浸食され、地名の由来にもなった「畳を千枚敷いたような」独特の地形を形成しています。水平線に沈む夕陽はとくに人気が高く、写真愛好家にも知られたスポットです。周辺には南紀白浜のお土産を購入できる「茜・千畳茶屋」や、太平洋を眺めながら食事を楽しめる「海鮮屋千畳」といった施設もあります。

和歌山城は、虎伏山に築かれた白い天守閣が特徴の名城で、1585年に豊臣秀吉の弟・秀長によって築かれました。敷地内には、斜めに架かる構造が特徴の「御橋廊下」や国の名勝にも指定されている西之丸庭園があり、四季折々の自然を楽しめます。城内には約130点の動物を展示した和歌山城公園動物園や茶室も整備されており、家族連れにも人気です。天守閣からは和歌山市街や紀ノ川を一望でき、石垣には和歌山特産の青石が使用されています。他にも、忍者によるおもてなし体験を受けたり、「わかやま歴史館」で歴史を学ぶこともできます。

アドベンチャーワールドは、陸・海・空の動物たちが共存する体験型テーマパークです。サファリワールドでは、ライオンやゾウ、キリン、シマウマ、サイなどを専用のキャラバンに乗りながら観察できます。マリンワールドでは、イルカやクジラがショーを行う「マリンライブ」や、極地で暮らすペンギンなどを観察できる「海獣館」などを楽しめます。ふれあい広場では、小動物とのふれあいやエサやり体験が可能で、プレイゾーンには観覧車やジェットコースターなどのアトラクションもあります。飲食・ショッピング施設も充実しています。

友ヶ島は、和歌山市沖に位置する無人島群の総称です。「沖ノ島・地ノ島・虎島・神島」の4つから成り立っており、旧日本軍の砲台跡や弾薬庫跡などが残っています。島内にはヒトモトススキやテツホシダなどの植物が自生。砲台跡や灯台、展望台を巡るハイキングコースが整備されており、2時間半ほどで主な見どころを散策可能です。島内には白亜の友ヶ島灯台や日本標準時子午線が通る子午線広場もあり、絶景スポットとして人気。南垂水キャンプ場ではキャンプや磯遊び、釣りも楽しめます。

忘帰洞は、ホテル浦島が所有する天然洞窟温泉です。波と風の浸食により作られた洞窟に湧出した天然温泉で、間口25メートル・奥行き50メートル・高さ15メートルの規模を誇ります。太平洋を一望でき、日の出や荒波など四季折々の景色が楽しめる点が魅力です。泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉の源泉かけ流しで、神経症や筋肉痛、関節炎、五十肩などへの効能が期待されます。温泉は日帰りの利用も可能。他にもホテル浦島では、同じく天然洞窟温泉である「玄武洞」も楽しめます。

円月島は、白浜を象徴する小島であり、正式名称は高嶋です。南北約130メートル・東西約35メートル・高さ約25メートルの島の中央に円月形に開いている海蝕洞が特徴です。島は礫岩で形成され、自然の浸食による独特の岩肌が見られます。夕陽が洞の中央を通過する光景は「和歌山県の夕日100選」（「日本の夕陽百選」選考委員会選定）に選ばれており、とくに春と秋には夕陽が穴に沈む光景を堪能できます。また、円月島周辺では白良浜・千畳敷・三段壁などの観光地も近く、他のスポットと合わせて観光を楽しめます。

淡嶋神社は、全国にある淡嶋・粟島・淡路神社の総本社で、神功皇后や仁徳天皇にまつわる伝説を持つ歴史ある神社です。境内には約2万体の人形が奉納。例年3月3日には、雛人形を白木の舟に乗せて海に流す「雛流し」が行われます。婦人病・安産・子授け・恋愛成就のご利益があるとされ、体の健康を祈る「茅輪くぐり」も体験できます。他にも、針の上達を願う「針供養」や、短冊に願いを書ける「たなばた祭」、無病息災の冬越しを願った「甘酒祭」といった年中行事も行われています。

白良浜は、全長約620メートルの白砂が広がる遠浅の浜で、ガラスの原料にもなる珪砂砂岩によって形成された雪のように白い砂が特徴です。「日本の渚百選」（日本の渚百選中央委員会選定）や「快水浴場百選」（環境省選定）に選定され、ハワイ・ワイキキビーチと姉妹提携を結んでいます。エメラルドグリーンの海とヤシの木のコントラストが南国の雰囲気を演出し、夏季は海水浴やマリンスポーツが盛んです。年間を通じて散策やウォーキングも可能で、周辺には温泉施設や地元グルメを楽しめるスポットも充実しています。

紀三井寺は、西国三十三ヶ所霊場の第二番札所であり「絶景の宝庫 和歌の浦」の日本文化財にも認定されています。楼門をくぐっですぐに現れる231段の石段の先には、日本名水百選（環境省選定）に選ばれた三井水が湧き、健康や長寿にご利益があるといわれています。早咲き桜の名所としても有名です。室町時代建立の紀三井寺多宝塔は国の重要文化財に指定。ケーブルカーが整備されているため気軽に参拝でき、三井水で淹れたコーヒーを楽しめる「天空かふぇ」といった休憩所も充実しています。

三段壁は、長さ約2キロメートル、高さ約50〜60メートルの断崖絶壁が太平洋に面して続く景勝地です。「日本の名勝（文部科学大臣指定）」に指定されており、展望台からは太平洋と断崖のコントラストを望めます。断崖から地下36メートル下にある三段壁洞窟には、エレベーターで降下可能です。熊野水軍が船を隠したと伝えられており、番所小屋が再現されています。洞窟奥には青銅で作られた「辯才天」が祀られ、パワースポットとしても有名です。周辺には「三段壁足湯」や和歌山グルメを食べ歩ける「さんだん通り」などもあり、洞窟と合わせて楽しむことができます。

天神崎は、田辺湾の先端に突き出ている岬です。森・磯・海が平坦な岩礁を挟んで同居することで、一体的な生態系を作り上げています。干潮時には岩礁にたまった水が空を映し出し、美しい鏡面景観が現れます。約60種のサンゴや約250種の植物、約50種の野鳥、約500種の海藻など、さまざまな生物を確認できるため自然観察にも最適です。沖合には「元嶋神社の海上鳥居」があり、美しい夕陽を一緒に撮影できるフォトスポットとしても知られています。

湯の峰温泉は、開湯から1800年以上の歴史を持つ温泉です。世界遺産に登録された「つぼ湯」は天然岩を利用した浴場であり、1日に7回湯の色が変化する現象を楽しめます。源泉温度は約90度。硫黄や鉄分を含む源泉かけ流しの温泉であり、土産物で購入した卵や野菜を川沿いの湯筒で茹でて楽しむことができます。近隣には、九十九王子のひとつである「湯峯王子」や小栗判官伝説の史跡などがあり、熊野古道へのアクセスも良好です。日帰り入浴施設や宿泊施設も整備され、温泉と歴史散策の両方が楽しめる温泉地です。

白崎海岸は、白亜の石灰岩と紺碧の海が織りなす景観から「日本のエーゲ海」と称され、「日本の渚百選」（日本の渚百選中央委員会選定）に指定されています。約2億5000万年前のサンゴや貝殻が堆積してできた石灰岩地帯には、展望台や遊歩道が整備され、夕陽や星空も楽しめます。公園内には「白崎海洋公園道の駅」があり、特産品販売やレストラン、宿泊施設も併設。白崎クルーズでは、ゲートのように穴が空いている壮大な立厳岩やウミネコの群れなどを海上から観賞できます。周辺には、2億5000万年以上前にできた「戸津井鍾乳洞」やサラサラの砂浜が広がる「衣奈海岸」などのスポットも充実しています。

瀞峡は、奈良・三重・和歌山の三県境に位置する北山川の大峡谷です。国の特別名勝・天然記念物に指定されています。上流から「奥瀞・上瀞・下瀞」に分かれており、とくに下流の「瀞八丁」では、巨岩と奇岩が連なる壮大な景観を楽しめます。川舟観光やカヤック、SUPといったアクティビティも充実。「川舟観光かわせみ」では、原動機付きボートに乗って、瀞峡を水上から間近に鑑賞できます。瀞峡にある「瀞ホテル」で、瀞八丁の景色を眺めながら軽食を楽しむのもよいでしょう。

とれとれ市場／とれとれパークは、南紀白浜を代表する複合型観光施設です。全国各地の新鮮な魚介類や和歌山の特産品が揃い、マグロ解体ショーも行われます。とれとれ横丁では海鮮丼や寿司を味わうことができ、市場で購入した食材はBBQコーナーで調理することも可能です。パーク内には、ドーム型宿泊施設「とれとれヴィレッジ」や天然温泉「とれとれの湯」があり、釣堀や屋形船などの体験型アクティビティも楽しめます。施設内にはパンダをモチーフにした宿泊棟「パンダヴィレッジ」も併設されており、子ども連れにも人気です。