14 Izu sightseeing spots that are fun for both adults and children!

「来宮神社（きのみやじんじゃ）」は、熱海郷の地主の神であり来宮の地に鎮座している全国44社のキノミヤジンジャの総社です。樹齢2100年以上を超える御神木であり国指定天然記念物の「大楠」や、神事の舞・奉納演奏などの奉納所である「神楽殿」、神前結婚式や披露宴などが行われる「大楠五色の杜」といった多数のスポットが点在しています。境内には、｢茶寮・報鼓（ほうこ）｣「茶寮・五色の杜」「厨・楠の香」などの休憩所が点在。熱海紅茶や静岡みかんジュースといったソフトドリンクや「来福スウィーツ」などを楽しめます。

約4000年前の大室山の噴火で生まれた溶岩岸壁が続く城ヶ崎海岸。長さ約48m・高さ約23mの城ヶ崎吊橋とも呼ばれる門脇吊橋(門脇つり橋)からは、切り立つ断崖と紺碧の海を足元に望めます。全長約9kmの遊歩道を歩けば、波しぶきの音や潮風に包まれながらダイナミックな海岸線を満喫でき、灯台や海を見渡すビューポイントでの撮影も楽しめます。「門脇埼灯台」の展望台からは、天気が良ければ、伊豆七島や天城連山を望むことができます。

「大室山」は、約4000年前の噴火でできた標高約580mの山です。粘り気の弱い溶岩のしぶき（スコリア）や火山弾が火口の周囲に降り積もって生まれました。山全体が国の天然記念物の指定を受けているので、保護のため、徒歩での登山は禁止されており、登山リフトに乗って空中散策を楽しみながら、登れます。山頂到着までは、絨毯のような山肌や大空の美しさ、山野草の花も見られるでしょう。山頂では1周約1kmの噴火口跡を散策する「お鉢めぐり」が可能であり、富士山や伊豆諸島、房総半島を見渡せる360度の大パノラマが楽しめます。また、山頂の売店では名物の「大室山山焼き団子」や軽食などが食べられます。噴火口跡ではアーチェリーを楽しむことができ、使用した的はお土産として持ち帰れます。

「かわづななだる」と読む河津七滝は、上流から順に①釜滝、②エビ滝、③蛇滝、④初景滝、⑤カニ滝、⑥出合滝、⑦大滝を指し、大小7つの滝のことです。7つの滝をめぐるには、遊歩道が整備されており、全長約46メートルの吊り橋や、伊豆の踊り子像が2ヶ所設置されていて、片道約1時間かけて巡ることができます。河津七滝で最大の大きさを誇る大滝では、展望台が整備され、展望台から滝全体を一望できます。

伊豆の春を告げる河津桜は、濃いピンク色の花が特徴の早咲きの桜。河津川沿いには「河津桜並木 菜の花ロード」が続き、桜色と菜の花の黄色が鮮やかなコントラストを描きます。例年2月上旬から約1か月にわたって河津桜まつりが開催され、屋台やライトアップでにぎわう川沿いをそぞろ歩きながら、ひと足早い春の空気を感じられます。

日本の滝100選に選ばれた浄蓮の滝は、高さ約25mから真っすぐに落ちる水流と、コバルトブルーの滝つぼが印象的。周囲の岩肌には溶岩が冷えてできた柱状節理が見られ、涼やかな空気に包まれた渓谷美が広がります。遊歩道を下りると滝壺近くまで行くことができ、わさび田や渓流釣り場を眺めながら、伊豆の自然と清流の恵みを感じるひとときが過ごせます。

「伊豆の小京都」とも呼ばれる修善寺温泉は、桂川沿いに「竹林の小径」が続く、風情ある湯の街です。地名の由来となった古刹・修禅寺を参拝したあとは、美しい竹林に囲まれた「竹林の小径」の散策や、川沿いの足湯でひと息つくひとときも魅力です。歴史を感じる街並みと温泉情緒が調和し、歩くだけで心がほどけていくような時間を楽しめます。

西伊豆の海に突き出した恋人岬は、駿河湾越しに富士山を望む眺望が魅力の岬。木製デッキの先にある「ラブコールベル」は、3回鳴らしながら大切な人の名を呼ぶと愛が実ると伝えられ、恋愛成就のパワースポットとして知られています。海風に吹かれながら穏やかな海と空を眺めれば、ロマンチックな雰囲気に包まれる散策タイムに。春夏には周囲に咲く花々も彩りを添えます。

西伊豆を代表する景勝地・堂ヶ島では、白い凝灰岩の断崖と青い海が織りなす景観が見どころ。天然記念物「天窓洞」では、天井の穴から差し込む光が海面を照らし、神秘的な光景が広がります。干潮時に沖の島々と陸がつながる「三四郎島」のトンボロ現象も知られており、時間帯を合わせて訪れると、海と地形が生み出す不思議な風景に出会えます。

「黄金崎」は、夕陽を浴び岬全体が黄金色に見える伊豆半島を代表するジオサイトです。「プロピライト」と呼ばれる自然現象によって風化した安山岩が、温泉水によって黄褐色に変質しました。「黄金崎のプロピライト」は県の天然記念物に指定されており、公園内には遊歩道や展望台、芝生の広場があるため散策を楽しめます。黄金崎海岸は西風が吹かない限り1年中潜れるため、絶好のダイビングスポットです。無料休憩施設「こがねすと」では、西伊豆町ならではの「西伊豆自慢品」が購入できたり、西伊豆名産ところてんなどを食べたりできます。

松崎町の「なまこ壁通り」とは、建物の壁面に平瓦を貼り、目地という継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗った「なまこ壁」によって構成されているスポットです。職人技が凝縮された白と黒のデザインや重厚な外観、入念な仕上げの漆喰、建物に施された漆喰鏝絵の妙などを鑑賞できます。なまこ壁の街並みの中には、明治時代の呉服問屋であった中瀬邸や伊豆文邸などの歴史的スポットも点在。とくに中瀬邸の母屋内に建てられた蔵の黒漆喰仕上げのなまこ壁は、松崎町の中でもここでしか見られません。

田牛海水浴場近くにある龍宮窟は、海食洞の天井が崩れて生まれた直径40〜50mほどの円形の「天窓」が特徴の景勝地。洞窟の底から見上げると、岩壁の間から空と海が見え、満ち潮の海面が青く輝きます。上部の遊歩道を一周すると、海岸線とともに天窓の輪郭を見下ろせるビューポイントもあり、角度によってはハート形に見える景色が人気。足元の岩場に気をつけながら、ダイナミックな地形を間近に感じる散策を楽しめます。

開国の地・下田では、境内から参道にかけて数百株のアメリカジャスミンが植えられた「ジャスミンの寺」として有名な「了仙寺」と、その門前から続く下田ペリーロード周辺が散策にぴったり。石畳の道沿いには柳並木やレトロな建物が並び、川面を渡る風とともに異国情緒ある雰囲気を感じられます。歴史に思いを馳せながら、カメラ片手にゆっくり歩けば、路地や橋の一つひとつが旅情を高めてくれます。

「石廊崎」は伊豆半島最南端にある岬です。海底火山が生み出した高さ100mもの断崖絶壁が続いており、美しい海原を一望できます。断崖には、海上安全や商売繁盛などの神を祀っている「石室神社」と、恋愛成就のご利益があるとされる「熊野神社」が建てられています。先端には「石廊埼灯台」があり、海上保安庁、（公社）燈光会による「あなたが選ぶ『日本の灯台50選』」に選ばれました。近隣には「石廊崎オーシャンパーク」があり、フードコートで休憩したり土産物を買ったりなど、休憩しつつもゆっくり周辺を散策できます。