11 sightseeing spots in Okayama where tradition and modernity collide

倉敷美観地区は人気の観光スポット。白壁が特徴的な建物や倉敷川の柳並木等があり歴史ある風情が魅力的です。美術館や、古民家を改装した飲食店等見ておきたいスポットがたくさんあります。まずは、「くらしき川舟流し」で船頭さんの案内を聞きながら街並みを眺めるのがおすすめ。倉敷土産の定番のお菓子、橘香堂の「むらすずめ」は食べ歩きに適しています。美観地区店では、むらすずめの手焼き体験ができます。

倉敷市にある美術館「大原美術館」は、1930年開館の歴史ある美術館。名画を鑑賞できる本館、近代洋画から現代アートの分館（改修工事のため休館中）、古美術の工芸・東洋館と3つの展示場で構成されています。本館ではエル・グレコの「受胎告知」等を鑑賞できます。幅広いジャンルを鑑賞できるため、美術に興味がある方はもちろん、詳しくない方も芸術との新たな出会いがあるかもしれません。全館合わせた鑑賞には2時間ほどかかります。

岡山城の隣にある「岡山後楽園」は、日本三名園の一つです。13万㎡程ある大きな庭園で、江戸時代当時の風情を感じられます。春にはたくさんの桜が咲き誇り、11月中旬から12月上旬にかけては見事な紅葉が楽しめます。園内にはカフェやレストランもあり、美しい景色を眺めながら食事を楽しめます。岡山城と共通のチケット券も販売されています。岡山城観光の際にはぜひ一緒に見ておきたいスポットです。

岡山城は1597年に宇喜多秀家（うきた ひでいえ）によって築城されました。黒漆が塗られた下見板の外見から「烏城（うじょう）」と呼ばれています。城内出入り口がある地階から6階まであり、各階の展示物で岡山城の歴史を知ることができます。5階からは金鯱が撮影でき、6階からは岡山市街を一望できます。季節ごとのイベントではライトアップが実施されており、幻想的な姿を見ることができます。

「備中松山城」は天守が現存する日本で唯一の山城。現存天守でもっとも高い所にあり、山の上に築かれた巨大な石垣は見ごたえがあります。江戸時代には「忠臣蔵」で有名な赤穂藩主・浅野長矩（あさの ながのり）の管理となり、場内にはその名残である「大石内蔵助の腰掛け石」があります。11月〜12月上旬の早朝には、気候条件が合えば雲海に浮かぶ城の姿を見られます。また運が良ければ、城主である猫「さんじゅーろー」にも出会えるでしょう。

旧閑谷（きゅうしずたに）学校は岡山県東部の備前市にある学校で、1670年に岡山藩主池田光政によって創立されました。「世界最古の公立学校」と言われており、建物からは学校の歴史が感じられます。特に立派なたたずまいの講堂は、国宝に指定されています。美しい瓦は備前焼の技法を使い、とても頑丈にできています。紅葉スポットとしても人気で、シーズン中は、中国から種を持ち帰ったとされる2本のカイノキが見事な紅葉を見せてくれます。

鬼ノ城（きのじょう）は「日本100名城（公財）日本城郭協会選定」に選ばれており、高さ6m・全長2.8kmの城壁は見ごたえ十分です。その歴史は古く、大和朝廷が国を守るために作ったとされていますが、資料が少なく、詳しいことは謎に包まれているミステリアスなお城です。城の周りにウォーキングコースが整備されており、散策におすすめです。近くにある「鬼城山ビジターセンター」には鬼ノ城について学べる展示室のほか、休憩室、トイレ等があります。

奥津渓は吉井川沿いにある3km程の渓谷です。自然を感じながら散策できる遊歩道がおすすめです。道中、穴の開いた岩が目に入ります。これは甌穴（おうけつ）と呼ばれ、小石などが水流で渦を巻いて岩を削り、数十万年かかりできたもの。「東洋一の甌穴」と呼ばれるほどの見事さです。紅葉スポットとしても人気があり、シーズン中は渓谷の景観と合わせて紅葉を堪能できます。周辺には「般若寺温泉」「奥津温泉」等の温泉が豊富にあります。

最上（さいじょう）稲荷は、「日本三大稲荷」の一つに数えられるお寺です。広大な敷地には、高さ27.5m・直径4.6mの大きな鳥居、インドの殿堂様式の仁王門、七十七末社（しちじゅうしちまっしゃ）等見どころがたくさんあります。中でも、縁切りと縁結びを合わせて行える「縁の末社（えんのまっしゃ）」は珍しい場所です。御朱印は5種類あり、ご祈祷受付所でいただけます。オリジナルの御朱印帳やお守りもおすすめです。

岡山県北西部の新見市にある大きな鍾乳洞です。全長1,200ｍにおよぶ洞窟内には、50mの滝「地軸の滝」をはじめ、「くらげ岩」「銀すだれ」等のスポットが数多くあります。ちょっとした冒険気分と同時に大自然の力強さと美しさを感じられます。少し離れた場所にある「満奇洞」も一緒に見ておきたい鍾乳洞。全長は450mあり、穏やかな傾斜で歩きやすくなっています。LED照明によって色鮮やかに照らされた洞内は写真映えも抜群です。

「倉敷アイビースクエア」はホテルをはじめとする複合観光施設。宿泊以外にも、食事や陶芸教室のほか、陶芸体験やお土産も購入できます。赤いレンガと蔦（つた）に覆われた西洋風外観が特徴的な建物は、明治時代は紡績工場として使われていました。宿泊者のみ利用できる大浴場は「水の湧き出る泉（男湯）」「緑豊かな森（女湯）」をテーマにした美しい造りで、旅の疲れを癒せるでしょう。倉敷駅・美観地区から近いため、倉敷観光の際はぜひ訪れたいスポットです。