
旅に出ると、思わずシャッターを切りたくなるような景色にたくさん出合います。あとから見返したときに、旅の情景や空気まで鮮やかに蘇るような写真を撮れたら、旅の思い出がさらに特別なものに。
実は、クラブツーリズムには、写真を撮ることを目的とした専門ツアーがあります。初心者でも気軽に参加でき、旅先で“いい写真”を撮るコツが詰まった人気のツアー。現地に詳しい講師が同行し、その場で撮影のポイントを教えてくれます。
今回は、クラブツーリズム カルチャー旅行センターの写真チームに所属する三浦康輝(みうら・こうき)さんに、季節ごとのおすすめ撮影スポットとスマホでも実践できる撮影のコツを聞きました。ツアーだからこそ叶う、旅と写真の両方を楽しむためのヒントが満載です。
写真ツアーで出合う、まだ見ぬ四季の絶景
三浦さんは、撮影ツアーの企画立案から手配、そしてツアーの同行まで一貫して担当しています。
「撮影ツアーを担当するようになってから、すっかりカメラの沼にハマりまして(笑)。
今はミラーレスカメラを愛用し、ツアーに同行するたびにシャッターを切るのが楽しみなんです」と三浦さん(以下同)。
そんな三浦さんが「写真好きにぜひ」と語るのが、春夏秋冬それぞれのおすすめ撮影スポット。写真初心者から上級者まで、どんな人におすすめなのかも伺いました。
春:【京都・原谷苑】360度に咲き誇る桜に包まれる絶景
(★初心者向け)

春といえば、やっぱり桜。なかでも三浦さんが「一番感動した」というのが、京都府・原谷苑(はらたにえん)です。
3月下旬〜4月上旬の限られた期間にだけ開園する庭園で、紅枝垂桜をはじめ、ソメイヨシノやさまざまな種類の桜が咲き乱れ、園内は春色一色に包まれます。個人所有の庭園を特別に公開しており、訪れた人しか味わえない風景を楽しめるのが魅力。満開時には桜の枝が大きくしだれ、桜のトンネルのような幻想的な光景が広がります。
「360度、どこを見渡しても桜でいっぱいなんです。ユキヤナギなどほかの花も混ざるので、桜のピンクだけにならず、写真の色合いも華やか。数々の桜の名所を訪れましたが、ここは僕の中では、No.1の桜スポットです」
園内は小道が続き、桜のトンネルをくぐるような感覚に。広めの庭園なので、角度を変えるだけでまったく違う表情の桜を撮ることができます。周辺の道は大型車の進入が禁止されておりバスの運行本数も少ないため、ツアーであればスムーズにアクセスできるのがポイント。
撮影のコツは、「奥の桜にピントを合わせて、手前をぼかす」こと。
「スマホのぼかし機能を使うだけでも、余計な写り込みが消えて主役の桜がふわっと浮かび上がります」
原谷苑は、初心者でも簡単に印象的な写真が撮れるスポットとして、春の撮影旅にぴったりです。
「クラブツーリズムでは、ちょうど桜が満開の見頃時期にツアーを設定しております。前回参加された方にはとても喜んでいただけました」
夏:【山梨・神明】夜空を華やかに彩る花火の芸術
(★★中級者向け)

夏の夜を彩る花火は、ぜひきれいに写真に残したいもの。数ある花火大会のなかから三浦さんが特におすすめするのが、山梨県・神明(しんめい)の花火大会です。
そのルーツは江戸時代より前に遡る歴史ある花火大会で、約2万発もの花火が夜空を彩り、その打ち上げ規模は全国トップクラス。スターマインや尺玉、音楽とシンクロする演出などが次々と打ち上がり、迫力あるショーが楽しめます。近くには日本製の花火を専門に扱う「花火館」もあり、街全体で花火文化を盛り上げています。
「いろんな花火大会に行きましたが、とくに色合いの美しさではここが一番。少しニッチな話になりますが、有名な花火師さんの打ち上げる花火が多いんです。さらに、打ち上げ地点と観覧場所が近いので迫力満点。土手のカメラ席から見られるので、前を遮るものが少ないのもポイントです」
この「カメラ席」は、ツアー参加者のために事前に用意されています。
「なるべく人の写り込みを防ぎ、撮影に集中できるように、運営サイドと事前に相談して、ほかの来場客とは少し距離を取った場所を用意してもらっています」
とはいえ、花火を撮影するのってなかなか難しいものです。そこで三浦さんに花火撮影のコツを聞きました。
「手ブレを防ぐために、ミニ三脚などでしっかりと固定しましょう。その上でシャッタースピードを長めに設定すると、光の線がしっかり写真に残ります。スマホでも機種によってはある機能なので、設定をチェックしてみてください」
難しそうに思える花火撮影ですが、写真を撮るために設定されたツアーだからこそ、“最高の瞬間”を逃しません。
秋:【山形・小国町】秘境で出合う、静寂と紅葉の大パノラマ
(★★★上級者向け)

紅葉の名所は数あれど、山形県・小国町(おぐにまち)の樽口峠(たるぐちとうげ)は“秘境”と呼ぶにふさわしい撮影スポットです。
飯豊連峰を一望できる絶景の展望地で、峠までの林道は深い森に包まれ、まるで自然のトンネルを抜けるような感覚。
標高の高い峠道を車で上ると、雄大な山々が、視界いっぱいに広がります。
「本当に人がいないんです。道もわかりづらく『この道通れるの?』と、ちょっとドキドキしながら行くような場所。でもその分、すばらしい景色が広がっています」
クラブツーリズムの写真ツアーは、現地に精通した写真家が同行するものも多いため、こうした秘境でも安心してまわることができます。
「車もあまり通らないような場所。これは講師の方が現地で撮影して得た知識をもとにツアーを組んでいるからこそできることです」
観光客が少なく、静かに撮影に向き合えるのも樽口峠の魅力のひとつ。写真は、樽口峠展望台付近から撮影したものです。
「山の撮影では“構図の奥行きに”注目してみましょう。この写真は、手前のススキから真ん中の木、そして奥に連なる山にかけてS字を描くよう意識しています。こうすることで奥行きのある写真になります」
観光名所とはひと味違う秘境を訪れ、普段見ることのできない静かな絶景をじっくり切り撮れるのも、ツアーならではの醍醐味です。
冬:【青森・尻屋崎】寒立馬と朝日が描く幻想的なワンシーン
(★初心者向け)

青森県・尻屋崎(しりやざき)は、冬になると毎年ツアーが組まれているという、写真撮影では人気の場所。白亜の灯台と海岸線、そして真っ白な雪原に放牧される「寒立馬(かんだちめ)」を見ることができます。寒立馬は、厳しい寒さに耐えるたくましい在来馬。春夏は草原でのんびりと、冬は雪原に凛と立つ姿が印象的です。
放牧された馬たちの背後から朝日が差し込むと、まるで映画のワンシーンのような幻想的な光景を目にすることができます。
「天候が不安定な地域なので、僕が行ったときも初めは曇っていたため『いい写真が撮れないかも』と思っていました。でも帰る5分前くらいに、太陽が差し込んできて。奇跡の一瞬でした」
奥から日の光が差し込むことで寒立馬が立体的に映し出され、まるですぐそこにいるような臨場感のある写真に。
「馬の動きはゆっくりなので、初心者でも比較的撮りやすいのがいいところ。動きが早い動物の場合は、スマホで長押しして連写するといいショットが撮れますよ」
雪原に差し込む朝日と寒立馬のシルエットは、まさに冬だけの特別な一枚。実際に足で訪れて目に焼き付けるのはもちろん、ぜひ写真に残したい瞬間です。
ツアーだからこそ叶う、“写真を撮る旅”の楽しさ
クラブツーリズムの写真撮影ツアーには、現地に精通した写真講師が同行します。撮影スポットの特長や構図の取り方をその場でレクチャーしてくれるので、初心者でも安心して参加できるのが大きな魅力です。
「地元の講師の方が撮影スポットをよく知っているので、行くだけで“いい写真”が撮れるんです。初心者の方であっても参加しやすい雰囲気なので、ほとんどの方が満足して帰ってくださいますよ」
さらに、夜は宿泊先のホテルで講評会が開かれることも。講師や他の参加者と写真を見せ合いながら感想を交わしたり、撮影のコツを聞いたりできる時間は、このツアーならではの特別なひとときです。
また、すべてのスポットは、事前に下見済み。アクセスが難しい場所や、個人旅行ではなかなか行けない撮影地にも安心して足を運ぶことができます。
一方で、あえて講師を同行させず、自由に撮影を楽しみたい人向けのツアーも用意されています。初心者から上級者まで、それぞれのスタイルに合わせて選べる多彩なプランがそろっているのも、クラブツーリズムならでは。
「クラブツーリズムでは、さまざまな“写真を撮る旅”のプランをご用意しています。季節限定の景色にフォーカスしたり秘境をピックアップしたりと、個人ではなかなか行けないような場所も多く用意しています。ご興味ある方は、まずは気軽に参加してみてくださいね」
教えてくれた人

(2026年現在)入社7年目、途中半年オリンピック・パラリンピック業務に携わっていた時以外は、ずっと写真チームでツアーの企画や添乗を担当しています!プライベートの趣味は写真とサウナが大好きです。
※本記事で紹介している内容は、2026年1月時点の情報をもとにしています。