
北海道・上野ファーム(本文の地図中❷、開園前特別見学)
庭づくりは自然と人間の共同創作。自然と対話しながら夢見た眺めを形にしていきます。フランス・ジヴェルニーの自宅に創作活動におけるインスピレーションの源となる庭を築き上げた印象派の巨匠クロード・モネや、幼少期からの自然への興味や人生の転機で情熱に従った憧れの一流ガーデナーたちも、そんな創造に魅せられてきました。さわやかな風の中で彼、彼女らの夢のガーデンを巡れば、日常に潜む新たな人生の扉が開くかもしれません。
大自然に溶け込む、八つのガーデンを旅する 北海道ガーデン街道

❶大雪 森のガーデン
❷上野ファーム
❸風のガーデン
❹十勝千年の森
❺真鍋庭園
❻十勝ヒルズ
❼紫竹ガーデン
❽六花の森
★❶~❽の写真は、記事末尾のフォトギャラリーでもそれぞれご覧いただけます
北海道の代表的な美しい八つのガーデンが並ぶのは、北海道ガーデン街道。大雪から十勝を結ぶ全長約250kmの街道沿いには、一流ガーデナーたちが北海道ならではの厳しい気候、豊かな山並みや田園風景とともにつくり上げた渾身(こんしん)の庭が並んでいます。ガーデンが点在するイギリスのコッツウォルズやドイツのロマンチック街道を彷彿(ほうふつ)とさせる、日本有数の雄大な観光庭園です。

紫竹ガーデン(地図❼)【開園前特別見学 ガーデンを眺めながらの朝食付き!】
毎年、春から夏にかけては特に花盛りで、青々とした風景の中、ガーデナーたちの情熱が注がれた鮮やかな草花が咲き乱れます。ツアーでは100分以上の見学時間を確保。七つのガーデンではガーデナーの解説も楽しむことができます。
植物に愛情を持って手をかけ、常に美しく花を咲かせる工夫
上野ファーム オーナーガーデナー 上野砂由紀さん

米農家だった両親が農場の魅力づくりのために花を植え始めたことがきっかけで庭に興味を持つようになりました。北海道ガーデンは、よく育つ植物や暖地とは違う開花期、北国ならではの野草の魅力なども含め北海道でしか表現できない庭。春から秋まで常に様々な花を美しく咲かせるために、花の開花期を意識しバランスよく植える工夫をしています。

十勝ヒルズ(地図❻)
モネの夢見た「青い睡蓮」を堪能。芸術に浸る朝食も 北川村
「モネの庭」マルモッタン(高知県)

マルモッタン「水の庭」(見頃は4月~11月)
巨匠・モネが築いた理想の庭を再現し、本家からも世界で唯一公認されている高知県の北川村「モネの庭」マルモッタン。見所の一つが、代表作「睡蓮(すいれん)」を思い起こさせる「水の庭」です。

青い睡蓮の見頃は6月下旬~10月下旬
中でも神秘的な青い睡蓮には特別な意味が。モネは温室を建ててまで、青い睡蓮の栽培に挑戦し開花を夢見ましたが、最後までかないませんでした。しかし温暖な高知では、毎年6月下旬からモネの夢見た光景が広がるのです。ツアーでは、開園前の静かな時間に貸し切りで庭園を散策し、朝食も。夜にはモネの庭をイメージしたスムージーを味わい、モネの創造に浸る特別な一日を過ごすことができます。
ガーデナーになったきっかけと、睡蓮を魅せるこだわり
庭園管理責任者 町田結香さん

幼いころから虫・動物・植物といった自然のものに興味があり、小学生のころにできた「モネの庭」を見て漠然と「こういう所で働けたら」と思っていました。繁殖力が旺盛な睡蓮は1、2週間放置すると葉が広がりすぎてしまうもの。5月~10月末は毎週、葉は円または楕円(だえん)にトリミングし、花びらを摘み、藻を除去するなど細かい手入れをしています。
ツアーで特別に見学がかなう、憧れのプライベートガーデン
黒田邸(愛知県)

黒田邸(見頃は5月上旬~中旬)
今や憧れのプライベートガーデンとして名高い黒田邸。通常は公開されていませんが、クラブツーリズムのツアーでは特別に見学がかないます。ガーデンの始まりは、ガソリンスタンドの経営を辞めたのをきっかけに跡地に黒田さんが自己流で花苗を植え始めたことでした。イギリスのガーデン雑誌を繰り返しめくり、花の植え込みのバランスなどに気を使いながらつくり上げられたのだとか。

黒田邸
咲き誇るたくさんのイングリッシュローズに包まれるひととき、植物への深い愛に触れる時間は、新たなインスピレーションを与えてくれることでしょう。
※黒田邸は個人宅です。通常は見学を受け付けておりません。個別での訪問やお問い合わせなどはお控えください。
フォトギャラリー(写真をクリックすると、詳しくご覧いただけます)











