上野ファームのガーデナー。庭づくり研修のため英国へ留学。帰国後、実家である旭川の農場で家族とともに庭づくりを始める。2008年に放映された倉本聰氏脚本のTVドラマ「風のガーデン」の舞台となる庭をデザインし、話題となる。北国の気候・風土に合わせた、魅力ある北海道ならではのガーデンづくりに奮闘中。
植える花は同じ高さのものばかりだと平坦になるので、立体感を出すようにします。学校の集合写真みたいに、みんなの顔が重ならないように大中小と並べるのが基本。あとは波の形にしたり、階段のようにきれいに並べたり。そこからは知れば知るほどデザインできる幅が広くなってきます。
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上野ファームでは6月に咲く花、7月に咲く花と、いつ来ても何か必ず花が咲いているように考えています。夏の満開のときに見に来た方が春はどうなっているだろうと思って4月、5月にまた来られたりします。ガーデンは五感で楽しむものだと思うのです。ぜひ、近寄って植物の香りや手触りの違いを楽しんでみてください。花を知らなくても、色や形がひとつひとつ微妙に違っていることに気づくと思います。
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例えば5色の色鉛筆で絵を描いてといわれるのと、100色の色鉛筆で描いてといわれるのでは、表現できるものに差が出てきますよね。それと同じでガーデンの見え方も変わってくるし、自分でガーデンを造るときにもこの花の後ろにこの色の花を植えようとか、造り方に幅が出てくるのです。そういったところにも注目してお楽しみいただきたいですね。
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