ツアー同行レポート　華麗なる東京クラシック建築めぐり│「旅の友」web版【関西版】 │クラブツーリズム

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「旅の友」西日本版5月号に掲載。 ※東日本版、中部・東海版は、記事内容が異なります

華麗なる東京クラシック建築めぐり

〈テーマのある旅〉の人気シリーズで、文化的価値が高い近代建築の館などを訪ねる〈名建築探訪〉の旅。今回は3 月2 日から2 泊3 日の日程で催された「華麗なる東京クラシック建築めぐり」の旅仲間のツアーの様子をリポートしました。

1日目　東山旧岸邸、旧伊藤博文金沢別邸を見学

1 日目は安倍総理の祖父である岸信介元首相の私邸で近代数寄屋建築がみごとな東山旧岸邸へ。伝統的ながらもモダンさも巧みに取り入れられた名建築の建物をじっくり見学。続いて旧伊藤博文金沢別邸へ。趣向が凝らされた居間、客間、台所などを見ながら偉大な明治の元勲に思いをはせました。　この日は2 人の元総理の別邸を訪ねたとあって「今日は総理DAY やね」と旅仲間もご満悦の様子でした。美しい庭が広がる東山旧岸邸の食堂で優雅なひとときを満喫

東山旧岸邸の居間淡い桃色の花を咲かせていた「太郎冠者」

3 月2 日とあって旧伊藤博文金沢別邸では約100 年前のお雛様も展示されていました

旧伊藤博文金沢別邸の帰帆の間から金沢八景のひとつ「野島」の風景を写真に収める旅仲間

2日目　モダンな名建築の洋館に感激！

2 日目は旧岩崎邸庭園を振り出しに旧古河庭園、目黒雅叙園、東京都庭園美術館、世界遺産・国立西洋美術館を訪ねました。旧岩崎邸庭園は三菱第３代社長岩崎久彌の本邸で洋館は鹿鳴館なども手掛けたジョサイア・コンドルの設計。　一行は貴重な金唐革紙の壁紙が張られた豪華な客室や日本刺繍の布張り天井がみごとな婦人客室に「一度こういう所で暮らしてみたいね」とうっとりとした様子で見入っていました。レトロな雰囲気の旧岩崎邸庭園・洋館の階段前で「いい思い出になります」と記念の1枚を撮影

上／「百段雛まつり」を開催中の目黒雅叙園へ左／吊るし雛の前で笑顔の井澤小枝子さん（右）と西川欣子さん姉妹

旧古河庭園でのひとコマ。右から寺内秀幸さん、寺内節子さん、妻鹿彰代さん、富永澄子さん

3日目　政治の舞台やモダンボーイの旧邸へ

最終日は「ロン・ヤス会談」で知られる日の出山荘と旧白洲邸・武相荘を訪問。日の出山荘では当時の中曽根首相がレーガン米大統領夫妻をもてなした青雲堂や書院を見学。「旧白洲邸・武相荘」ではモダンボーイの白洲次郎、モダンガールの白洲正子のおしゃれな暮らしぶりを実感。井澤小枝子さんと西川欣子さん姉妹は「多くの名建築や政治の舞台などを見学できたいい旅でした」と満足げでした。昭和58年11月にレーガン米大統領夫妻を中曽根首相が自らお点前でもてなした日の出山荘・青雲堂の居間。皆様も興味深げに見入っていました

帰路の途中、富士川サービスエリアでは白化粧の富士山も顔を出し「また来てね」と旅仲間を見送ってくれました