女形(おんながた)

江戸幕府によって歌舞伎に女性が出ることが禁じられ「野郎歌舞伎」が登場してから、女性の役もすべて男性が演じることになりました。
女性役を「女方(おんながた)」、男性役を「立役(たちやく)」と呼びます。体格も大きく、声も低い男性がどう演じれば女性らしく見えるのか、仕草や台詞の言い回し、衣裳、化粧などを何百年にもわたり研究し、受け継いできたのが「女方」の芸です。役者の“本物の女性”よりも女性らしい優雅で妖艶な振る舞いに、“男性”であることを忘れて見入ってしまうかも?!